はじかみ神主のぶろぐ

生姜神社のしょうがない話です!


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カタカタ トントントン


カタカタ トントントン…


織姫が、布を織っています。


ここは、空の上の、天の川の岸辺の屋敷です。


遠くの方から、


モーウッ モーウッ


と、牛の声が聞こえてきました。


「おや?、誰かが、牛を飼っているのだわ」


織姫は、機織の手を止めました。


はじかみ神主のぶろぐ


その頃、天の川の向こう岸では、彦星という若者が、牛に草を食べさせていました。


カタカタ トントントン…


「あれは、布を織っている音だ。誰だろう?」


こうして、来る日も来る日も、


カタカタ トントントン…


モーウッ…


天の川を挟んで、機織の音と、牛の声が聞こえてきました。


はじかみ神主のぶろぐ


そんなある日のこと、


天の神様が、織姫のところへ、おいでになりました。


「見事な布が出来上がりそうじゃな」


「はい」


「この布が出来たら、そなたも、一人前の機織じゃ。そこで、前から話そうと思っていたことがある。河の向こう岸に彦星という牛飼いがおる。立派な働き者じゃ。その若者と夫婦にならぬか


「まあ……」


織姫は、ポッと頬(ほお)を染めました。


はじかみ神主のぶろぐ


間もなく、織姫と彦星は結婚しました。


天の川の岸辺では…


「織姫、花の冠をつくったよ」


「まあ、綺麗!、ありがとう」


そうすると、二羽のカササギ(鵲)が飛んできて…


「カチ カチカチ……。二人とも仲良しだね」


「ええ、私達も、あんな風に、幸せになりましょう」


二羽のカササギが、二人を見て、言いました。


はじかみ神主のぶろぐ


でも、織姫と彦星は、毎日、遊び暮らしていましたから、牛は、こんなに痩せてしまいました。


この有様をご覧になった天の神様は、お怒りになって、二人を呼び寄せました。


はじかみ神主のぶろぐ


「何という有様じゃ。機織機もこんなに汚れているではないか。お前達を見損なったぞ!。もう別れてもらうほかあるまい」


「別れるなんて、あまりにも酷(ひど)うございます!」


「そればかりは、お許しください!」


「……よろしい。ならば二人とも、一生懸命に働くがよい。それを見届けたら、一年に一度、七月七日に逢うことを許してつかわそう」


はじかみ神主のぶろぐ


こうして、こちらの岸辺では、織姫が、


カタカタ トントントン…


元のように、機織に精を出しました。


向こうの岸辺では、


モーウッ…


彦星が、元どおり、牛の世話をするようになりました。


二人とも、毎日、一生懸命働きながら、


「ああ、七月七日が待ち遠しい……」


と、ため息をついていました。


やがて、天の神様の約束した日がきました。


はじかみ神主のぶろぐ


ところが、


ゴーッ ゴーッ


大雨が降り続いたので、天の川が、荒れ狂っています。


渡し舟も流されてしまいました。


「ああ、どうしよう………!」


はじかみ神主のぶろぐ


その様子を見たカササギたちは、


「カチ カチ、大変!、織姫様が渡れないわ」


「カチ カチ、せっかく七月七日がきたのに………」


「助けることは出来ないだろうか………?」


みんなで相談しました。


はじかみ神主のぶろぐ


バタ バタ バタッ


カササギたちは飛んで行きました。


「おや、あなたたちは………?」


「私達、織姫様のお役に立ちたくて、やって来たのです」


「え………?」


「見ていて、ください」


そう言うと、カササギたちは、いっせいに羽ばたいて、


はじかみ神主のぶろぐ


見事な橋をつくりました。


「さあ、早く、早く」


「ありがとう、カササギさん!」


織姫は、お土産を持って、急いで渡って行きました。


はじかみ神主のぶろぐ

「彦星さま………」


「織姫!、逢いたかった………」


「カチ カチカチ……。良かったですね」


二人の上を、カササギたちが、嬉しそうに飛びかっています。


はじかみ神主のぶろぐ


お隣りの国、中国に伝わる、七夕のお話でした。


めでたし、めでたし!。


【七夕伝説について】

現在、日本でおこなわれている七夕行事は、短冊に願いごとを書き笹に結ぶのが一般的ですが、この紙芝居では、そもそもの由来となっている中国後漢頃(1~3世紀)から伝わった物語を、シンプルにまとめました。


織姫(織女星)はベガ、彦星(牽牛星)はアルタイルのことで、昔は東京の空でも、晴れていれば肉眼で天の川(銀河)や二つの星を見ることができたそうです。七夕伝説は、このほかにもいくつかあります。


【カササギについて】

このお話で重要な役割を果たすカササギは、佐賀県や九州北部以外ではなじみの少ない鳥です。中国、朝鮮、北欧をはじめヨーロッパやアメリカ西部には広く分布していますが、日本のほかの地方には棲んでいません。


体長45センチくらいですから、ハトより大きく、カラスよりやや小さな留鳥です。カチカチ、またはカシャカシャという声で鳴くそうです。


日本には、豊臣秀吉の文禄の役(朝鮮出征)の際、佐賀地方に持ち帰ったといわれています。


百人一首にも「鵲(かささぎ)の渡せる橋におく霜のしろきを見れば夜ぞ更けにける」という大伴家持の歌に収められておりますが、織姫が渡れるほどの橋をカササギたちが架けたという言い伝えは、神秘的で面白いですよね。


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