ブログの更新は昨年末で一端とし、この一年は昨年ブログに御質問をくださった方々にご返信にお時間を頂きご返信をさせて頂きました。
ブログの更新をしておりません事深くお詫び致します。





この時期になりますと香合製作に関するご興味を頂き、また何人様よりご連絡を戴いております。
大変有難く感謝を申し上げます。

九月に一度、香合製作に繋がる作品として二点程公開させて頂きました。
本日は香合の形として出来ました二十七年度干支「未」を公開させて頂きます。





例年同様に丸作りから行います。
ロクロを使用します。
土練りはしっかり行い十分な土殺しから中央に向かって十分締め込んだ塊から始めます。




(左写真) 土の表面の手泥が乾く頃を待ちタタラ板で底取りをします。

そのまま約一ヶ月ゆっくり乾燥させ、全体を見ながら更にタタラ板を使用し蓋と器になる境を決めて厚めのタタラ板を使用し切り糸を入れます。
(蓋、器の二分割)





器になる部分蓋合わせの部分(紐作り)を足します。
なめし皮で押さえ込みゆっくり乾燥、後にカンナ掛けを行います。
蓋(上部)はカンナで削り上下を寸分なく噛み合うよう微調整しながら削り込んで行きます。




蓋側はカンナで削り込みます。
陶芸ではくり貫きの手法としてあります。
時間を掛け土を寝かし全体の乾燥を合わせる事に時間が掛かりました。
片栗粉を使用し上下慎重に合わして行きます



角になる部分を土紐で足し頭で描きましたイメージに近づけます。
(左写真)荒削りの状態が出来ました。
これから彫塑的な要素で線を強くしていきます。



昨年の午香合では釉薬の窯変を意識しましたが、今年は化粧土と釉薬の色調より「青萩」に趣きを出してみたいと思います。

前面(顔)になる部分と下部(足)の部分はその色調を出すために鬼板とよばれる鉄顔料の強いものにゴス等を混ぜ化粧土を被せました


施釉から焼成につきましては後日ご紹介させて頂きます。

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「未」香合に繋がる形

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今年は長雨による災害が各地でもたらされました。
被害に遭われた皆様方には心よりお見舞い申し上げます。

昨年末に一旦休止させて頂きましたブログには沢山のご連絡を頂いております。
ものづくりとして有難く心より恐縮するものです。

現在「土のかほり(記)」は下記アメーバブログでも閲覧できるようになりました。

http://ameblo.jp/hagi-tougei/

今後とも宜しくお願い申し上げます。

蓋や器の上下が組み合う(掛かり)、高台の部分へも意識を高め、「未」香合への形へと進めて参ります。

その中でもその途中になりますが、乾燥素地まで残したものから厳選し、その釉調を見るために2点窯に入れてみました。



(下写真)
土に鉄分を加えた化粧土を吹きつけたものと、さらに少しのゴスを加え化粧土を素地に重ねたものです。
萩の白釉で焼成致しました




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窯変「午」香合 

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本日は干支『午』香合の仕上がり作品をご紹介させて頂きます。

香合の焼き上がりが遅れ、当ブログをご覧頂ける皆様方には大変ご迷惑をお掛け致しました。


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今年も萩焼の白釉に拘ります。
精製された釉にはない、天然灰で作る釉調を作品に取り込みます。

萩焼の焼成では、1200度を超える温度で還元焼成し、そのまま徐冷、窯出しに至るのが一般的な手法とされています。

しかし実際の釉薬は温度上昇に加え冷却や再加熱などにより、その表情をどんどん変えて行きます。

以前にも簡単にご説明させて頂きましたが、天然灰で調合する釉には、良くも悪くも取り除けないゴミが残ります。

そのゴミは窯の中で釉薬の色調「表情」として姿を現してきます。

つまり、ここで言う釉中のゴミとは、高温でも燃え尽きず取り除けない灰に残る成分としてあるものです。
そして焼成の最高温度に向けて窯が作る「窯変」にて存在感を示します。

この度の香合では、強還元に徐冷、そして1000度までの再加熱を繰り返し、天然灰の濁りを表情にします。
いわゆる「窯変」で魅せる「午」香合です。

既製品のようにきれいな釉色ではございませんが、一つの釉薬が高温の窯内で様々な変化を遂げようとします。

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器と蓋の合わせ口(掛かり)の部分です。

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馬の脚を兼ねた割高台に致しました。

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赤み結晶紋が薄れ、青みが強く留まりました。

陶芸は「作り半分、窯半分」とも言われます。
「窯変」を狙ったものですが、この手の釉調を狙うと「作り一割、窯が九割」ほどの複雑さを感じました。
具象的な創りも釉の厚みが加わり抽象的な作品に変わりました。

写真作品は四回の窯を経て全体が窯変し、釉の奥深さが感じられます。

私ごと恐縮ではございますが、
本日(12月17日)、YAB山口朝日放送夕方のニュースで「大和稔の香合制作」が流れます。

もう一つ、大変わがままなお願いで申し訳ございませんが、次回12月27日をもちまして、当ブログ【土のかほり】を一時休止させて頂きます。

現在沢山のご質問を頂戴しております。
まだ全てにご返信できておりませんが、随時メールが届いております方には追ってご返信ご回答させて頂く所存です。



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