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2005-09-30 22:24:21

『荒野をかける銀色のたてがみ』

テーマ:そのほかの絵本・子どもの本

G.D.グリフィス、前田三恵子訳、福永紀子絵

『荒野をかける銀色のたてがみ』

個人的お気に入り度:★★★


「てがみ」の児童書を検索していたら出てきた、

「たてがみ」の本。

ついでと言ってはなんだが、

出会ったのも何かの縁と思って読んでみた。


----------------------------------------------

イングランド南西部の荒野、「ダートムア」 に、

青灰色の胴体に銀色のたてがみと尾をもつポニーの野生種、

「シルバー・ブルー」が現われ、

消えていくまでの100年間ほどを描いた児童文学(?)。

----------------------------------------------

児童文学に「?」 をつけてしまうのは、

児童書に分類されているのだが、

厳しい自然の中での人間や動物たちの過酷なくらしを背景にした、

ポニーの1品種の大河小説、といった趣で、

けっこう重厚なお話だからだ。


面白おかしい話ではない。

暑い夏、豊かな作物の育たない土地、

厳しく食べ物がない冬。

大雨が降れば洪水し、何もかも押し流してしまう。

ヒーローも悪役も出てこない。

荒野にはほとんど誰もいないのだ。


----------------------------------------------

「近頃の若者はやわらかいものばかり食べているから

アゴが小さくなるんだ。

もっとかみ応えのあるものを食べなきゃいかん」

みたいな話をよく聞くが、


この本は「かみ応えのあるもの:本版」といった感じかもしれない。
と勝手に思ったりもする。



書かれたのは1972年で、私が手にした日本版は

80年に出版されたものだったが、

奥付のページに訳者と画家の住所が書かれていて、

時の流れを感じさせた。



G.D.グリフィス, 福永 紀子, 前田 三恵子
荒野をかける銀色のたてがみ

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2005-09-29 18:50:38

『やあ出会えたね! テントウムシ』

テーマ:写真集ぽいもの

今森光彦

『やあ出会えたね!3 テントウムシ』

個人的お気に入り度:★★★


今森 光彦
テントウムシ―やあ!出会えたね


幼稚園生の娘がサナギを持ち帰ったことから始まり、

テントウムシを観察した写真絵本。


羽化直後のナナホシテントウの羽根が、

目が覚めるような黄色で、きれい。


「毒キノコのようなコートを着た、

童話の世界からやってきたような生き物」

「ライオンがシマウマをおそうときさながら」

「ネコが毛づくろいするように」


などと、比喩が面白い。

しかもそのときどきでのテントウムシの状況を、

的確に表現しているのだ。


『ダンゴムシ―やあ!出会えたね』  と同様、

対象を見る目がやさしくて、感じがいい。

テントウムシは結構よく見たり、捕まえたりしたので、

裏返しにされたときに羽根を開いて起き上がるようすや、

上へ上へと登っていく習性、

ピンチのときに出す黄色い汁

(あれって苦いんだよねぇ~ ←毒?)
のことなど、
うんうん頷きながら懐かしく眺めた。

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2005-09-28 19:43:05

『ぼくんちのいぬ、サム』

テーマ:犬のでてくるお話

ジャニース・ボーランド、G・ブライアン・カラス絵、

永窪玲子訳

『ぼくんちのいぬ、サム』

個人的お気に入り度:★★★


ジャニース ボーランド, Janice Boland, G.Brian Karas, 永窪 玲子, G.ブライアン カラス
ぼくんちのいぬ、サム



ちょっと困ったところもあるけどかわいい犬、サムの、

飼い主一家との楽しいくらしを描いた絵本。

3つのエピソードが描かれている。


「とってきて、サム」

ノアやモリーの靴下や靴を持ってきてくれるのはいいが

持っている靴全部もってきたり、

ご近所の新聞とか洗濯物まで持ってきてしまうサム。

ママに怒られてしょんぼりしたのもつかの間、

サムが最後にとってきたのは・・。


「でなさい、サム」

川や噴水を見ると飛び込まずにいられないが、

すぐに「出なさい!」 と怒られる。


「おやすみ、サム」
眠れないサムがドアをひっかいたり吠えたりするので、

一家も寝られない。
眠るのをあきらめて起きてきたみんなが、

サムを散歩に連れていこうとすると・・・。


