民法には「夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない<第752条>」という規定がありますが、これは、夫婦が、精神面、肉体面、経済面においてしっかり繋がり、助け合って生活をしていきなさいということを意味しています。

 

そのため、夫婦間における性交渉も、夫婦にとっては大切なものとなり、「病気や老齢などの理由から性関係を重視しない当事者間の合意があるような特段の事情のない限り、婚姻後長年にわたり性交渉のないことは、原則として、婚姻を継続し難い重大な事由に当たる」と判断されることが多いです。

 

しかし、夫婦間において性交渉がどうあるべきかについては、男性である夫と、女性である妻との間で考え方(基準)が違ってくるでしょうから、お互いが納得できるものとなるよう話し合うことが必要です。

 

夫婦の一方が不快な思いをしたり、苦痛を感じるような性交渉を求めていた事例(性交渉のたびに必ず靴を履くことを強要したなど)について、裁判所は、将来的に円満な結婚生活を期待することは不可能であり、夫婦間に絶望的な性生活の不調和が存在する以上、その結婚生活は完全に破綻していると判断しました。

 

「親しき仲にも礼儀あり」ということわざにあるように、夫婦という密接な関係においても、相手の考え方を尊重し、分かり合おうとする、納得し合うことに努め、日常生活における様々な問題点を円満に解決していくことが最も大切なんだと思います。

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