2006-02-19 18:51:24

『イヌのしんぶんこうこく』

テーマ:犬のでてくるお話

ロリー・S・ラーマン、アリソン・バートレット絵、

山口文生訳

『イヌのしんぶんこうこく』

個人的お気に入り度:★★★


ロリー・S. ラーマン, Rory S. Lerman, Alison Bartlett, 山口 文生, アリソン バートレット
イヌのしんぶんこうこく


田舎生まれの犬、ニーロは、都会で暮らすのが夢。

大きくなって電話が使えるようになると(!)、

さっそくロンドンの新聞社に電話して、
飼い主募集の広告を出してもらった。

条件は、メガネをかけていて、

できれば12才以下であること。

沢山の手紙が届き、

ニーロは友だちのジョージに手伝ってもらい、

必要な「諸条件」 を決めて、それにもとづいて

手紙を「だめ」 と「いいかも」 により分ける。


ジョージは赤と白のしま模様のオーバーオールを着た男の子で、

ニーロが生まれたときに会いにきてくれて以来の仲良しなのだ。


色々検討した結果、ニーロは

ロンドン中の美術館や劇場に連れて行ってくれ、

誕生日にはミルクセーキを飲ませてくれ、

毎日ブラシをかけてくれるという女の子に飼われることに決める。


ジョージは賛成してくれるが、なぜかちょっとさびしそう。


荷造りをしながら、

ニーロは以前決めた「諸条件」 を振り返る。


ぼくがいられる場所があること 

どうぶつにしんせつであること 

心のやすまる家庭があること 


そして、本当にぴったりな友だちが

すぐそばにいたことに気づくのだった。


--------------------------------


大切なものごと、近くにいる友だちの良さは、

当たり前に感じてしまい、

忘れてしまうこともあるもの。


いたずらにニーロの行動や飼い主候補を批判したりせず、

終始ニーロの幸せを願うジョージは

本当にすてきな友だちだなあと思う。



それと、これは書いた人が意図していないテーマかもしれないが、

ニーロは飼い主を探すために自分で行動を起こしたが、

実際には犬は飼い主を選べないことが多いもの。

一飼い主として、ペットのよき友でありたいと改めて思ったりもした。


ところで、6週間で「大きく」なって、

新聞社に電話をかけるニーロ。

犬の寿命は人間より短く、大人になるのも早いけれど、

それにしてもすごい。



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2006-02-14 20:44:59

『いぬうえくんとくまざわくん1』

テーマ:犬のでてくるお話

きたやまようこ

『いぬうえくんとくまざわくん 1

いぬうえくんがやってきた』

個人的お気に入り度:★★★


きたやま ようこ
いぬうえくんがやってきた―いぬうえくんとくまざわくん〈1〉

くまのくまざわくんはある日はらっぱで

犬のいぬうえくんに出会い、友だちになる。


一緒にボール遊びや水浴び、

ひなたぼっこなどをしたふたりは

くまざわくんのうちへ。

いぬうえくんが、「友だちは一緒に暮らしたほうがいい」

と言うので、2人は一緒に暮らすことになる。

いぬうえくんは「~~は○○したほうがいい」 

というのが口癖のようである。

2人は家の中の部屋やイスや食器を分け、

そして仕事も分担する。


いぬうえくんと暮らすことによって、

今までは当たり前に思っていたことが、

実は自分らしさだったんだと気づくくまざわくん。

しかし、いぬうえくんに

食事の仕方をあれこれ言われたくまざわくんは、
かっとなって彼を追い出してしまうのだった。


いぬうえくんはもう戻ってこないのだろうか。

----------------------------


いぬうえくんには友だちはこうあるべき、

という条件が沢山あるようで、


ともだちはいっしょになにかをしたほうがいい

と空を見上げたり、

ともだちはひからびないほうがいい

と水浴びをしたり、

ともだちはみずくさくないほうがいい

とそのあとすぐに体を乾かしたりするのが面白い。


冷静に考えると、このいぬうえくん、

結構図々しい居候のような気もするのだが、

出て行くとやっぱりさびしいし、

