ゴミ箱に破り捨てられた白紙のノートが重なっていた
僕たち
なんで
破られたのかな?
なんで
捨てられたのかな?
白紙の重なった子たちが
悲しそうに
きいてきた
書いてもらうために
生まれた子たち
兄弟たちと
表紙に綴じられ
書き終わった後も
みんなと一緒に過ごせる
未来があったはずの子たち
無残に引き裂かれた
本来の姿
思い描いた
将来の姿
思い通りにはいかない現実
人と過去は変えられない
受け止めるんだ
その現実を
受け止めるんだ
いろいろあって
それでいい
そうなんだ
そうするしかない
きれいなまま
捨てられた子たちに
私は
かける言葉を見つけられずにいる
現実を受け止める
涙がこぼれる
痛みの数だけ涙がある