---------------------------------------------

ちょっと困ったヤツだけど、一家はサムが大好き、

というのが伝わってきて、心がなごむ。


最後のページの、目の下にくまを作った一家の絵が好き。


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2005-09-27 20:01:26

『みしのたくかにと』

テーマ:そのほかの絵本・子どもの本

松岡享子、大社玲子絵

『みしのたくかにと』

個人的お気に入り度:★★★


松岡 享子, 大社 玲子
みしのたくかにと

あるおばさんが何の種かわからない種をまき、


「あさがおかもしれない

すいかかもしれない

とにかくたのしみ」


と立て札に書いておく。

その国の王子は、立て札の前を通ったとき、


「いなれしもかおがさあ

いなれしもかかいす

みしのたくかにと 」


と、文字をさかさまに読んで、何だろう?と思っていた。


勉強疲れで食欲がなくなった王子は、

「みしのたくかにと」 だったら食べてもいい、

他のものは食べない、と言い出す。


その後おばさんが呼び出されて、

機転をきかせたおばさんによって王子は元気になり、

めでたしめでたし、というお話。


--------------------------------------------
日本人の作家だけど、西洋っぽいかんじの国のおとぎ話。

でも、そういえばどことなく「目黒のさんま」っぽいかんじも

しなくもない。

「やっぱりかぼちゃは『みしのたくかにと』にかぎる」 

なんて言い出しそうで。

何人も子供を育ててきたような雰囲気の、

主婦のベテランらしきおばさんが、

王子をひと目見て問題は何かを見抜き、

王子のためにひと肌ぬぐところが、なかなかイキ。

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2005-09-26 19:10:02

『NO IDEA』

テーマ:大人がターゲット?の絵本

安西水丸、和田誠

『NO IDEA』

個人的お気に入り度:★★★


安西 水丸, 和田 誠
NO IDEA

2人のイラストレーターが絵と短文でつづった

エッセイ絵本。

2人でやった展覧会の絵をベースとした本らしい。


貯金箱、MASK、地図、紙ひこうき、カード

などなどのお題について、

絵と、2~4行の文がついている。


2人とも絵も文もかいている項目もあるし、

一人が絵、一人が文をかいているのもある。

また、村上春樹の解説が中ほどについている。


---------------------------------------------


この2人の絵は文庫のさし絵などで時々見たことがあったが、

無駄なものを省いた、さっぱりしたかんじの絵、

程度の認識しかなく、

今まで私はどちらの絵かわからないぐらいだったが、
こうして並べてみると、

だんだんちがいがわかってきて面白い。


でも、他の場所で見たらやっぱりわからないかも。


ごく短文なのだが、文章もさらりとしていて、味がある。

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2005-09-25 19:05:37

『STAREGG 星の玉子さま』

テーマ:大人がターゲット?の絵本

森博嗣

『STAR EGG 星の玉子さま』

個人的お気に入り度:★★★


森 博嗣
STAR EGG 星の玉子さま

大人のコーナーにある絵本。



人が1~3人住めるぐらいの、小さな星。


いつも後ろ向きのおじさんが住んでいたり、

ビリヤード台が一台ある星、

真ん中に穴のあいている星、

電柱が一本だけある星、

ボーリングレーンが一本あるが、

ピンが何本倒れたかわからない星 などなど、

色々な星が出てくる絵本。


それら架空の小さな星たちを眺めることで、

引力とか、環境とか、孤独とかについて、

それぞれに考えさせてくれる。

何やら哲学的。


小さな星で家を増築していったら、

外よりも家のほうが広くなり、

そうなるとどっちが外だかわからなくなる、

というような話は考えさせられるし、


孤独は、誰かが孤独だと感じたときに初めて現実になる、

というようなことが書かれていて、共感した。


「地球を貫く穴があって、そこに落ちたらどうなるか」

みたいなことは子どもの頃よく大人に聞いたので、

そういったことが絵になっているのが楽しい。


ビリヤードの玉を思わせる星が多いし、

ビリヤード台も出てくるし、

一応の主人公は「玉子(たまこ)」さんだし、

(星の王子さまのもじりなんだけど)

ビリヤードをしながら思いついた絵本なのかな?

