今回は、発達障がいの生徒さんへの指導法の紹介です。
彼らは普通に学校の授業だけでは学習が追いつかない場合が多く、そのためにマンツーマンの家庭教師が適しています。
私も発達障がいの生徒を担当していますが、急に押し黙って一言も発せなくなってしまったり、集中力が急に途切れて遊びに転じてしまうときもあります。
かなり気難しい子に対しては、机に座らせたり、鉛筆を持たせるだけで一苦労な生徒さんを担当されている方もいらっしゃいます
今回はそんな生徒さん達に上手に指導している先生達の指導法を紹介します。
それぞれの先生の改善点と改善策、ぜひ参考にしてみてください。
【K先生の例】
◆急ぐ・焦るという状態で、生徒がよくケアレスミスをする。
書きうつしのミス
1つ書く毎に少し間をとって落ち着かせる、指で文章をなぞり、その子のペースで書けるようにしてあげる。
焦るとケアレスミスが多発する。
問題の横にチェック欄を作って見直したら自分でチェックを打たせる。
◆想像や記憶など、頭の中で考えた事を伝えるのが苦手。
記憶はしているけどアウトプットが苦手
問題にどうこたえるか理解する。言葉で難しいものには図を使う。
空間図形のイメージが苦手。
頭の中でこのイメージを考えるのが苦手ならば、覚えさせるしかにないため、問題ごとの展開図を描いたものを見る場所に張っておき、言葉で難しいなら図も使う。
◆話を聞かず、よそ事をしてしまう。
大切な話をしている時にも、集中力が切れやすい
『今から大切な話をします。』といって興味をひかせる。
【I先生の例】
◆勉強を少しでも取り組んでもらうために
おしゃべりして勉強をやらず、メリハリがつかない。
時計を用意して、事前におしゃべりの時間を決めておく。
机に向かうのに時間がかかってしまう。
興味のありそうな話をすることで、机に向かわせるようにする。
鉛筆を持ってくれない。そして文字を書いてくれない
決して焦らせず、丁寧ゆっくり書けるように急かさない。
いかがでしたか?
2人の先生に共通して言える事は、あくまで相手のペースに合わせた学習をさせる事を心がけているという点です。無理矢理に出来ない事をやらせようとしてもいけません。
まず担当の生徒さんがどういった子かをしっかりと把握することが、発達障がいのお子さんの指導の第一歩となるでしょう。