伝統か老害か

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 あくまで伝聞ですが、居酒屋でも同じみの、とある食べ物が名物の地域での話です。その食べ物は、美味しいことはもちろんなのですが、仕込みに時間がかかり、かつては一定のごく限られた時間にしか食べることができなかったそうです。

 それを、その地域のある方が、いつでも食べれるようにしたところ好評で、地域外からも多くお客さんが来るようになったそうです。そこで、その食べ物について、もっと売り込んで地域の活性を図ろうと連携の協力を要請したものの、殆ど協力してもらえなかったそうです。


 仕方なく、その人は、同じ食べ物が名物となっている他地域の各有志の方と連携し、その食べ物についての連合みたいなものを結成して全国的に知れ渡り、その地域の名物としても有名になったそうです。

 しかし、それでも地元は彼のことを快く思っていないとのことです。地元からしたら、本来特定の時間にしか食べれないその食べ物を変質させ、勝手にその地域の食べ物として喧伝されたという認識のようです。


 この話、もしその人の店だけが独占的に儲かるようになる一方で、もともと商売をやっていた人達が干上がってしまったというのなら、わからないでもありません。

 しかし、その人のお蔭で地域も有名になり、全体に利益が還元されたようであるにもかかわらず、その食べ物の趣旨を捻じ曲げたという考えが強いようです。当事者からしたら言い分もあるのでしょうが、主観的には彼らの嫉妬のように感じてしまいます。


 伝統を守ることは大事でしょうし、それだけで地域が繁栄できるのであれば、それはそれで構わないでしょう。

 しかし、それだけでは、やがてゴーストタウンとなることが目に見えているような地域で何とか活性化を図ろうとしている人がいるのに、伝統を盾に足を引っ張っていては、そりゃ足を引っ張る人達は街が廃れる頃にはいらっしゃらない可能性が高いからよいでしょうが、後に残された世代の人達にとっては、たまったものではないと思います。

 そもそも、そんな足を引っ張ることは決して伝統ではなく、ただの「老害」にすぎないように思ってしまいます。

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