吐瀉の話 | 掃き溜め

吐瀉の話

 同輩・後輩と飲んできました。HAMです。何だがグダグダになってしまいましたが。

 言葉が現実を引き寄せるのか、先にある現実を無意識に感じ取って言葉になるのか。そんな不思議体験。

 こう書くと綺麗に見えますが実際には汚いお話。どれくらい汚いかというとゲロくらい汚い。というかゲロの話。

 本日はD氏・枕氏と飲みに行きました。私があまりにもアルコール恋しかったので我侭を通させていただきました。行く途中でゲロの話題が出て、「これから飲みにいくのにゲロの話とか馬鹿っぽいな」といった感じで笑い合いました。

 ところがいざ店に着くと、団体客が居るじゃないですか。我々は入り口付近のテーブルに案内されました。そしてここから悲劇が始まります。

 さて、もう想像はついていると思いますが、ここでマーライオンです。私たちではなく団体客の一人が。あまり細かく書いて気分を害するのもなんなので詳細な描写は避けます。一人の女性がトイレをノックかなり強くノックした音で我々はそっちを見ました。その後、もう一度ノックをしたものの扉は開かず。決壊は必定だと感じた女性は外へ、つまり入り口へ走りました。そう、私たちの方向へ。

 さぁ、惨劇の幕開けです。扉は開いては居らず、その女性に扉を開ける余力は無く、決壊に耐える力も無く。哀れかな、ひとつの滝が生まれました。我々の席の隣で。周囲の方が外に連れ出していましたが我々の空気の盛り下がること盛り下がること。連れっぽい方になんかちょろっと頭下げられたけど、納得行ってません。吐くのは仕方ない。体調の悪い日はあるし、不測の事態は察知できないからこその不測の事態。吐いた人を責めるつもりはありませんがせめて幹事は頭下げて謝るべきでしょう。店員全員と客に対して。何より充満する酸っぱい臭いの悪行、もう美味しく食べれないであろう親子雑炊とポテトのチーズ焼きに。

 さて、最初の話につなげると、ゲロの話をしたからゲロに出会ったのか、ゲロに会うことを無意識に予知してゲロの話になったのか。言葉の力、あるいは無意識の力の存在を垣間見た気もします。まぁ、酒とゲロは直線でつながるものですから今回は偶然が重なったというのが妥当な見方でしょうね。夢の無い話、ゲロのある話。汚い話で申し訳ない。