2005-12-16 21:50:21

『ねえねえ、もういちどききたいな わたしがうまれたよるのこと』

テーマ:なみだが出た話

ジェイミー・リー・カーティス、ローラ・コーネル絵、

坂上香訳

『ねえねえ、もういちどききたいな わたしがうまれたよるのこと』

個人的お気に入り度:★★★★


ジェイミー・リー カーティス, Jamie Lee Curtis, Laura Cornell, 坂上 香, ローラ コーネル
ねぇねぇ、もういちどききたいな わたしがうまれたよるのこと

newsongsさんのブログで知って読んでみました。

ありがとうございます^^

newsongsさんの記事はこちら → あなたたちを、愛しているよ。


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タイトルの通り、「わたし」 がパパとママに
自分が生まれた夜のことをきく。

実はもう彼女は何度もその夜のことを聞いていて、

全部覚えているが、

彼女はこの話をするのが大好きな模様。


「そのときはこうだったんでしょ」 と、

確認していくような文体で、

電話がかかってきたときはパパがいびきをかいてねていたこと、

おじいちゃんおばあちゃんは眠り込んでいて電話にでなかったこと、

病院に向かう飛行機の中ではピーナツしか出なかったこと、

病院から「わたし」を連れ帰るときには、

誰かがくしゃみをするたびににらみつけたことなどなど、


こどもが生まれた特別な晩の、

ちいさなひとつひとつのことが、

いとおしげに語られていく。

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女の子が自分が生まれた夜のことを嬉々として語るさまが、

いかに家族の中で愛情に包まれて育ってきたかをしのばせ、

涙が出た。


はじめのほうで、

「わたし」 が生まれたと電話で聞いて、

ママがびっくりして大声を出す、という場面には、

世の中ではそういうことだって十分ありえるのだが、

正直なところ驚いてしまうという人が多いのではないだろうか。

(自分が驚いたからなのですが)


