輪島 如月祭の助勤にまいります | 羽黒神社宮司のブログ

輪島 如月祭の助勤にまいります

明日から泊まりがけで、お隣の輪島市のお祭りのお手伝いに行ってまいります。

またまたしばらくコメント返信、ペタ返しが滞ります事、ご了承くださいませm(_ _ )m


6日の日曜日は午前中、羽黒神社の決算報告の氏子総会がありますので、今日は資料作りでバタバタしておりました。
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このコピー機は中古ですが、氏子の事業所さんの寄贈でございます(^∇^)
(修理代けっこうかかりましたけどね)

前の記事で紹介いたしました「忌服のポスター」は拝殿横の神饌所に貼りました。
6日の総会は地元の集会場で開催なのですが、そちらにも貼っていただくよう、区長さんにお願いする予定です。
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さて、6~7日の助勤の「如月祭(きさらぎさい)」ですが、このお祭りには20年以上前からお手伝いに行っていたのですが、ここ数年過疎化の影響で規模が縮小したため、しばらく頼まれていなかったので、久しぶりのご奉仕です。

輪島市鎮座の重蔵神社では男の厄年(数え)42歳の時に「お当組」という組織を結成し、47~48の年にこの如月祭に参加して、はじめて一人前と認められるといった風習があり、該当する年齢の男たちにとっては一世一代の大行事であるのです。

私がご奉仕するのは6~7日だけですが、お祭り自体は1日から始まっており(その前からもこまかな神事が数多くあるようです)、その間、お当組の面々は当元(お当組の会長)宅に泊まり込みで延々神事に勤しむという、大変なお祭りです。

ちなみに、お互いに読者登録している「輪島な日々」のおきなさんも今年はお当組のメンバーだそうで、今頃はタイヘンなことになっていることでしょう( ̄▽ ̄)

内容は、まさに複雑怪奇(?)

基本的には年間に神様にお供えをするお米(輪島では御供様~ごくさま~といいます)をお当組が自ら作り、ご神霊を祀る当元に1週間参籠(おこもり)して身を清め、神様にお供えするというものですが、なにせ・・・この行程がメチャクチャ長く、懇ろなのです。

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画像は数年前の「引き目神事」。
宮司が当元宅前で、鬼門から順に四方を弓矢で狙う所作をし、恵方に矢を放つ神事です。

これは新当組宅での「五献五銚子の儀」。
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古当組から「お当神様」と呼ばれる、重蔵神社の分霊(わけみたま)を引き継ぎ、羽織袴で正装した新当組がお神酒を神職にふるまいます。

五献(ごこん)のとおり、お神酒が5回(ぬる燗からだんだん熱燗になります)、肴が5種出されます。
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まともに飲んでるとフラフラになりますヽ(゚◇゚ )ノ

画像の向って左端が若き日の私でございます:*:・( ̄∀ ̄)・:*:


神事はとても紹介しきれませんが、能登の古代祭祀にも通ずると思われる、まことに興味深いお祭りです。

6日の深夜、暗闇の中、御供様(お米)をお供えする、もっとも重要で神秘的な「献備式(けんびしき)」を動画でご覧ください。
大麻(おおぬさ)というお祓いの道具を持っているのが(これまた若き日の)私でございます。


明日は過密スケジュールになってしまいました(T▽T;)

雪が少し心配ですが、そういうわけで8日未明に帰宅後、元気があったらご報告の記事をしたためます。
(^-^)/