金への上値余地はまだまだあるとの指摘 | 貴金属市場 <金・白金・穀物・石油・外貨>

金への上値余地はまだまだあるとの指摘

<NY貴金属市場>
止まらない株安、深刻化する景気後退を背景に金への投資人気は衰えず、金は昨年3月以来の1000ドルの大台を探る動きとなりました。金4月は25.1ドル高の1002.2、銀3月は55.5セント高の1449.0、プラチナ4月は19.2ドル高の1095.7で引けました。昨年の3月はドル安がピークになった頃で、金への上値余地はまだまだあるとの指摘もあります。

 
<シカゴ穀物市場>
大豆は前日の流れを引継ぎ軟調に推移し、大幅続落となりました。大豆3月限は22.0セント安の862.5で引けました。原油安や、金融市場を取巻く先行き不透明感が上値を重くしました。週間輸出成約は109万トンと好調で、アルゼンチンでは生産者による短期ストのニュースが流れる一方、中国での乾燥地域では降雨が予想されています。

コーンは大豆に追随して軟調な動きとなるも、引けにかけては安値圏より回復する動きとなりました。コーン3月限は3.0セント安の350.25で引けました。週間輸出成約は133万トンと前週に続いて好調でだったものの、株式市場の下げが止まらないことが心理的な圧迫要因となっている模様です。

小麦は序盤,ファンドの調整売りに押され、その後一時一段安となるも、5ドルの大台はキープし、引けにかけては大きく戻しました。小麦3月限は0.25セント安の519.25で引けました。週間輸出成約は43.35万トンと事前予想を上回りました。アメリカ南部では乾燥気候があと一週間以上は続くとの見通しです。3月まで乾燥気候が続くのであれば、厳しい状況になるとの見方もあります。


<NY原油市場>
世界株式市場の下落が止まらず、景気後退の深刻さより総じて軟調に推移しました。本日の納会の原油3月限は0.54ドル安の38.94で取引を終了しました。当面の原油の急激なラリーは期待できないとの見方も広がっており、引続き戻り売りの基調が続いているようです。