先日こんなニュースが飛び込んで来ましたね。

美容室経営者としても気を引き締めなくてはいけないですね(・_・;


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青山、表参道などで有名美容室「HAIR DIMENSION(ヘアーディメンション)」数店舗を運営していた。40年以上の業歴を持つ老舗で、アイドル全盛期の「聖子ちゃんカット」の生みの親で知られるほか、カリスマ美容師ブームの中心的存在として高い知名度を有していたが、近時は実質的に店舗を閉鎖していた。



僕の中でも驚きのニュースだったのですが、
有名店が閉店していくってのは
時代の流れを感じるものですよね。





僕が美容を始めた頃、
「聖子ちゃんカット」のオーダーは、まだまだたくさんありました!

ブームが去っていても
愛好されている方は沢山いらっしゃいました!




カットもとても難しくて、
ブローも覚えるのが大変でした!

カットはもちろんそうですが、
どんな髪質でも聖子ちゃんにして仕上げていく技術は、今よりはるかに難しいことだったと思う。

難しく考えていたからこその難しさなんですがね
(^_^;)


誰もが聖子ちゃんになりたいし、
隣見れば、ステキな聖子ちゃんカットが施された方がいるわけで…

美容師として、
聖子ちゃんカット対決な感覚はあったりした(笑)

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僕はまだ新人で下手くそな方だったから、

このオーダーが入ると、かなりのプレッシャーだったことを思い出します。


こうして振り返ってみると

ワンレンボディコンや
ソバージュ、

パフィの時のスパイラルパーマ
ベッカムヘアー
ミルクティーカラー


難易度の高いスタイルが流行ることは
美容師の腕の見せ所であり、

熾烈な勝負が生まれていたりするのです!


「あそこのソバージュは上手いよ!」



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と。


僕は特にこの辺りは全盛期。


一日中パーマを巻いていましたね。


手袋なんてなかったから
手は傷んでボロボロです。。

量産、量産!!!

とにかく量産!!!



昔の美容ブームってのは
似合おうが似合わなかろうが
誰でもオーダーする時代



「髪質や骨格が違うから無理なんです。、」

そんな言い訳のような説明は聞いてくれない(笑)


とにかく


やれるのか?
やれるのか?
やれるのか?


あんたは
聖子ちゃんカットは切れるのか?


僕が感じていたのはそんな感じ(苦笑)


特に
20代前半くらいの僕は
めちゃくちゃ下手くそに見えるし

実際にそうである。。



誰よりも上手く
聖子ちゃんカットをできる力もなければ
自信も無い。


しかし、
オーダーは無条件にも来る。

できなければ、
地獄のようにクレームは来る。

クレームの質が今とはあまりにもかけ離れているのです。


そりゃそうです。


友達は聖子ちゃんになれたのに
自分はなれていない。

明らかに、技術ミス!!(そうとしか思われない)


どれだけ理由が存在しようと
技術さえあればできていたのかもしれない。


そう、
「かもしれない」


ってのが
すごく残るから


オーダーも、クレームも
可能性は無限に突き止められて来る!!



いやー、

精神的にもきつかったね(笑)


ましてや、
東京ならば
先ほどのような、雑誌系のお店に行けば良い気がするのだろうけど、

当時、
僕は地元で一番と言われていたようなサロン。


世間で起きているブームを
地元で応え続けていく美容室の使命ってのは

実は東京よりも厳しい!!

てのを後から感じましたね!



東京のように、お客様にサロンを選ぶ選択余地も少ないし、

常に、東京トレンドの劣等感の中で作っていくから

どこまでいっても
「本物を知らないコピー止まり」。。



お客様も自分も、

本家の方が上手いのではないのか?


ってのがいつまでも残る!!!



僕は地元で一年過ごしましたが、

この感覚こそが大事だったんだよなーと
僕は思う。


本物を追いかけるような環境!!



本当にありがたい時代でした。


田舎特有の都会への憧れ!!

正解か?不正解か?のジャッジにはとても厳しい!!


本物を味わえない環境こそが
僕を鍛え上げた!!



だから、
めちゃくちゃ成長できたんです!


芸能人や
雑誌に出て来るスタイル


とにかく
完璧に再現しないと!!!


そんな精神で日々挑み続け、

そこから生まれたのが今の僕。


自分で考えて作らないと辿り着けない!!



どんな髪質でも、そのパズルを自分で解きながら
求められたスタイルにしていくこと!!



教わったカット手順ではなく

僕自身が
その人の事をよく見て捉え
その形に向かい、どこにハサミを入れるべきか?

それを追求する事!


先生の教えではなく

僕がその迷宮を解く事なんだと!


偉そうにも
そう思えたのです!


そして美容師2年目。


東京に来て

僕のような考えの美容師は
僕の見えるところにはいなかった。



誰もが聖子ちゃんにも、雑誌のスタイルにも作れると思っていたら

実はそうではなかった。


髪質が合っている人しかそうなれていない。


ビックリ!!
そんなものでした。



それを感じた僕としては

自分の技術の方向性が確信に変わり、
自分の感覚を大切にしました!


そこから一気に無造作ヘアが流行り、巻き髪が流行り、

これまで培って来た、一つ一つをしっかり見極めていく思考が開花していきました!


そんな自分を作っていったきっかけは

やっぱり

聖子ちゃんカットを誰の髪質でも作ろうとした事なんですよね!


今でもいろんなブームありますが

髪を見極めていく事

その方の個性を見極めていく事


絶やさないで突き進んでいきたいと思います!


皆様をずっと素敵にお迎えできていけますように!















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