実はこの女の子の本当のママはとても若く、

子どもが欲しかったパパとママが育てることになったのだ。


ママが「自分の子ども」がうまれたと知らされ、

驚き、喜んで、パパと一緒に病院にかけつける。

そういうのも、なかなかすてきだなあ、と思った。


そしてその夜のことを何度でも話し、聞きたがる「わたし」。

「わたし」 はその夜のできごとを聞くことで、

自分がどんなに望まれて生まれてきて、

どんなに愛されているかを再確認できる。


そういえば私も成人するまでは自分の生まれるときのことを

よく親にたずねたなあ。


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作者は名前を聞いたことがあると思ったら、

巻末のプロフィールで女優であることを知った。


写真を見てもしかしてと思ったがやっぱり、

「トゥルー・ライズ」でシュワルツェネッガーの妻を演じた人だった。

そのほか恐い映画にも色々出演されているもようで、

若いときは絶叫が売りだったらしい。


こんなすてきな絵本も(絵は別の人だが)書いていたなんて、

天はニ物を与えるのだなあ。


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2005-11-24 21:16:00

『おまえうまそうだな』

テーマ:なみだが出た話

宮西達也

『おまえうまそうだな』

個人的お気に入り度:★★★


宮西 達也
おまえうまそうだな

newsongsさんのブログ で知って、読んでみました。

ありがとうございます^^

newsongsさんの記事はこちら → 絵を読む

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火山が噴火したひょうしに、1人ぼっちでうまれてきた、

アンキロサウルスの赤ちゃん。


ひとりさびしくとぼとぼと歩いていると、

ティラノサウルスがやってきて、

「おまえうまそうだな」 と言うが、


アンキロサウルスが

「おとうさーん! 」 としがみついてくるので、

ティラノサウルスのほうが面食らってしまう。

おまえうまそうだな、と言ったのを、

自分の名前は「ウマソウ」 で、
名前を知っている、ということはお父さん、

と思い込んでしまったのだ。


早くお父さんみたいになりたいと、

がんばって草を食べているウマソウ。

アンキロサウルスは自分みたいにはなれないのだと

わかっているのに、

無邪気なウマソウにほだされて、

ティラノサウルスはやがて、

体当たりのしかたや尻尾の使い方を教えるようになる。


しかしある晩とうとうウマソウと分かれることを決心し、

「あそこの山まで競争してお前が勝ったら一緒にいてやる」

と言う。


ウマソウはお父さんと一緒にいるために、

わき目も振らずに走っていくのだった。

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泣けた。

2回読んで4回泣いてしまった(涙腺ゆるすぎ)。


別れのシーンもそうだし、こんな場面も。


草を食べようとしないティラノサウルスのために、

アンキロサウルスが山まで行って赤い実をとってくる。

心配したティラノサウルスは一旦は叱るが、

自分のためだったと知り、本当は肉食なのに

「おいしいよ」 と言いながら赤い実を食べてみせる。


アンキロサウルスの無邪気さが泣かせる。


夜の場面は空に星がいっぱいで、

見てきたわけでもないのに、

古代の夜はこんなふうに星が近くに沢山見えたんだろうな~、

などと思った。

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2005-09-13 21:05:00

『きいちゃん』

テーマ:なみだが出た話

山元加津子、多田順絵

『きいちゃん』

個人的お気に入り度:★★★


山元 加津子, 多田 順
きいちゃん


高校生のきいちゃんは、

小さいときの高熱で手足が思うように動かない。


お姉さんの結婚式に出るのを楽しみにしていたが、

お母さんに式に来ないように言われ、

生まれてこなければよかったと嘆く。


きいちゃんはお姉さんの結婚祝いに

夕日の色の浴衣を縫うことにし、

毎日がんばって完成する。

浴衣を送って数日後、お姉さんから結婚式に出てほしいと連絡が来る。


2回、3回と読んだがその都度目が潤んだ。


きいちゃんが心をこめて、針で指を突いてケガをしても

浴衣を縫いつづけるようすと、

披露宴での、お姉さんの立派なスピーチに

深い姉妹愛を感じ、感動してしまう。


さしえもシンプルだけどなんだかおしゃれで、

お話を効果的に演出している。

夕日色の浴衣を着たお姉さんが登場する場面がとくに感動的。

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(05.10.09追記)


ピッチャンのブログ(シトシトさんとピッチャンのブログ)

にてご紹介いただきました。

記事はこちら

ありがとうございます^^


自分が書いた記事をきっかけにして、

誰かが絵本を読んでくれて、その感想が読める。

ブログの醍醐味だと思います。


私もいろいろなかたのブログで

読みたい本を沢山見つけているけれど、

なかなか消化しきれない。

まだ探してもいない本がほとんどなのに、

もう毎日読んでも当分なくならないぐらい見つけてしまった気がするなあ^^;


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2005-05-08 18:23:30

『パフパフ』

テーマ:なみだが出た話

リン・ロシター・マクファーランド、ジム・マクファーランド絵

石津ちひろ訳

『パフパフ』

個人的お気に入り度:★★★

ひとりぼっちのむく犬「パフパフ」は、

猫をたくさん飼っているメアリーおばさんの家に

たどりつく。

猫たちとおばさんに気に入られるために、

パフパフは猫の真似をし、猫として暮らし始める。

にゃーおと鳴き、猫たちと一緒に犬から逃げて木に登る。


でもある事件をきっかけに、

犬としてのほんとうの自分に戻り、

みんなにも認められる、というお話。

自分をごまかしてまでみんなと仲良くしようとする

パフパフがいじらしい。

ありのままの自分を認めてもらえてよかったなあと、

涙が出た。

著者: リン・ロシター マクファーランド, Lyn Rossiter McFarland, Jim McFarland, 石津 ちひろ, ジム マクファーランド
タイトル: パフパフ
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2005-05-01 18:54:48

『おばあちゃんのたんじょう日ばこ』

テーマ:なみだが出た話

シャロン=ベル=マティス、ディロン夫妻絵、中村妙子訳

『おばあちゃんのたんじょう日ばこ』

個人的お気に入り度:★★★

 

デューおばあさんはマイケルの大大おばさん。

おばあさんは100才で、

宝物は100枚の銅貨が入った大きな木箱。

 

これはおばあさんが31才の誕生日に

おばあさんの夫が銅貨を31枚入れてくれ、

それ以来毎年、誕生日に一枚ずつ

銅貨を足していくことにしている、大切な箱なのだ。 

 

それなのにマイケルのお母さんは木箱を捨てようとしている。

そんなある日の、おばあさんやお母さんとのやりとりや、

マイケルのきもちをえがいた本。

 

