2006-04-02 19:10:47

『しっぽのきらいなネコ』

テーマ:ネコのでてくるお話

南部和也、いまきみち絵

『しっぽのきらいなネコ』

個人的お気に入り度:★★★


南部 和也, いまき みち
しっぽのきらいなネコ


自分が黒いことを気に入っていた黒猫が、

ある日、しっぽの先が黄色くなっていることに気づく。

黄色い部分はどんどん広がり、じきにしっぽ全体が黄色くなる。


おまえなんかきらいだ。きいろのシッポなんておかしいよ

と黒猫がしっぽに言うと、しっぽはしっぽで
わたしもくろいネコなんてきらいだわ 」 と答える。

ただ黒くないだけでも黒猫には十分気に入らないのに、

黄色いしっぽはとんだへそ曲がりだった。


あいさつするとき、ふつう猫はしっぽを立てるのに、

黄色いしっぽはだらりと下がったまま。

ネズミをまちぶせしても、

しっぽが目立つ色なのでネズミに逃げられてしまう。


そのうえおしっこをすると、しっぽが動いて

ガールフレンドの白猫にもかかってしまうというしまつ。


黒猫が注意しても、

「わたしはうごきたいときにうごくのよ」 と、どこ吹く風。

頭にきて追い掛け回しても、つかまえられるわけがない。

なにせ敵は自分のお尻に生えているのだから。


堪忍袋の緒が切れた黒猫は、

友だちに頼んで、しっぽにかみついてもらうことにする。


----------------------------

黄色いしっぽがどうしてもゆるせなかった黒猫が、

最後にはお互いに受け入れあい、

折り合いをつけて生きることを学ぶお話。


黄色いしっぽは黒猫にとって、

自分自身の一部のようでもあるし、まったくの別人格のようでもある。

しかし、黄色いしっぽと黒猫は一体なので、

黄色いしっぽが痛ければ、自分も痛いのだ。


今思いついたのだが、そうすると、

もし痛くなければ、しっぽを切り離すことを選ぶ、

という選択肢もあったのかな?

でも、黄色いしっぽはそこまでいやなやつじゃないのだし、

悪性の腫瘍というわけでもない。

痛くないとしても、やっぱり同じような結末になったことだろう。


何はともあれ、

自分のしっぽといがみあう黒猫がなんとも可笑しい。

しっぽを追いかけてぐるぐる回る猫を見て思いついたのかな。


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2006-01-31 19:27:36

『ねこのはなびや』

テーマ:ネコのでてくるお話

渡辺有一

『ねこのはなびや』

個人的お気に入り度:★★★


渡辺 有一
ねこのはなびや


黒ネコ組、白ネコ組、トラネコ組の3組の花火師たちがくり広げる、

海の花火大会での大競演。

白ネコたちは景気よく大玉を打ち上げるし、

黒ネコは早うちが得意、

そしてトラネコたちはトンボや蝶、くじらに傘などをかたどった

変わり花火が売り物。

最後はみんなでおおじかけのナイアガラを披露する。

--------------------------------

広げて大画面になるページもあって

(広げる方向をまちがえて破いてしまいそうになった^^;)

ちょっとした迫力。


なお、3組の優勝は読んだ人が決めていいことになっている。


私は変りだねが好きなので、トラネコ組に一票かな。

夜空一面の、傘の花火がすてきだった。


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2005-12-28 22:12:50

『くろねこのかぞく』

テーマ:ネコのでてくるお話
ピョートル・ウィルコン、ヨゼフ・ウィルコン絵、
いずみちほこ訳
『くろねこのかぞく』
個人的お気に入り度:★★★

「まっくろがおか」の

カシミールさんとカロリーナさん夫妻は黒猫の夫婦で、

日が当たると石炭のように輝く黒い毛皮が自慢。


そんな2人に子ネコが5匹生まれた。

4匹は黒猫だが、一匹は赤毛。

カシミールさんは嘆くが、

赤毛の子ネコ、ロザリンドはすくすくと育つ。


彼女は皆と同じことをするのが嫌いで、

ネズミもとらないし、ミルクより紅茶が好き。

あるとき犬の友だちの家に無断外泊して叱られ、

家を出て行く。


何年もたってから、両親はテレビ画面の中に

色んな色の猫のファンたちに囲まれた

娘を発見するのだった。


-----------------------------


さらりとかいてあるが、

両親にまで、赤毛であることや

みんなと同じを嫌がることを嘆かれるなんて、

やっぱりちょっとかわいそう。


そのぶん、彼女が自分の思い通りに行動した結果

ちゃんと居場所を見つけ、

どんな色の猫にも好かれるようになったのには

ほっとした。


ロザリンドは両親が望んだとおりではないけれど

両親も認めるような立派な大人になり、

実はもう子どももいる。

やっぱりみんなと同じじゃ嫌な子がひとりいて、

その子の毛の色は・・。



ピョートル ウィルコン, いずみ ちほこ, ヨゼフ ウィルコン
くろねこのかぞく
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2005-12-20 21:21:59