と、ふと思った。


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2005-09-24 19:49:05

『お月さまのたまご』

テーマ:そのほかの絵本・子どもの本

こもりかおり、広瀬弦絵

『お月さまのたまご』

個人的お気に入り度:★★★


こもり かおり, 広瀬 弦
お月さまのたまご


タヌキのユーリは、

お月さまにパチンコのたまをあてて、こわしてしまう。

なんでも持っているおばあちゃんにもらった

お月さまのたまごには説明書がなく、

どうやってたまごをかえしたらいいのかわからないが、


イタチのガボットが目玉焼きにしようとすると三日月の形に、

カラスのララミーが温めたら半月形になったことから、

たまごの秘密がわかってくる。


友だちのオオカミのドボン、ウサギの保険販売員、

お金持ちのペンギンなど、

キャラクターが独特。


丸々とした、それら動物たちの絵がかわいい。

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2005-09-23 19:28:36

『こっそりおてがみ』

テーマ:手紙の出てくる絵本

内田麟太郎、福田岩緒絵

『こっそりおてがみ』

個人的お気に入り度:★★★


川の中流に住むタヌキは、友だちが欲しくて
川に手紙を流すが、返事はこない。


ある日川上のタヌキからパーティの招待状が届く。

返事を書いて川に流すと、当然手紙は下流に流れていく。

すると川下に住んでいるタヌキがまちがいを正しに

中流のタヌキのところにやってきて、

そして2匹が上流のタヌキのところに行き、

3匹が仲良くなるまでのお話。

なんとものんき。


今まで一匹ずつだったので「タヌキ」でよかった3匹が、

みんな「タヌキさん」だと不便だということで

お互いを川上、川中、川下と呼ぶことにする、

という部分が面白いと思った。



内田 麟太郎, 福田 岩緒

こっそり おてがみ

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2005-09-22 19:24:24

『かみさまへのてがみ』

テーマ:手紙の出てくる絵本

エリック・マーシャル、スチュアート・ハンプル編、

谷川俊太郎訳、葉詳明絵

『かみさまへのてがみ』

個人的お気に入り度:★★★


エリック マーシャル, スチュアート ハンプル, Eric Marshall, Stuart Hample, 谷川 俊太郎, 葉 祥明
かみさまへのてがみ


アメリカの子供たちが「かみさま」 に宛てて書いた

手紙を集めた本。
筆跡もスペルの間違いもそのまま載っていて、

日本語訳とイラストが添えられている。


ノアの箱舟には動物を2匹ずつしかのせられないが、

うちには猫が3匹いるので、

大雨が洪水にならなくてよかった、という内容の手紙が
個人的には一番面白いと思った。

その他、風邪は何の役に立つのか?

(神様がつくったものには役に立たないものはないと

教えられたからだろう) とか、
昨日は何を食べましたか? とかが面白い。

これ、大人のウケ狙いで書いたね、

とうがった見方をしたくなるようなのもあるが、
(↑自分がそういう子供だったもので)

それはそれで楽しい。


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2005-09-21 20:22:41

『くまにてがみをかきました』

テーマ:手紙の出てくる絵本

ジョアナ・ハリスン、竹下文子訳

『くまにてがみをかきました』

個人的お気に入り度:★★★★


ジョアナ ハリスン, Joanna Harrison, 竹下 文子
くまに てがみを かきました

小さい頃、家の中に恐いものが色々あった。

天井には貧乏神がいたし、

ドリフの影響でトイレからは手が出てくると思っていた。

今も恐いものは沢山ある。地震、雷、その他もろもろ。

こわいものを克服するお話も色々あって、

色んな克服のしかたがあるけれど、

この絵本は気が利いていて、すてき。



----------------------------------------------

ケイティは、階段の下の物置きに住んでいるくまが

こわくて仕方がない。

でも、くまと手紙のやりとりをするうちに、

少しずつこわくなくなっていく。


こわがっているケイティに、おかあさんが
「どこかへ行ってってたのんだら? 」
とアドバイスしたのがきっかけとなり、
くまに手紙をかいたところ、

くまから月曜まで旅行に行くことにしたという返事が届く。


月曜日、物置きの前にはくまからのお土産が。

その後、くまからの返事が来なくなり心配していると、

風邪をひいていたということがわかり、

ケイティがサンドイッチや紅茶をお見舞いに置いたりする。


そして最後に、くまからパーティによばれたケイティが

物置きの戸をあけてみると、

そこにはパーティのお茶とお菓子、そして・・・

-------------------------------------------


ここまで書いたら、

オチがわかってしまうかもしれない。
でも、わかっても、やっぱりいい。

鉛筆と水彩絵の具(たぶん)の絵も、

一部マンガ調にコマ割りしてあったりして、楽しい。


作者は「スノーマン」や「風が吹くとき」のアニメーターだった人で、

それらの原作の絵本もコマ割りされていたので、

影響を受けたのかもしれない。画風は似ていないが。

これまでこのブログで読んできた

手紙と関係のある絵本の中では、

これが一番気に入った。


でもこの絵本を子どもが見たら、

何かをおねだりするときに使われそうでちょっと不安。

こわいと言ったら何か買ってもらえるんじゃないかとか。

そうなると 「まんじゅうこわい」 みたい。



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