GypsyPot 楽器部屋

民族楽器や手作り楽器についてのあれこれ


テーマ:


【展示楽器のご案内#07】
【移動楽器博物館】に展示する楽器,今回はインドの楽器と、それに影響されて生まれた現代西洋楽器をご紹介します。
■左:サロード。北インドの楽器。アフガニスタンのラバーブがもとになり13世紀以降できた楽器という説がありますが、もともとインドで発祥した楽器がもとになって変容したとも考えられ、現代のサロードの形として完成されたのは20世紀になってからです。フレットはなく、指板は金属、ボディはかたい木材をくりぬいて作るため大変重く、共鳴胴には羊の皮が張られ、メロディー弦の他にドローン弦、複数の共鳴弦が張られています。
当初は鉄弦ではなかったのかもしれませんが、インドでは早くから鉄を細く伸ばす技術が発明され、楽器の弦としての鉄の利用が早かったと言われています。
演奏は弦の上で指を滑らせて経過音を多用するグリッサンド奏法やビブラートを用い、ココヤシの殻でギターのピックのようにはじいて音を出します。



この楽器は2006年インドにタブラ修行に行っていたタブラ奏者Hajime Yoshidaに頼んで空輸してもらいました。


演奏↓
http://youtu.be/hobK_8bIDvk

■中:シタール。もっとも有名なインド楽器といってよいと思いますが、これも北インドの楽器です。シタールはとても大きく、抱えるようにして演奏する楽器ですが、見かけによらずとても軽いです。ボディの材質がヒョウタンや夕顔の実などを乾燥させたものと木でできており、中が空洞になっているからです。
シタールはペルシャのセタール(セ=3、タール=弦)とインド古来の楽器「ビーナ」が合わさって14世紀頃に生まれたとされる説もあり、17・18世紀にインドで現在の形になったと言われています。可動式のフレットを持ち、強烈なチョーキング(弦を指で押し下げ音程を上げる奏法)による経過音を多用した旋律と、独特のブリッジの構造が出す、弦がビヨーンとビビるような音が特徴の独特の楽器です。この「ジャワリ」というブリッジの構造は、「音に命を吹き込むもの」とも言われ、三味線・琵琶にある「さわり」と同じ語源と考えられています。また、サロード同様、メロディ弦の他に複数の共鳴弦が張られています。
シタールが世界的に有名となった理由の一つに、ビートルズのジョージハリスンによるロックミュージックへのシタール導入とサイケデリックムーブメントがあります。60年代中ごろから、ロックの革新とヒッピー文化が重なり合い、シタールの音色とともにインド哲学・東洋思想が西洋でブームとなっていきます。もともと宮廷音楽や祈りのためだったインド古典音楽ですが、そこから大音響で大勢に聞かせるためにフェスで演奏されたり、タブラという太鼓と超絶技巧を多用した見せ場を持つ演奏スタイルも確立されていきました。
演奏↓
http://youtu.be/9xB_X9BOAOU

■右:エレキシタールギター
ビートルズのシタール導入による大ブームから、シタールを取り入れるロックバンドは多くなりましたが、シタールは西洋の弦楽器とは異なる独特の奏法のため弾きこなすことが難しく、また持ち運びも大変だったことから、アメリカのエレキギターメーカーのダンエレクトロがギターのブリッジ部分にジャワリに似た効果を出せる構造を作り、1967年エレキシタールギターとして発表しました。
ギターとしての6弦以外に、シタール同様、複数の共鳴弦も持ち、その後さまざまなメーカーからコピーモデルが発売されましたが、ほとんどがこの形を踏襲しています。
伝統を大事にする思考から見ると、この手の試みは軽視されがちですが、実はすべての楽器や文化の進化とはこういう試みの中で成立してきました。東洋の伝統楽器と西洋の近代楽器とのコラボにより、新しい物が生み出されていく良い例となる音の創造物を、是非お聞きください。
演奏↓PAT METHENY「Last Train Home」
http://youtu.be/1g6nPYyIS_I

________________________________
第3回ちちぶ国際音楽祭「街中コンサート」
【移動楽器博物館】(ミニコンサート付き)についての詳細
☆珍しい世界の民族楽器や伝統楽器が、秩父の街にやってくる!☆
■開催日:2014年8月31日(日)
■開館時間:10:00~14:30
■場所:絹の家(旧ちちぶびいどろ美術館)
    埼玉県秩父市本町3-3
    http://goo.gl/Am3u07
   (西武秩父駅徒歩11分、秩父鉄道秩父駅徒歩6分)
■入場料:一般1000円/小中高生500円(学齢未満のお子様は申し訳ありませんがご遠慮ください)
■展示予定楽器:セルパン、ハルモニウム、シンギングボール、ギリシャブズーキ、アイリッシュブズーキ、コブザ、リュート、マンドリン、バラライカ、チャランゴ、プエルトリカンクアトロ、中国琵琶、中阮、小阮、柳琴、月琴、革胡、椰子胡、二胡、京胡、中国製大正琴、シタール、サロード、スン、ウード、ラウト、サズ、ルボップ、ラワープ、ドタール、セタール、レバーブ、ケマンチェ、ラババ、三線、ピックギター、シタールギター、バンジョーウクレレ、他
■出品・演奏:Jun S.・川口成彦・筒井一貴
※予約不要です。
※随時演奏を披露しています。
【主催】一般社団法人 ムジカテミス 03-5316-7161
【協力】NPO法人 ちちぶ国際音楽祭
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◎ちちぶ国際音楽祭 詳細⇒http://chichibu.youthandmuse.org/index.html
AD
コメント(0)  |  リブログ(0)

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。