橋下慰安婦・風俗推奨発言:橋下氏が“ヘイトスピーチデモ”批判?::各国の抗議 | 端事些事のブログ

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橋下慰安婦・風俗推奨発言:橋下氏が“ヘイトスピーチデモ”批判?::各国の抗議


橋下氏が“ヘイトスピーチデモ”批判(2013年5月23日19時9分 nikkansports 共同)

 日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は23日の記者会見で、排外主義むき出しの差別的表現を連呼する「ヘイトスピーチ(憎悪発言)」について、「外国人のみならず、誰に対しても不当に侮辱する発言や暴言は許されない」と批判した。

 従軍慰安婦をめぐる自身の発言がヘイトスピーチを助長しているのではないかとの指摘には「助長したということであれば、本意ではない」と答え、「(表現の自由の)権利を制限することにつながるということを権力者側が示して、国民の自浄作用に期待したい」と話した。

 従軍慰安婦に関する1993年の河野洋平官房長官談話について「強制連行があったと読み得る表現になっている」とした上で「否定や修正するという意味ではなく、あったのか、なかったのか、明確化すべきだ」と強調した。

 24日に予定されている元慰安婦の韓国人女性との面会については「野党の党首であり、外交責任はない」として、賠償に関する議論は持ち出さない意向を示した。(共同)


ここでの「ヘイトスピーチ」は、具体的には、民族差別主義者のいわゆる「反韓」デモを指すわけだが、

/*外国人のみならず、誰に対しても不当に侮辱する発言や暴言は許されない*/ 
/*(ヘイトスピーチを)助長したということであれば、本意ではない*/ 

ということは、

自身の慰安婦・風俗推奨発言については、/*不当に侮辱する発言や暴言*/だったという自覚は無いようだ。


また、/*誰に対しても*/ のところは、自分を擁護する意図が感じられる。


「外国人」という表現にも、対象をぼかす意図を感じる。


だが、後述のように、じつは、実際多くの「外国人」が橋下発言を「暴言」と感じ抗議している。

また、実際、元慰安婦の婦人が「暴言」だと感じ発言している。

また、日本を含め世界的に、多くの婦人が、女性蔑視・女性差別の発言と受け止めて実際に抗議している。


最近、ツイッターでは、民族差別主義者が、「反韓」デモをして周囲の圧倒的に多くの一般市民に「民族差別はやめろ」と怒られるもんで、「差別するなと言っている奴から差別された」とつぶやいているようなんだが、

なんだか、似た感じがする。



資料報道:

各国から橋下発言に批判の声。


橋下発言で見解要求 国連拷問禁止委 日本政府に(2013年5月23日 夕刊 東京新聞)

 【ジュネーブ=共同】国連の人権条約に基づく拷問禁止委員会は二十一、二十二の両日、ジュネーブで対日審査を行い、従軍慰安婦は必要だったとの日本維新の会共同代表、橋下徹大阪市長の発言に関し、日本政府の見解を求めた。

 日本政府側は、慰安婦問題は太平洋戦争での出来事で、一九八七年に発効した拷問禁止条約の対象にはならないと主張。その上で「心が痛む問題で、アジア諸国に多大な損害を与えたという事実を謙虚に受け止めている」と説明した。拷問禁止委は政府回答や追加質問を基に、近く日本政府に対する勧告を発表する。四月末に対日審査を行った社会権規約委員会も元慰安婦の人権が守られていないと指摘しており、拷問禁止委の勧告も厳しいものになりそうだ。

 二十一、二十二日の対日審査で拷問禁止委は「大阪市長の発言」に繰り返し言及。強制的に慰安婦になったわけではないという主張が日本にあることに言及し「とうてい受け入れられない」とする厳しい指摘もあった。

 委員会は警察や国家権力による拷問や非人道的な扱いを禁止する拷問禁止条約に基づき八八年に設置された。



元慰安婦:橋下氏と面会予定の吉さん、「暴言」と批判(毎日新聞 2013年05月18日 20時55分)(俺的ブログ既出)


橋下氏発言:オランダでも抗議 慰安婦支援者、大使に書簡(毎日新聞 2013年05月24日 02時35分)

日本維新の会共同代表の橋下徹・大阪市長が、第二次大戦中の旧日本軍による従軍慰安婦制度が「当時は必要だった」と主張したことに対し、オランダ人元慰安婦への「償い事業」の実施責任者だった2人が駐オランダ日本大使に「誤った危険な発言」とする抗議書簡を送ったことが23日わかった。橋下発言への欧州からの抗議は初めて。元責任者は毎日新聞に「発言は被害者を傷つけるもの」と批判した

 長嶺安政駐オランダ大使に16日付で書簡を送ったのはマルガリータ・ハマー・モノ・ド・フロワドビーユさん(71)ら2人。旧日本軍占領下のインドネシアで慰安婦にされたとして償い事業の対象となったオランダ国籍保有者79人への医療福祉支援事業(1998~2001年)の実施責任者だった。

 ハマーさんによると、書簡では橋下発言に「憂慮」を表明。発言は従来の日本政府見解を逸脱した「間違った方向」で、従軍慰安婦の被害国、とりわけアジアにとり「危険なものだ」と非難した。

 元慰安婦の大半は死亡しているが、全員と接触して事業を行ったハマーさんは「発言はこれまでの元慰安婦へのおわびを否定するもので、謝罪が謝罪でなくなる。日本の首相のおわびの手紙で救われた元慰安婦を深く傷つけた」と述べた。

