2006-04-04 19:54:42

『あいうえおの本』

テーマ:図鑑ぽいもの

安野光雅

『あいうえおの本』

個人的お気に入り度:★★★


子どもの頃に持っていた(絵)本。

表紙のひとつひとつに50音一文字ずつ書かれている

ひきだしに「何が入っているんだろう」ととても惹かれて、

家族の誰かに買ってもらった。


---------------------------


50音の1文字1文字を、

木でできたひらがなの絵と

その文字で始まる物たちの絵で紹介した、

図鑑+辞書的な絵本。


左ページに木のひらがな、

右ページに物の絵があり、

そのどちらも枠で囲まれており、

枠もまた、その文字で始まる道具や動植物でてきている。


日本の伝統的な形と、ことばとを結びつけたかった 

(あとがきより)

というようなコンセプトのもと、

かとりせんこう、うなぎ、御輿、家など、

日本独特の物や、

あるいは外国に同じものがあっても日本独特の形をもつもの

(たとえば家なら昔のわらぶき屋根だったり)

などが、意識して描かれている。


----------------------------

精緻でリアルに描かれた絵がすばらしい。
そのくせ、遊びの要素が随所に盛り込まれているのが楽しい。


リアルなおみこしの中にリアルなみかんが入っていたり、

安野氏お得意の騙し絵になっているものも。


やきいもやぬけがらなど、

メインのモノを選ぶセンスもおもしろくて感心。


また、たぶん子どもの頃読んだときには気づかなかったが、
「か」の文字にかすがい、「く」にくぎ、

「さ」の表面にさるすべり、「し」はしばってあるなど、

木でできた文字にも、その文字で始まるモノが使われたりして、

どこまでも楽しませてくれる。

サービス精神旺盛な本なのである。


ほとんどの登場するものの名前は巻末の「てびき」に載っているが、

載っていないものもあるので、さがす楽しみもある。



安野 光雅
あいうえおの本
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2006-04-03 20:12:28

『ずら~りカエル』

テーマ:図鑑ぽいもの

松橋利光写真、高岡昌江文

『ずら~りカエル ならべてみると・・・』

個人的お気に入り度:★★★


高岡 昌江, 松橋 利光
ずらーりカエル ならべてみると…


18種類前後のカエルの前足・後ろ足やオタマジャクシ、

後ろ姿や鳴き声などをならべ、較べてみる写真絵本。

日本にいる43種のカエルを一覧できるページや、

巻末には43種についての簡単な解説つき。

ならべてみると、日本にいるカエルだけでも

ずいぶん種によって違いがあるのがわかる。

バラエティに富んではいるが、日本で43種とは、

多いようで、思ったよりは少ない。

よくいる種類を集めたのか、これしかいないのかは

よくわからなかった。


著者2人のプロフィールには、

それぞれのお気に入りが記されていて、

こんな絵本を出すだけに、さすがにカエル好きな人たちだ、

と感心。

私は、緑のきれいなアマガエルやアオガエル類がかわいいと思う。


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2006-03-10 20:23:27

『新魔女図鑑』

テーマ:図鑑ぽいもの

角野栄子、下田智美絵

『新魔女図鑑』

個人的お気に入り度:★★★


角野 栄子, 下田 智美
新・魔女図鑑


『魔女のひみつ』  に続いて、魔女図鑑ぽい絵本をもう一冊。

その名もずばり、『新・魔女図鑑』 。


ツヤちゃんの若い(←たぶん)おばさん、エイコさんは

図書館にエドガー・アラン・ポーの『黒猫』を借りに行ったところ、
本物の黒猫が図書館の中を横切っていく。


黒猫が走っていった先で『魔女』という本が光っていて、

エイコさんは本の<扉>に描かれた扉を抜けて、

魔女のゾゾさんの家に。


好奇心の強いエイコさんは、魔女の何が知りたいのかと聞かれ、

「ぜんぶ。」と答える。

そして魔女のことを知りたくて図書館に来たわけじゃないのも忘れ、
ゾゾさんにつれられて、

魔女のことを色々と教えてもらう旅に出発するのだった。

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魔女という存在がどうやって生まれたか、

薬局や医師、産婆や祈祷師といった魔女の担った役割、

魔女狩りなどで虐げられた歴史、

魔女に関係するお祭り、使い魔や薬草のことなどを

エイコさんがゾゾさんに教わってきて、


帰宅後話をしている部分では、

ツヤちゃんと、魔女に仮装したり、

魔女のお茶を飲んだり、ハーブ料理を作ったり、

色々ちょっとずつやってみたりしている。


-------------------------------


草や木の生命力に学び、

赤ちゃんを授かり、無事に産み育てることや、

健康についての知識を蓄えていった魔女のルーツ


古くは「垣根の上にいる人」とよばれ、あの世とこの世、

見えないものと見えるものの境界に位置していた存在だったこと

(だからサンタさん同様、家の中と外の境界である

煙突から出入りするのだという。なるほど!)