はちみつたっぷりのお茶を飲みながら涙する

くまざわくんに共感して、

ついほろりとさせられるのだった。



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2006-01-26 19:51:47

『ふふふん へへへん ぽん』

テーマ:犬のでてくるお話

モーリス・センダック、神宮輝夫訳

『ふふふん へへへん ぽん!もっといいこときっとある』

個人的お気に入り度:★★★


ジェニーはくいしんぼうなメス犬。


ジェニーにはなんでもそろっていた。

丸い枕と四角い枕、

くしがひとつとブラシがひとつ、

飲み薬ひとつと目薬ひとつに耳薬ひとつ、体温計1本、

赤い毛糸のセーター1枚、窓がふたつ(1階と2階)、

食事用のおわん2つ、

そしてかわいがってくれるご主人も。


しかしジェニーは退屈で、

「もっといいこときっとある!」 と思っていた。

金の留め金がついた黒いカバンに持ち物を全部つめ、

反対する花を食べてしまって、出発。

豚のサンドイッチマンに出会ったジェニーは、

彼が宣伝している

「世界マザー・グース劇場」 主演女優募集の広告を見て、
「食べ放題」 に惹かれて応募することにする。


-----------------------------


なんでもそろっているのに、退屈だからと家を飛び出したジェニー。

自分の欲求に忠実なジェニーはとくに食欲が旺盛で、
出てくる食べ物飲み物、ほとんどたいらげてしまう。


人間にとって重要な食べることと、

月の満ち欠けのことなどが物語の軸としてつながっていて、
他にも隠されたメッセージやテーマがありそう。
それでいて、何も考えなくてもお話自体楽しい。


作中色々な場面で食べ物が出てくるのだが、
サンドイッチマンの配っていたサンドイッチが

黒パンにツナのサンド、

ライ麦パンにハムとスイスチーズをのせてロシア風マヨネーズをつけたの、
アンチョビーとトマトと卵をのせたトースト、

レバーソーセージと玉ねぎの白パンサンド、

七面鳥とベーコンとマヨネーズ(とレタス)のサンド、

サラミサンド

と、特にどれもおいしそうだった。



神宮 輝夫, モーリス センダック, Maurice Sendak
ふふふん へへへん ぽん!―もっといいこときっとある
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2006-01-16 18:54:18

『しあわせの3つのおしえ』

テーマ:犬のでてくるお話
エマ・チチェスター・クラーク、久山太市訳
『しあわせの3つのおしえ』
個人的お気に入り度:★★★
エマ・チチェスター クラーク, Emma Chiehester Clark, 久山 太市
しあわせの3つのおしえ


「ぼく」 は黒い犬。
子どもの頃、ママはいつも3つのことを言い聞かせてくれた。
ごしゅじんには、したがうこと。
道をわたるときは、みぎとひだりを、よく見て。
そして、こまっている人は、いつもたすけてあげなさい。

やがてジョーンズさんの家に里子に出されるが、
ジョーンズさんは残酷なかんじのする飼い主で、
「はたけをあらすウサギどもの相手をしてやれ。
やつらが、わすれられないような目に、あわせてやるんだぞ。」

と「ぼく」 に命じる。

ぼくは「飼い主の言ったとおり」 に、

一日中ウサギと遊んで相手をし、

忘れられないほど楽しく過ごすのだった。


それでジョーンズさんにはごはんをもらえなくなり、

ほどなく家を逃げ出すことになる。


そのあと、上品なかんじの老婦人と出会い、

お互い一目ぼれするが、

老婦人は道路を渡ってこようとして車にひかれそうになり、

気絶して病院に運ばれてしまう。


ぼくは悲しくなって公園で寂しく眠るが、

婦人がひかれないように助けたぼくを

人々がほうっておくわけがないのだった。


-------------------------


かんちがいもしつつ、

おかあさんの教えを自分なりに守って、

結局幸運を手に入れる「ぼく」の姿がほほえましい。


ジョーンズさんにつながれてしまったぼくのもとへ、

恩返しとばかりに食べ物を運んでくれる

(ぼくはレタスはあまりすきじゃないのだが)