『ねこのシジミ』

テーマ:ネコのでてくるお話

和田誠

『ねこのシジミ』

個人的お気に入り度:★★★


和田 誠
ねこのシジミ


見慣れた画風とはちょっと趣のちがう、和田誠の絵本。


ねこのシジミは、捨て猫だったところを

小学生のショウちゃんに拾われ、

(というより、他の子ネコを拾ったクラスメイトの女の子たちに

目やにがひどくてあまりかわいくない一匹を押し付けられた)
貝のシジミの模様に似ていることからシジミになった。

そんなシジミのくらしぶりを、シジミの視点で紹介している。


----------------------------------


ごはんは「ポリポリ」かかんづめで、

ポリポリのひとつの味に飽きると器をひっかくというところがあって、

猫を飼っていた人間としてはよくわかる。


猫は飽きると器をひっかいたりひっくり返したりするし、

それとドッグフードとかキャットフードのドライのやつって、

どこの家でも「カリカリ」「コリコリ」などと、

擬音で呼ぶことが多いんだなあ。


名前は出てこないが、
和田誠の奥さんの平野レミが登場していて、楽しい。


シジミのことをフジミ→フジミのフーちゃん→フジオさん

と活用していって、しまいにはフジサキさんと呼び始めたり、

シジミを抱いて警察の証拠写真を撮る場面があるのだが

(どうしてそんなことになったのかは読んでのお楽しみ)

にっこり笑ってポーズをとるので警察のひとに

「笑わなくていいです」
と言われたり。


平野レミさんのことはよく知らないが、

「あの人らしいなあ」 と、勝手に知人のように

ほほえましく感じてしまった。



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2005-12-15 20:23:03

『ネズミとりネコくん』

テーマ:ネコのでてくるお話

パウロ・カンポス、シャンディラ・ロレンズ絵、高橋直子訳

『ネズミとりネコくん』

個人的お気に入り度:★★★


パウロ カンポス, Paulo Campos, Jandira Lorenz, たかはし なおこ, ジャンディラ ロレンズ
ネズミとりネコくん


ネズミとりの得意な、大切なネコが死んでしまい、

困ってしまったクリスティーナさんは、

だんなさんに、

納屋から役に立ちそうなネコをつれてくるよう頼む。


女房の言うことをなんでもきいてあげるやさしいだんなさんは、

納屋にミルクの皿を置いてネコたちを観察し、

皿を独り占めしようとした灰色のネコをつれてくる。


しかしそのネコは気が短くて、

全然ネズミを捕れなかった。

だんなさんは灰色のネコを納屋に連れ帰り、

再びミルク皿をセット。

今度は黒ネコが皿を独占し、だんなさんは家に連れ帰る。


果たしてネズミとりに最適なネコは見つかるのだろうか。

---------------------------------


なんともとぼけた感じの絵本。


ネズミを捕るネコかどうかを調べるのに、

皿を独占できるネコのほうが気が強くて

ネズミをよく捕るだろうと、

ミルク皿を置いてみるというのからして、

なんだか可笑しい。

(よく知らないけどこれが普通?)

抽象的な感じの背景に、

人物やネコの絵を切り貼りしてあって、

絵のほうも独特。


ユーモアだけのような気もするし、

「ネズミを捕るネコを調べるのにミルク皿は最適ではない」

「ネコも謙虚なやつがいいよね」

といった何らかの教訓(??)が入っている・・ような気もする。



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2005-11-29 19:21:22

『こねこのチョコレート』

テーマ:ネコのでてくるお話

B.K.ウィルソン、小林いづみ訳、大社(おおこそ)玲子絵

『こねこのチョコレート』

個人的お気に入り度:★★★


B.K.ウィルソン, 小林 いづみ, 大社 玲子
こねこのチョコレート


4才のジェニーは、明日3才になる弟のクリストファーに、

8個入りの子ネコのチョコレートを買う。

飼っている黒猫のティブルに、パッケージの猫の絵がそっくりなのだ。


ジェニーは自分の部屋のたんすに隠して眠るが、

チョコレートが気になって眠れない。


8ひきも子ネコがいるんだから、1ぴきぐらい食べてもいいよね?