など、

かなり観念的で深いなと思うようなことなんかも

わかりやすくまとめられていて、勉強になってしまった。



ストーリーのほうでも、

エイコさんがゾゾさんに会ったときに

ゾゾさんが掃除中のほうきに言っていた


すみからすみまできれいにしてよ。

そうはいっても、よごれがぜんぶとれるってことはないけどね。

人の心配がなくならないのと同じように、よごれもなくならないものよ。

もっとも、どれがよごれで、どれがよごれじゃないっていうのも、

むずかしいけどね


というセリフも、さりげないのになんだか深くて、

思わずメモしてしまった。



丁寧に細かく描かれた絵はかわいくてきれい。



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2006-03-10 19:40:20

『絵本 魔女のひみつ』

テーマ:図鑑ぽいもの

コリン・ホーキンス(とまじょたち)、岩田佳代子訳

『絵本 魔女のひみつ』

個人的お気に入り度:★★★


おばあさんが(自分のか、近所のおばあさん全般かはよくわからない)
魔女かもしれないと思ったときの 見分け方、
魔女の子分のこと、家、おふろ、ファッション、
買い物、魔法の勉強、
パーティ、飛び方、年中行事などなど、
魔女の日常生活や生態に迫る、ちょっとした図鑑絵本。

朝ごはんにはカエルのたまごでできた魔女プリンや

毒キノコつきトーストを食べ、
コウモリの血とベラドンナ(猛毒)、キツネノテブクロの絞り汁に
イノシシの油が入った飛び薬を使ってほうきで空を飛び、
歯が痛いときには死んだモグラを首からぶらさげる


という魔女達の魔女っぽい暮らしを解説しつつ、

金曜の夕方にはスーパーの買い物カートで

レジまで「一番乗り競争」をしたり、
親指を立ててバスを呼んだり、

学校の勉強だけでなく料理教室やパソコン教室にも

通ってがんばらないとエリートにはなれなかったりと、


意外にお茶目だったり、庶民的だったり、

普通の人間同様の苦労をしていたりする面も紹介されている。


------------------------------------


魔女はどんな家に住んでいるのだろう?

何を食べて暮らしているのか?

どんなおまじないを使うのか、などの疑問に答え、

お話に出てくるような怪しげなイメージの黒い魔女について、

かなり細かく紹介し、親近感さえ沸かせてくれる。


いわゆる民間療法にたけたそのへんのおばあさん的な魔女、

のイメージもあるけれど、

この絵本で紹介されているのは、

黒装束だし、おできを人にうつしたりするし、

普通の植物を抜いて毒草を植えたりするので、

若干ダークな方面の魔法も使う魔女にしぼられている。


扱うのが黒魔法だからか、なんにでも変身できるけれど、

白いハトや白ウサギには化けられないそうだ。


エコでいいなと思ったのは、

お風呂にシャボン草という草を使うこと。

泡立つから体を洗えるし、

植物だから残り湯をネギの栽培に使える。


魔女について沢山の豆知識が書かれていて、

勉強になった。

(知識を実際に使う場面はほとんどないだろうが^^;)


こまかいところでは、

・双子の魔女は魔力が倍

・相手が王子か海賊かでどんなカエルに変えるのかちがうこと

などは「へえ~」と思ったし、


プロフィールによると、著者はブラックプール生まれで、

今はブラックヒースに住んでいるそうで、

黒がらみの地名ばかりで魔女の絵本をかくのにふさわしいな、

と思ったりして、これもまた面白かった。



なお、最後のページには魔女と黒猫の絵の下に線がひいてあり、

この線の上には、魔女にしかみえない、

ひみつのことばがかいてあります。

おばあちゃんには、みえるかもしれませんよ

と書いてある。


一体なんて書いてあるんだろう?