ウサギの絵のページがかわいいと思った。


婦人の頭の大きさと、

かぶっている帽子の頭部分の大きさがが妙に気になった。



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2006-01-06 23:38:48

『大きなわるーいオオカミがっこう』

テーマ:犬のでてくるお話

ジョナサン・アレン、久山太市訳

『大きなわるーいオオカミがっこう』

個人的お気に入り度:★★★


ジョナサン アレン, Jonathan Allen, 久山 太市
大きなわるーいオオカミがっこう


迷子のオオカミのコ(?)をオオカミの夫婦が拾い、

自分の子どもとして育てる。


しかしその子、フィリップは優しくて、

シカやウサギと仲良くしたりするので、

両親は将来を心配し、
大きなわる~いオオカミを育てる「オオカミ学校」に

入学させることにする。


次のような授業を受ける。

1.横目づかいとしのびあるき

2.うなりかた

3.コブタの家の材料について

4.悪そうな態度(「オレ様は大きくてわる~いぞ」と言う)
5.遠吠え


他の生徒たちは子どもながらもなかなか頑張っているが、

フィリップは何をやらせても全然だめ。


4.悪そうな態度の授業などでは、


えと・・・ぼくはちょっと大きくてそれから、あのう

・・・ときには まあ、そのう わるくなれるかも!

なんて、なんともたよりない。

怒った先生が指揮棒をへし折り、投げてしまうと、

フィリップは棒をくわえて、尻尾をふりふり戻ってくる。

あれ?と思ったオオカミ学校の先生は、

最後の課題でフィリップの正体を確かめようと考える。


最後の課題は

6.羊の変装(オオカミたるもの、

羊の変装ができなきゃならないらしい)  

であった。


-------------------------------


子どものときからオオカミじゃないってわかるだろ、

とおもわずツッコミをいれたくなるが、

正体を知ったときのオオカミ学校の先生がいい。


先生は校長先生にフィリップのことを話し、

校長はフィリップにぴったりな学校を紹介してくれるのだ。


大きくてわる~いオオカミ学校なのに、

先生もなかなかいいヤツだったりするのが面白い。


フィリップの優しく、おとなしくて、

こわいオオカミになりきれない様子が、

映画『ベイブ』(ベイブルースじゃなくて、子ブタのお話のほう)

の子ブタに重なって、あいらしく感じた。

そういえば、ベイブの職業も・・・


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2005-12-02 18:52:09

『ハコイヌ』

テーマ:犬のでてくるお話
佐藤英明&シュガー
『ハコイヌ』
個人的お気に入り度:★★★

佐藤 英明, シュガー
ハコイヌ

写真と主人公のつぶやきから成る、
小さな写真絵本。

ダンボールでできた「ハコイヌ」 は、
公園に住んでいて、
街をパトロールしてゴミを拾うのが日課。

ある日仕事から戻ると、
友だち(本物の捨て犬) が消えていた。

さびしくなったハコイヌは、

その子が入っていた箱に入ってみるが、

誰も気づいてくれない。


あるとき楽しそうに散歩している

かつての友だちを見かけたハコイヌは、

電柱のかげにかくれて、そっと幸せを祈るのだった。


-------------------------------


犬の飼えない団地住まいの少年が
心を込めて作ったハコイヌ。

ふたりはいつも一緒で、ハコイヌの頭の中には
少年との宝物が一杯になっていく。
しかし、引っ越すときの手違いで、ハコイヌだけがおいてきぼりに。

そんな設定らしい。

-------------------------------
ちょっと首の角度を変えたりして、
無表情なダンボール犬の心の機微をうまく表現している。

ような気がする。


かわいくて、ちょっと切ない。



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2005-11-10 19:07:57

『フリックス』

テーマ:犬のでてくるお話

トミー・ウンゲラー、今江詳智訳

『フリックス』

個人的お気に入り度:★★★


トミ ウンゲラー, Tomi Ungerer, 今江 祥智
フリックス


クラル夫妻はネコの夫婦。

それなのになぜかふたりの間に犬の子どもが生まれる。


その犬、フリックスが、

ネコの子ども達にいじめられたりしながらもすくすく育ち、

いい成績と音楽の才能と持ち前の気立てのよさから

次第に人気者になり、結婚もし、

ついには犬の町とネコの町を合併した初の市長となるまでの

半生を描いた絵本。

さて、フリックスと妻ミルザ(ふたりともれっきとした犬)

の間に生まれてきた子どもとは・・?


