愛する妻へ届かぬ思い

夫と妻は、共通の趣味で知り合い結婚、とても仲良く暮らしていました。

2人の幸せな結婚生活が、親が原因で変わっていってしまうとは、結婚当初、想像もしなかったことでしょう。

 

夫は、誠実でとても優しく、妻をとても大切にする人でしたが、夫のご両親は昔気質の人であるため、妻に対し、厳しいことや心無いことをよく言ったりしました。

 

妻は、夫の親だからとの思いで長い間我慢していましたが、いろいろな出来事が重なるにつれ精神的にかなり追いつめられるようになりました。

 

妻は、夫にその思いを打ち明け、夫も、妻の苦しみをわかってからは、夫は、自分の親に対し、かなりきつい調子で注意をするようになりました。

 

しかし、残念ながら、年を取った親の性格を変えることは難しく、夫の親の妻に対する態度も簡単には変わりませんでした。

 

夫は、その後も、問題が起きるたび、親に対しお願いをしたり、注意したりを繰り返しましたが、妻にはそのような夫の努力が伝わらず、2人の関係まで悪い方向へ向かっていきました。

 

夫の親の態度がほとんど変わらないことで、妻は苦しい思いをし続けているのですから、夫の努力を認めることができなかったのでしょう。

 

このような事態に至った場合、もはや夫と妻が、夫の親から離れた場所で暮らす以外に方法がありませんが、職場のこと、親の介護のことなどがあって簡単にはできません。

 

夫が、自分の親に対してさらに強く注意するようになり、親子関係もどんどん悪化していく中、とうとう妻から離婚したいと言われるようになりました。

 

妻のことを心から愛している夫は、自分の親より妻を優先し、妻を守るため必死に頑張ってきたのですが、妻は、夫のことも信用できなくなっており、夫のことも夫の親と同じように見てしまうようになりました。

 

妻の精神状態がここまできてしまうと、もはや会話も受け付けないようになり、ただ時は流れて離婚話へと発展。

 

愛する妻のことを思い、妻が望む離婚を受け入れた結果1人きりになった夫は、今もなお妻を愛し、妻が去った思い出のある家で暮らしています。

 

2人の思い出が一杯詰まった家で何を思ってみえるのか。

 

夫の思いが痛いほどわかるだけに辛くなります。

 

私は、彼(夫)が、自分にとって最良の道へ進み、今まで以上に幸せになられることを心から願うばかりです。

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