こんにちは。
仕事に情熱と充実感を持って生きることを支援する、東北~東京で活躍中の仙台在住カウンセラー 高貝 コウヤです。

前回の続きで、退職交渉に進んだ自分を待っていた、「意外な壁」について書きたいと思います。

私がナゼ退職を決意したのか?その背景や心理状況は前回、「黒歴史その22」 で書いた通りなんですが、それは今だから説明出来る内容なんです。

有休を使わされて政治的な活動をやらされたことは、あくまでキッカケであり、「俺はこの会社ではダメなんだ、評価されないんだ」という経験や気持ちの積み重ねが、退職理由の実体です。

しかし、そのように自分の心を客観的に見る事が、当時は出来ませんでした。だから、退職理由を他人に説明することも、うまく出来なかったと思うし、実際、他人からも理解され辛かったですね。

同僚や先輩や、上司や人事に退職理由を説明しても、あんまり理解されていないような感覚があったんです。

うろ覚えですが、例の政治活動で会社に愛想が尽きたというようなことを言ったり、他にやりたい事がある、自分を他所で試してみたいみたいなことを理由にした覚えがあります。

「自分がこの会社では評価されないから」といった根っこの部分は、殆ど話さなかったんです。 

正確には「話せなかった」ですね、自分がその根っこの部分に気づいてなかったから。

キッカケや表面的な内容ばかりを退職理由として伝えたので、そりゃあ伝わり辛いですよね。

が、しかし。
意外にも、そんな状況の自分にも引き止めはあったのです。

...嬉しかったですね(笑)。

ああ、プライドも自信も失った自分が、なぜか引き止められてるぞ!実は、自分も少しは認められていたのかな?

などと思い、退職交渉中に思わず笑みがこぼれたほどでした(笑)。
※「真面目な話をしてるのに、なぜ笑っているんだ?」と怒られました。

しかし、それは「会社が本気で自分を評価し、必要としているから」ではないことも明白でしたし、決意を覆す気持ちは全くありませんでした。

ここで問題だったのは...決意を覆さなかったことや、退職してしまったこと、ではありません。

「俺はこの会社ではダメなんだ、評価されないんだ」という経験や気持ちの積み重ねが、退職理由の実体=根っこの本音であることを、自分自身が気づいていなかったことです。

なぜ問題かといいますと。
退職理由の実体=根っこの本音こそが、乗り越えるべき課題であるのに、それを認識出来ないから、ですね。

それをハッキリ認識出来ていたら、残るにしろ転職するにしろ、その課題をクリア出来るチャンスが産まれます。例えば、仕事で成果を挙げて認められる様に努力することが出来ます。

しかし、認識出来てなければムリです。

「前の会社ではヒドイ目にあった。今度はまともな会社に移ろう」

といった感じで、被害者意識のままで居てしまいます。課題をクリアするんじゃなくて、変わらない自分のまま認めてもらおうとしてしまいます。

※実際、転職後の自分がそうでした(汗)。

だから思うのです。人生経験の浅い方(特に若者)は、退職しようと思う時、その真の理由を自分でもよく分かっていないことが多いんではないかと。

真の課題が見えぬまま、退職しているのではないかと。

だからこそ、カウンセリングが必要だと思うんですよね。職場の上司や先輩ではなかなか難しい面があり、第三者によるカウンセリングが有効だろうと、私は考えています。

同じ職場にいた人達だと、どうしても話しづらい部分があったり、お互いに感情的になったりし易いから、ですね。

退職や転職で迷っている方は、ぜひお気軽にご相談下さいませ。きっとお役に立てると思います。