独立行政法人国立がん研究センターの理事長に4月1日付で就任した嘉山孝正氏は同日、職員に向けて同センターの将来ビジョンについて告辞した。この中で、嘉山理事長は「独立行政法人というのは『自立、自律、自浄』、これをやっていかないと、その組織はアウト。あなた方が自分で立って、自分で律して、自分できれいにしなければ、この組織は要らない」と強調した。

 嘉山理事長は同センターの基本プリンシプルとして、▽がん患者さんに起きる医学的、社会的、精神的問題等を解決する組織▽世界トップ10のがん研究・医療の展開▽定員枠にとらわれず、業務内容による人員配置と広い人事交流▽正規職員の増員-などを列挙。
 また使命として、調査や研究、先進医療の提供、教育、政策立案など7項目を挙げた。このうち、政策立案については、「現場から問題を抽出して、厚生労働省にアイデアを上げるのがわれわれの役割」と強調した。

 嘉山理事長は最後に、「患者さんとその家族のためにあるということを根本において日々活動をしながら、世界のトップ20でも10でもいいが、そこを目指すというのが独立行政法人国立がん研究センターの在り方」と自らの描くビジョンを説明し、職員らに実現に向けた協力を求めた。


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