とても気になる。


コリン ホーキンス, Colin Hawkins, 岩田 佳代子
えほん 魔女のひみつ
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2006-01-09 19:52:56

『旅のおみやげ図鑑』

テーマ:図鑑ぽいもの

杉浦さやか

『旅のおみやげ図鑑』

個人的お気に入り度:★★★


杉浦 さやか
旅のおみやげ図鑑


いわゆる絵本ではないが、絵が多く、

眺めて楽しいので絵本と同様に分類。


日本国内、アメリカ、イギリス、ギリシァ、中国(上海、香港)、

ベトナムなどで買った(もらったものも少しある)

おみやげの数々をイラストで紹介した本。


サンダルに、スノードーム、古い絵本、文房具、

ジャムのラベル、こけし

・・などなど。

かわいくてカラフルなイラストがぎっしり。


著者の好みは

「安っぽい、ダサかわいい、古っぽい」ものに偏重しているのだが、

私も割りに安っぽいものには惹かれるので、楽しめた。


よくもまあこんなに集めたもんだなあ、と感心してしまう反面、

ときどき旅行に行く人は、

結構このぐらい買っている人が多いのかも、とも思う。
安いものが多いとはいえ、一体いくら分なんだろう、

なんて考えるほうが野暮なのだろうが。


----------------------------------


最近スノードームが気にかかるのは、

この本に登場したのが原因の3分の1かもしれない。


これを読んだのと比較的同じ時期に読んだ、

『青豆とうふ』  (エッセイ集)

『くまにてがみをかきました』  (絵本)

の二冊にもスノードームが出てきた。


それでクリスマス前、100円ショップでスノードームを見つけ、

思わず購入してしまった。

結構気に入っている。


スノードーム


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↓文庫版もあるらしい。

杉浦 さやか
旅のおみやげ図鑑
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2005-11-22 18:31:38

『オークの木の自然誌』

テーマ:図鑑ぽいもの

リチャード・レウィントン絵、デイヴィッド・ストリーター文、

池田清彦訳

『オークの木の自然誌』

個人的お気に入り度:★★★


リチャード レウィントン, デイヴィッド ストリーター, Richard Lewington, David Streeter, 池田 清彦
オークの木の自然誌―すばらしいミクロコスモスの世界

(特に子ども向けというわけではなく、

しかも絵本というより図鑑だが、

子どもも大人も絵を眺めて楽しめそうなので、

絵本の仲間ということで、一応「図鑑ぽいもの」に分類)


