「肥大した自己と親の理想化~自己愛②~」 | こころのあそび場。 

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心理セラピーと腸セラピーで
自分を愛する力を取り戻す♪


心理セラピストの渡辺べんです。


前回「人の成功や幸福を喜べますか?~自己愛①~」の続きです。

 

前回、自己愛が肥大した2つのタイプを書きました。

 

自己愛が幼いままだと、

自己愛を満たす(何でも思い通りにしたい)ことが人生の目的になってしまいます。

 

人からの賞賛や評価、承認、受容を際限なく求め、
「自分は優れた存在だ」という、
自分の価値を証明するための人生です。

 

でもそれが思い通りにならないと、
一気に不安定になり挫折します。


なぜそんなふうに、他者の賞賛や評価が
必要なのだろう??

 

それには2つの理由があります。

 

ひとつは、

 

自己愛が強い人は、

自分で自分を認め、肯定するという力が弱いから。

 

だからこそ、他者にそれを過剰に求めてしまう。

 

見て見てちゃん。かまってちゃん。


自分を認め、肯定する力は、

0歳から3歳までの母親との
関係のなかで形成されていきます。

 

『愛着』です。

 

1歳半までの母子一体の時期と、
3歳までの母子分離の時期に、

 

「求めたら、応えてくれる」

 

という経験を繰り返すことで、
他者や社会への安心感・信頼感を育てます。

 

それが、自分を認め、肯定する力となります。


もうひとつは、

 

自己愛に傷がついているからです。

 

人はこの幼児期の発達過程の中で、
『自己誇大感』『万能感』も経験していきます。

 

「自分が世界の中心だ!」という感覚です。

オレって何でもできるスーパーマンだぜ!って。

 

この幼児期の「自己誇大感」や「万能感」を、
親が適度に受け止めてあげられると、

自己愛のバランスがうまくとれるようになります。

 

よいバランスとは、つまり、

 

わがままになりすぎずに、
現実(他者や社会)との折り合いをつけながら、
生きていくことができるようになる。

 

ということです。

 

が、、、

 

親自身の恐怖や自己愛が強かったりすると、
子どものありのままを受け止めきれず、

 

つい、子どものこころを
コントロールしてしまいます。

 

「恥ずかしいからやめなさい」とか、
「そんな子は知らないよ」とかね。。。

 

虐待やネグレクトはもちろん、

 

愛情や保護が不足し、適切に守られず、

気持ちを受け止めてもらえなかった場合、

 

自己愛が傷ついてしまうのです。

それって、痛いね。。。

 

なので、

 

子どもは自己を肥大させたまま、
万能感を持ち続けることで、
心のバランスを保とうとするのです

 


過保護に育てられすぎた場合も同じです。

 

自分の欲求は何でも満たされるのが当然と思ってしまい、
それが達成されないと、気持ちを制御できなくなります。

 

「自分が世界の中心である」という
幼い自己愛を手放すことができないまま、
大人へと成長してしまいます。

 

また、

 

子どもは自分自身の肥大も経験しますが、
同様に、他者の肥大も経験します。

 

親の理想化です。

 

自己誇大と同じ時期、子どもは親を理想化し、
神のように思い込むらしいのですが、

 

この時期に、

 

親が、例えば事故や事件などで、
他者からの非難や攻撃をうけてしまったり、
それらに屈する姿を見てしまったり、

 

父親が母親をなぐったりなど、

親同士の支配関係にさらされると、

 

これまた、

自己愛に傷がついてしまうのです。


自己愛が健全に発達していく過程には、

 

肥大した自己と理想化された親の姿の両方が、

適度にみたされながら、段階的にそれらを断念していくことが重要になります。

 

人の中には、強さも弱さも、
いい部分も悪い部分も、
両方あって、ひとりの人間。

 

それを、受容し、統合していく。

 


心理セラピーに来られる方の多くが、
「自己愛の傷つき」を持っています。

 

このような「自己愛の傷つき」があると、
現実に直面する力を持ち合わせていないため、

 

自分を過度に大きくみせたり、
周りからの攻撃を避けるため、
我慢して、いい子でいたりします。

 

だから、しんどくなる。

 

そんな方たちに、心理セラピーを通して、
愛着と自己愛の傷を回復させていく、
サポートをしています。

 

ただ、この自己愛の傷つきが大きい人ほど、
回復までの時間がかかる傾向にあります。

 

自己愛が大きい人ほど、
いつも心の矢印が、人に向かっているから。

自分自身の内面を見ていくことが難しい。

 

そして本人が

「現実世界との折り合いをつけてまで、自己愛を捨てたくない。何でも思い通りにしたい!」

と、まだその万能感を手放せず、
肥大した自己をみつめられない場合には、

 

正直、何度セッションを受けても、
変わることができません。


自己愛の傷つきを持っている人が、
人とつながりたいと思えば、

 

人を信じたり、人とあたたたかさでつながることに
自分から踏み出すという勇気が必要になります。

 

拒絶されたり否定された傷が大きければ大きいほど、
そこに踏み出すのは死ぬほどの恐怖です。

 

それでも、、、

 

その恐怖に向き合って、

 

人とつながりたい、
自分の人生を生きたい、
いい子でいる役割を降りたい、

 

そう思う方たちに、
最善をつくして向き合っていきます。


 

■個人セッション■
対人恐怖(あがり症・不安障害)、うつ、パニック、
見捨てられ不安、自己嫌悪、摂食障害、睡眠障害


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・10/15(土) 原始反射体験会(東京)
・10/19(水) 愛情回復セミナー(東京)

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