南池袋一周吟行(雑司ヶ谷鬼子母神)その3
創立300年の駄菓子屋がある。
天明年間、鬼平が活躍したころだとさ。
駄菓子屋の「上川口屋」さん
密偵も与力も買うか草団子
駄菓子屋の婆の笑顔や春日和
のどけしや五円駄菓子の当たりくじ
樹齢700年の大公孫樹。
珍しい「気根」=垂乳根を見た。
春光や大樹を撫でて寿(いのちなが)
長命の雄公孫樹なり昼霞
垂乳根の母懐かしや春公孫樹
百度石
「すすきミミズク」伝承の百度石
大塚楠緒子に「お百度詣で」の詩あり。
雑司が谷霊園に楠緒子の墓あり。
大塚楠緒子(太陽・明治38年1月)
一と足ふみて夫思ひ
ふたあし国を思へども
三足ふたたび夫おもふ
女心に咎ありや
朝日ににほふ日の本の
国は世界にただ一つ
妻とよばれてちぎりてし
人もこの世にただひとり
かくて御国とわが夫と
いづれ重しととはれなば
ただ答へずに泣かんのみ
お百度詣でああ咎ありや
欅並木が心地良い参道に案内処あり。
元禄の空より渡る木の芽風
お土産に、すすきみみずく、風車、
角兵衛獅子人形を購入。
隣のコーヒー店で休憩。
家苞にすすきふくろう木の芽晴