おばあさんの生きてきた時間そのものである箱。

その100年という人生の重みや、

その箱をなんとか守ろうとするマイケルの心の動き

(物忘れのはげしいおばあさんにいらだったり、

大人は自分の物以外はどうでもいいんだ、と

母親に対して怒ったり)、

でも母親の気持ちも少しわかったりして、

いろいろなことに共感して、

涙が出た。

 

私はひとの人生を尊重する生き方をできているかな。

 

 

画家のディロン夫妻は

『どうしてカはみみのそばでぶんぶんいうの?』

という絵本をかいているらしい。

本書とは関係ないが、タイトルが気になっている。 

著者: シャロン=ベル=マティス, ダイアン・ディロン, レオ・ディロン, 中村 妙子
タイトル: おばあちゃんのたんじょう日ばこ
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2005-03-07 19:40:25

『おじいちゃんと森へ』

テーマ:なみだが出た話
ダグラス・ウッド、P.J.リンチ絵、加藤則芳訳
『おじいちゃんと森へ』

個人的お気に入り度:★★★

森を歩きながら、おじいちゃんは「ぼく」に、
すべての生命あるものはお祈りしているのだと教えてくれる。
人間を含む動物も木や花も、石や水も。

「ぼく」にはその「お祈り」が長い間きこえないが、
あるとき一人で森に行ったときに、やっときくことができる。

ただ命を生きていること、それだけで、地球上のすべては
真摯な祈りを一刻もやすむことなくかなでている。
それが「自然」であり、人間もその一部である。
そんなテーマ。

日常の忙しさに追われて見えなくなりがちなこと、
自分も自然なのであり、
今こうやって命を生きていることが
それだけでも充分価値があることなのだということを
思い出させてくれる絵本。



著者: ダグラス ウッド, Douglas Wood, P.J. Lynch, C.W. Nicol, 加藤 則芳, P.J. リンチ, C.W. ニコル
タイトル: おじいちゃんと森へ
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2005-02-25 19:32:00

『ビロードうさぎ』

テーマ:なみだが出た話

マージェリィ・ウィリアムズ、石井桃子訳『ビロードうさぎ』
個人的お気に入り度:★★★

ビロードのうさぎのぬいぐるみが「ぼうや」のお気に入りになり、
やがて「ほんものの」うさぎになるというお話。
ぼうやはビロードのうさぎを「ほんもののうさぎだ」と言って
すりきれるまで一緒に眠り、どこにでも連れて行くが、
ある日ぼうやが病気になり、うさぎの境遇はがらりと変わる。

うさぎのぬいぐるみの「ほんものになりたい」

という気持ちに共感して泣けた。

お気に入りを大切にもちつづけるのは素敵なことだ。
物に宿るこころについて考えさせてくれるお話。




著者: マージェリィ ウィリアムズ, Margery Williams, William Nicholson, いしい ももこ, ウィリアム ニコルソン
タイトル: ビロードうさぎ

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2005-02-21 21:10:26

『西の魔女が死んだ』

テーマ:なみだが出た話

梨木香歩『西の魔女が死んだ』
個人的お気に入り度:★★★★

文庫本。(絵本じゃない)


あんなこと本のこと
↑こちらで紹介されていたのを拝見し、私も読んでみました。

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不登校になってしまった女の子まいが、
おばあちゃんの家で自然に囲まれて生活するうちに
生きる力を取り戻す話。

おばあちゃんは色々なことを教えてくれる。
ジャムや植木の虫除けのハーブティの作り方、
意志の力、人は死んだらどこにいくのか。

けれどもいつまでも一緒に暮らすわけにはいかず、
まいは心にひっかかりを残したまま、おばあちゃんの家をあとにする。


ラストシーンは7ccぐらい涙がこぼれた。
シーン自体が劇的で感動したし、
また、一緒に暮らしていた祖父母と別れたときの経験と
どこかで重なったのかもしれない。

部分的に気に入ったところは、
主人公が「それは認めざるをえないわ」
と大人ぶって言ってみるところや、
おばあちゃんの
「その手の想像力の欠如している人って世の中には多いですよ」
というせりふなど。

日本版ハイジみたいなところもあるなと思っていたら、
お父さんがそう指摘するシーンもちゃんとあった。
気が利いている。




著者: 梨木 香歩
タイトル: 西の魔女が死んだ

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