イギリスの自然誌イラストレーターによる、

オークの木と、木の周辺に暮らす

数百種の生き物たちを描いた図鑑。

四季のオーク、鳥や哺乳類、虫に虫こぶ、

キノコや地衣類、落ち葉を分解する生きものなど。



動物1種類ごとの毛並みの違いまでわかるような、

精巧な絵。

葉っぱの持っているひんやりしたしめりけまで、

眼を通して、まるで触れたみたいに伝わってくる。

ほとんどを生きたままの実物を見て彩色した

というのもうなずける。


モデルの多くは画家が所有する森のものだそう。


面白いなあと思ったのは、マイタケについての説明。

肉はマウスを思い出させる腐った油脂のような臭いがある。

食べられるが固く、注目すべき味ではない。

これって、日本では人気のあのマイタケだよなあ、

と思って巻末注を見ると、

日本にも産し、日本ではきわめて美味なキノコとして知られる。
とあり、ちょっとほっとした。


人間の味覚って、文化や住んでいる所によって

かなりちがってくるんだなあと思った。


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2005-10-04 19:27:04

『浜辺のコレクション』

テーマ:図鑑ぽいもの

浜口哲一、池田等

『浜辺のコレクション』

個人的お気に入り度:★★★


浜口 哲一, 池田 等
浜辺のコレクション


以前見て面白いと感じた『土のコレクション』  と

同シリーズの本。


浜辺に打ち上げられたものを拾い集め、

掃除と趣味を兼ねる遊び、

「ビーチ・コーミング」 。

著者がビーチコーミングで

今までに集めた色々なものを並べて、

ちょっとした図鑑ふうにならべた写真絵本。

貝やウニやヒトデ、イカの甲、

カニの殻に木の実、

海外の工業製品の空き容器、などなど。


構成がおしゃれで楽しい。


個人的には、殻を作って浮かぶタコ、

海草の押し花などにひかれた。

自分もビーチ・コーミングに参加してみたくなったが、

でも多分行かないだろうな。

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2005-07-19 21:12:02

『リネアの12か月』

テーマ:図鑑ぽいもの

クリスティーナ・ビョルク、レーナ・アンデション絵、

福井美津子訳

『リネアの12か月』

個人的お気に入り度:★★★


スウェーデンの都会で、自然に囲まれて暮らす女の子

「リネア」 の一年間を紹介するという形式の絵本。

冬の食べ物が少ない時期に鳥のレストランを開いたり、

鉢の植え替えに押し花づくり、缶のふたに作る小さな庭、

浜辺の宝物さがし(見つけた宝物でクリスマスの贈り物を作る)

など、自然と遊ぶ楽しみが盛りだくさん。


ニワトコのジュース作りや、

オオオニバス(人間の赤ちゃんが乗れるくらい大きな葉っぱのハス)の話、

毎月一種類ずつの街で見られる鳥の紹介

(これは日本で見られないかもしれないが)
などなど、眺めているだけでなんだかわくわくしてしまう。


植物を育てる達人は「グリーン・フィンガー」と呼ばれ、
この本にもリネアの友人であるグリーン・フィンガーの

持ち主の老人が登場するが、

私自身とは正反対な特性のためか、

自分は逆立ちしたってできないし

実際には真似する気もないことが多いのに、

こういう人たちが緑に囲まれて暮らす生活には

ときどきむしょうにあこがれてしまう。

クリスティーナ ビョルク, Christina Bjork, Lena Anderson, 福井 美津子, レーナ アンデション
リネアの12か月
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2005-07-01 19:21:02

『ジス・イズ・アイルランド』

テーマ:図鑑ぽいもの

ミロスラム・サセック、松浦弥太郎訳

『ジス・イズ・アイルランド』

個人的お気に入り度:★★★


丁寧なイラストでアイルランドの概要を紹介する、

ガイドブック絵本。


聖パトリックが三位一体説を説くのに使ったので

3つ葉のクローバーがアイルランドのシンボルになったことや、

アイリッシュコーヒーはコーヒーに砂糖と

アイリッシュウィスキーとクリームを入れたものであることなど。


歴史についてもごく概略的なことが1Pにまとめて書いてあり、

アイルランドのことを殆ど知らなかったので、

勉強になった。
(ふつうの日本人には常識で、私が知らないだけなのかもしれないが)


街で会った色々な人、
有名人の生家やお墓などなど、

たくさんのものごとが描かれていて、
かなり内容が充実している。

絵もすてきで、眺めるのが楽しい。

『ジス・イズ・トーキョー』や『ジャパン』があるなら

どんなふうに描かれているかぜひ見てみたいが、

作者はもう亡くなっていて、

この本も日本では今年出版だが原版は1964年ごろ

出版されたようだ。

(そのため描かれた当時と違うことについて

巻末に若干注がついている)


だから同じシリーズで他の国は色々出ているが、

今まで日本のが日本で出ていないということは

調べていないがたぶん日本のことは描いていなくて、

読むことはできないと思う。

残念。



著者: ミロスラフ・サセック, 松浦 弥太郎
タイトル: ジス・イズ・アイルランド
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2005-06-14 19:05:38

『土のコレクション』

テーマ:図鑑ぽいもの

栗田宏一

『土のコレクション』

個人的お気に入り度:★★★★


全国を旅して、

10年間に1万種類もの土を集めた著者が、

各地でとれる土や地方ごとの土の特色、

その色の多様さについて紹介し、

土のコレクションのしかた、

土で紙を染める方法や、クレヨンの作り方などについて

教えてくれる本。


------------------------------------

深紅にピンク、うす紫にオレンジ・・・

これが全部日本の土? と目を疑ってしまうほど、
土のカラフルさにびっくり。


巻末の土についての解説では、

土のでき方や、さまざまな色をしているわけ、

農作物の畑ばかりでなく、薬や化粧品、

家作りにも必要な土は、

人間のくらしに欠かせないものであることが

わかるように書いてあり、ためになる。


--------------------------------------------
著者はちがうが、同じシリーズで

『浜辺のコレクション』

『雑木林のコレクション』
というのもあるらしい。


この本が面白かったので、他のも見てみたい。

著者: 栗田 宏一
タイトル: 土のコレクション
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