と、ジェニーはチョコを1個食べてしまう。


さて、チョコレートは朝まで残っているだろうか?


--------------------------------------


食べ物のお話で「1個ぐらいいいよね? 」

と言えばもう・・(笑)

たまたま幸運なことに、弟のクリストファーには

別のプレゼントが贈られるような結果になるのだが、

それにしても、
私がクリストファーなら一生うらんでしまいそう。

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2005-09-20 20:21:59

『まねきねこたい吉のゆめ』

テーマ:ネコのでてくるお話

きたやまようこ

『まねきねこたい吉のゆめ』

個人的お気に入り度:★★★


きたやま ようこ
まねきねこたい吉のゆめ

沢山眠る猫はえらい、なぜなら沢山夢を見るから。

と両親にきかされて育った、猫のしょう吉。


あるとき夢の中で、赤いキーボードに乗り、

メカマウスや威張りんぼのタイを連れた
招き猫のたい吉に出会い、

招き猫になる修行を始める。

たくさん眠る猫がえらい、なんていいなあ。

人間もそうだったらいいのに。

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2005-07-08 19:07:30

『パッチワークだいすきねこ』

テーマ:ネコのでてくるお話

ニコラ・ベイリー絵、ウィリアム・メイン文、

今江詳智&遠藤育枝訳

『パッチワークだいすきねこ』

個人的お気に入り度:★★★


キジトラもようの猫、「シマシマちゃん」は

パッチワークの小ぶとんと、

「牛乳おじさん」の配達するミルクが

大のお気に入り。


ところが古くて汚くなった小ぶとんをうちの人に捨てられ、

シマシマちゃんは小ぶとんを取り戻すべく、

ゴミバケツに入ると、ごみトラックに小ぶとんごと

放り込まれてしまう。

そして苦労して帰ってくるというお話。


猫の絵がとてもリアル。
目つき、毛並み、しぐさ、

お腹の肉のやわらかいかんじ・・じっと見入ってしまう。


シマシマちゃんお気に入りの牛乳おじさんのトラックに

別の猫の写真が飾られていたり

(おじさんも猫を飼っているのかもしれない)

さりげなくかたつむりやクモなどが描いてあったり

するのも楽しい。

サイズがちょっと小さめに思えた。

ふだんは絵本の大きさなんて気にしないのだが、
これは大型絵本で眺めたいような絵だ。

著者: ウィリアム メイン, 今江 祥智, 遠藤 育枝, ニコラ ベイリー
タイトル: パッチワークだいすきねこ
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2005-06-26 19:07:48

『ねこだまし』

テーマ:ネコのでてくるお話

斉藤洋、高畠那生絵

『ねこだまし』

個人的お気に入り度:★★


ある日向かいのねこがやってきて、

ネクタイをせがんだ。

数日後にはくつ、そのつぎは上着とシャツ・・

どうやら他のうちからもいろいろもらっているらしい。


やがて向かいのうちは引っ越していき、

新しい住民がやってきて、

引越しのあいさつにサケの頭を持ってきた・・


独特の世界をかもし出すイラストがユニーク。

タイトルから想像していた話とはちょっと違った。



著者: 斉藤 洋, 高畠 那生
タイトル: ねこだまし
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2005-06-18 21:02:44

『こねこのミトン』

テーマ:ネコのでてくるお話

クレア・ターレー・ニューベリー、

劉優貴子訳

『こねこのミトン』

個人的お気に入り度:★★★

リチャードはふたまたの手袋みたいな手をした子猫を

そのままの名前「ミトン」と名づけて、飼い始める。


遊びにきた親戚の赤ちゃんにしっぽを引っぱられ、

ミトンはいなくなってしまう。


困った一家が新聞に広告をのせると、

似てもにつかない猫をつれてくる人、

代わりの猫をあげるという人、

ダックスフントをすすめる人などが

電話をかけてきたり、たずねてきたりするが、

ミトンは見つからない。


でも、意外と近いところで見つかるというお話。

このお話で「猫の画家」と呼ばれるようになった

というだけあって、

さっさっと簡単に描いているようでいて、

ミトンの表情や、背中の毛のやわらかい感じなどが

よく出ているなと思った。



著者: クレア・ターレー ニューベリー, Clare Turlay Newberry, 劉 優貴子
タイトル: こねこのミトン
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