4月に発売された三洋電機のラジオ付きICレコーダーのとある機能が、物議を醸している。FMラジオのトーク部分を飛ばし、音楽だけを録音することができるという機能で、「ラジオ文化の破壊」など、パーソナリティーだけでなくリスナーも巻き込んだ議論に発展している。

 このレコーダーは、「ザクティ サウンドレコーダーICR-XRS120MF」。スタイリッシュな外観に加え、AM、FMともに聴取できるなど機能面も充実している。

 このレコーダーには「楽曲セレクト」機能があり、音声の鮮明なFMに限り、人の声と音楽の違いを判別し、音楽だけを録音することができる。しかし、一部の新聞でこの機能が紹介されると、“問題視”する声が上がった。

 「僕ら話すプロにとっては、バカにすんじゃねえぞ!」と憤るのは、フジテレビの朝の情報番組「とくダネ!」の小倉智昭キャスター。FM NACK5「Fresh Up9」パーソナリティーの仁井聡子さんも「今日、この新聞記事を読んでね、ディレクターと私はね、本当にちょっと泣きました…」と番組内で感想を述べた。

 ネットでも「ラジオの良さが半減どころか激減ですね」「逆にトークだけを録音する機能をつけろ」などラジオファンからの批判が集中した。日大芸術学部放送学科の橋本孝良教授も「この機能はラジオの命を殺すものだ」と憤慨する。

 一方で、FMラジオ局の反応は、「とても寂しく思う」(NACK5)との意見もあるが、「いい悪いと論じるつもりはない」(J-WAVE)、「特に苦情を言うでもなく様子見」(TOKYO FM)と冷静だ。リスナーがラジオに接触する機会を増やしたい局側は、高性能のラジオ付きレコーダーの登場を歓迎する向きもあるようだ。

 「音楽だけを聴きたいというリスナーのニーズはある」というラジオ局もある。短波放送のラジオNIKKEIは、ほとんどトークを入れずに音楽を流す番組を5月初旬に放送した。

 同局はこれまでも、株式市場が開いていない時間帯にクラシック音楽などを流していたが、「ここ1~2年で曲目などの問い合わせが増えた」という。薬師神美穂子編成センター長は「音楽は、聞いている人の思い入れが反映される。このシンプルな番組が好評ならレギュラー化も考えたい」と話している。(佐久間修志)

【関連記事】
三洋電機、最終赤字487億円 今期は3年ぶり黒字転換へ 
植村花菜、「トイレの神様」10万枚突破
ヤマダ“駅前侵攻”を加速 池袋の次はヨドバシの新宿
パナソニック 無線LAN接続のポータブルテレビ発売
パナ新中期計画 24年度売上高10兆円
「高額療養費制度」は、もっと使いやすくなる?

シカ急増、保護地域追われるニホンカモシカ(読売新聞)
<パロマ中毒死>11日判決 遺族「安全対策の不備認めて」(毎日新聞)
原爆の子 サダコの鶴NYに 9.11追悼施設に展示台(毎日新聞)
舘ひろしさん、神奈川県の「卒煙塾」塾長に就任(産経新聞)
草むらに50歳男性の変死体、靴は18m先で発見(読売新聞)
AD