 ハマーさんは、橋下市長が07年の安倍政権の政府見解を根拠に「国を挙げ暴行、脅迫、拉致をした証拠はない」と強制性を否定している点に関し「日本軍政下で収容所に入っていたオランダ人慰安婦への強制は明白。安倍晋三首相の見解が橋下市長の発言の基礎になった」と首相も批判した。

 オランダ政府の93年の調査報告は、インドネシアで65人が強制的に慰安婦にさせられたことは「確実」と指摘している

 長嶺大使は「コメントは差し控える」としている。

 オランダでは下院が07年、日本政府に元慰安婦への公式謝罪と補償を求める決議を採択するなど、日本への不満がくすぶっている。

 「償い事業」は「女性のためのアジア平和国民基金」(アジア女性基金)が元慰安婦に対し、民間からの募金で「償い金」を払い、政府の拠出金で医療福祉支援事業を行うとともに、首相のおわびの手紙を渡す事業。基金は95年に発足、07年に解散した。

 ◇インドネシアのオランダ人慰安婦

 オランダが植民地支配していたインドネシアを、第二次世界大戦中の1942~45年に旧日本軍が占領。オランダ政府の調査によると、占領下で欧州系の女性200~300人が慰安所におり、うち65人が、強制収容所から暴力で連行されるなど「確実に」慰安婦になるよう強制された。軍の呼びかけに「自主的」に応じ慰安婦になった例は除外されたが、「背景に軍の暴力や貧困があり、自主的とは認めづらい」としている。収容所の外にいたインドネシア系オランダ人が軍に連行された例もある。



ロシア、橋下氏発言は「侮辱」と批判 公式サイトに掲載(2013年5月24日0時3分 朝日)

ロシア外務省は23日、日本維新の会の橋下徹共同代表の従軍慰安婦を巡る一連の発言について「第2次大戦で日本の軍国主義と戦ったすべての人に対する侮辱」として批判する考えを公式サイトに掲載した。ロシア当局が橋下氏の発言について公式の立場を示すのは初めて

 ロシア外務省は「『慰安婦』を性的な奴隷として従事させた恥ずべき行いを糊塗(こと)し、さらには正当化しようとする試みを政治家たちは繰り返してきた」と指摘。さらに、発言の背景に「戦後の現実を拒否し、第2次大戦について偏見に満ちた評価を押しつけようとする政治家たちの試み」があると指摘した。



ソウルの日本大使館前で元兵士らが抗議集会(2013年5月24日(金) 1時20分 TBS)

従軍慰安婦問題や、「ベトナム戦争の時に韓国軍も女性を利用した」とする日本維新の会の橋下共同代表の発言などに反発し、韓国の日本大使館前では23日、ベトナム戦争に参加した韓国軍の元兵士らが大規模な抗議集会を行いました。

 ソウルの日本大使館前では23日、ベトナム戦争に参戦した韓国人の元兵士らおよそ400人が集まり、『侵略の定義』をめぐる安倍総理の国会答弁や、従軍慰安婦問題をめぐる日本維新の会の橋下共同代表の発言に抗議しました。特に、橋下氏が「ベトナムでは韓国軍も戦場の性の問題として女性を利用した」などと発言したことに強く反発しました。

 「『侵略もなかった』『慰安婦は当然だ』この部分に腹が立ちました」(抗議集会参加者)
 「我々はベトナムを助けに行ったんだ。それと比較をしたら駄目じゃないですか」

 韓国では、慰安婦問題や歴史認識をめぐる日本の政治家の発言に対する反発が依然、続いています。(24日00:12)


ただし/*我々はベトナムを助けに行ったんだ*/ のところは、現在の国際認識では違うだろう。

少なくとも現在のベトナム政府からは、違う、逆だと言われるだろう。

ベトナムの民族独立戦争において、韓国軍は、負けた方、つまり、ベトナムの民族独立を阻止する側の、米軍側に従属して、南ベトナム傀儡政府側を/*助けに行った*/。

在のベトナム政府の軍隊(当時の南ベトナム解放民族戦線)に対しての戦争をして、負けた。

まあ、別の言い方では、仏米のベトナム侵略戦争に加担して負けた、というのが、国際常識だろう。



勿論、この件について、韓国の一般兵士に法的問題は無いと思うが、

似たような言い分を、例の民族排外主義者のグループとか元都知事とかが、太平洋戦争について言っている。

「侵略戦争ではない。アジア人を助けに行ったんだ」と。

そのワリには「アジア人」をだいぶ殺した。

また、沖縄戦や、本土空襲でも、多くの日本の一般人を犠牲にした。

当時は、「捕まれば男は八つ裂きにされる。女は犯されてから殺される。」(大阪の某も似たような事を言っていたっけ)とかいいくるめて、

(両軍ともに実際それが全く無かったとは言わないが、だったら島から逃がせはいいものを。。本土空襲でも「恐れるな消火活動をしろ」と言われたという)

4人に1人が死んだと言われる沖縄戦では、

日本軍から自決(自殺)用に手榴弾が支給され、家族同士など一般人が数人でそれを囲んで爆発させた。

その他いろんな方法で家族や親類同士での自殺があったという。

生き残った人は、他人にあまり話したがらない。だわな。

でも、近年、身内から聞いた話としてネットにも載るようになった。

そうした話が、ネットでぐぐれば沢山有るし、先の4.28屈辱の日の集会でも発言があった。

(元都知事などは、従軍慰安婦についてそう言ったように「決して嫌々でなしに」そうしたというのだろうか)



こうしたカンジは、3.11以降の、原発に関する、国内の、特に福島の状況に似た感じがある。

それと、橋下発言や「反韓」デモを行う民族差別主義者の動きも含めて。