ネコの夫婦から犬が生まれるなんてありえない設定を、

よく絵本にするなあ。すごい。


深い解釈もできるかもしれないが、

そうせずに軽く楽しみたい絵本。


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2005-10-01 20:01:00

『なかよし取扱説明書(犬式)』

テーマ:犬のでてくるお話

きたやまようこ

『なかよし取扱説明書(犬式)』

個人的お気に入り度:★★★


「犬式」 とは書いてあるし、

犬の「なかよし」 が主に登場しているものの、

結局は 「なかよし」 全般について、

その定義や特徴や、どうつきあうべきかを記した、説明書。


説明書だけに始めに各部の名前がついていたり、

「なかよしのスイッチの入れ方」 とか、

「故障」 したときの対処法などといった書き方になっている。


--------------------------------------------


まるで電化製品の説明書なのだが、

読んでいくうちに、あら不思議、

「なかよしっていいよねえ~」 としみじみ思えてしまう。


『犬のことば辞典』 などと同様、鋭いなあと思える定義も出てくる。

たとえば、

「なかよしは じぶんのじかんをへらす場合と

 ゆたかにする場合がある」 

など。


こまかいところだが、
各部説明の「ノミ」

(なぜかなかよしの一種になっている。

犬となかよし? だからだろう)

の「口」の説明が、

「なかよしのちをすう」 となっていて、笑えた。


きたやま ようこ
なかよし取扱説明書(犬式)

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2005-09-28 19:43:05

『ぼくんちのいぬ、サム』

テーマ:犬のでてくるお話

ジャニース・ボーランド、G・ブライアン・カラス絵、

永窪玲子訳

『ぼくんちのいぬ、サム』

個人的お気に入り度:★★★


ジャニース ボーランド, Janice Boland, G.Brian Karas, 永窪 玲子, G.ブライアン カラス
ぼくんちのいぬ、サム



ちょっと困ったところもあるけどかわいい犬、サムの、

飼い主一家との楽しいくらしを描いた絵本。

3つのエピソードが描かれている。


「とってきて、サム」

ノアやモリーの靴下や靴を持ってきてくれるのはいいが

持っている靴全部もってきたり、

ご近所の新聞とか洗濯物まで持ってきてしまうサム。

ママに怒られてしょんぼりしたのもつかの間、

サムが最後にとってきたのは・・。


「でなさい、サム」

川や噴水を見ると飛び込まずにいられないが、

すぐに「出なさい!」 と怒られる。


「おやすみ、サム」
眠れないサムがドアをひっかいたり吠えたりするので、

一家も寝られない。
眠るのをあきらめて起きてきたみんなが、

サムを散歩に連れていこうとすると・・・。


---------------------------------------------

ちょっと困ったヤツだけど、一家はサムが大好き、

というのが伝わってきて、心がなごむ。


最後のページの、目の下にくまを作った一家の絵が好き。


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2005-09-04 20:02:11

『ぼくとポチのたんてい手帳』

テーマ:犬のでてくるお話

きたやまようこ

『ぼくとポチのたんてい手帳』

個人的お気に入り度:★★★


昨日の『ぼくとポチのおかしな12人のともだち』に続いて、
『ぼくとポチ』シリーズの一冊。

あやしい森、あやしい海岸、あやしい林にあやしい道。

あやしいけれど、何も起こらない。
しかし何やらあやしい手がかりが出てきて、事件(?)が発生。

指名手配犯の描かれたポスターが張り出され、

ぼくとポチとは調査を開始する。


容疑者はくまだったり、タコだったり、かたつむりだったり。
くま用帽子やら何やら、その容疑者に合わせて7つ道具が
毎回ちがうのが楽しい。


調査結果も迷宮入りあり、冤罪ありとバラエティに富んでいる。

特徴や魅力を語るのが難しいが、
これもくり返しの妙が効いていて、面白い。

最近すっかりきたやまようこさんのファンになってしまった。

図書館に行くたびに一冊は手にしているかんじ。

じきにぜんぶ読んでしまいそう。

ああ、もったいない。


きたやま ようこ
ぼくとポチのたんてい手帳
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