思うとおりに歩めばいいのよ―ターシャ・テューダーの言葉 (ターシャ・テューダーの言葉)/リチャード・W. ブラウン
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<家事をしている時、あるいは納屋で仕事をしている時、

これまでの失敗や過ちを思い出すことがあります。
そんな時は考えるのを急いでやめて、スイレンの花を思い浮かべるの。

スイレンはいつも、沈んだ気持ちをあかるくしてくれます。
思い浮かべるのは、ガチョウのヒナでもいいんだけど。>




何気ない地味で自然な言葉は、ともすれば見逃しそうになるけれど、

長い長い年月をかけて大切に育ててきた草花のように、

ふと気が付けば、四季折々に満開の見事な庭になっている。
そんな見事な女性になりたい。。。

これほど花の似合う老女もいないですね。













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森瑶子。
今から20年くらい昔。
そう、バブル期に咲いた大輪の婀娜花のようなひとだった。

まだ若かったあたくしは、そのひとの煌びやかな文才と、華やかな私生活に憧れていた。
大人の女性。それも複雑な。
何だかよく理解できないけど、いっぱい恋をして、人を愛することに苦しんでいる女性。
そして、流れ星のように脳裏に輝きを残したまま、ふっと消えてしまった。
享年52歳。

そんなひとが書いたものだもの。
それも、「ダイヤモンドストーリー」だなんて。。。

<女心を惑わすダイヤモンドなんて程度がしれている。
せいぜい一カラット二カラット、四カラットのハートシェイプどまり。
けれども男心を乱し、征服欲を駆り立てるダイヤモンドには、用心しなければならない。
必ずや、血腥い事件が起きるから。>

ところが、内容はダイヤモンドに纏わる血腥い事件でもなく、洒落た男と女のラブストーリーもなく、
ノンフィクション、というか、紀行文になっている。
まず、ロンドンのデ・ビアス社への訪問。そして、ダイヤモンドの原産地アフリカと、ダイヤモンドのメッカ、イスラエルへの旅。
ルポルタージュというほどでもなく、紀行文ともいいがたいし、ハイテンションでムラがある。
売れっ子作家の、かなりのおっつけ仕事という感が否めない。


年をとるということは哀しいことなのかな。
それは、森瑶子に対してではなく、自分に対しての言葉。
この作品に限っては、文章の粗や森瑶子の書き手の心理や思惑までもが、手に取るように見えてしまう。

ある一定の年齢を越えると、いままで見えなかったものが見えてきてしまう。
人はそれを成長ともいうのだけれども、
昔、森瑶子に無条件に憧れていたような情熱や純真さはもうない。
何かを得ると何かを失う。。。
そんな大人の女の真実も、いつの間にか理解できる年頃になっている。

それって悪いことじゃないよね。
と思いつつも、何かの残骸を見てしまったかのような、この作品は、あたくしを悲しませた。

色褪せるのは時代のせい?
それとも見る側の気持ち?
時の流れは残酷。
永遠に変わらないのは、ダイヤモンドの輝きだけ。
永遠の輝きを残したいから、女にはダイヤモンドが必要なのかもしれない。

時の流れを拒絶したかのように、さっさと流れ星になってしまった森瑶子。
やっぱり、彼女は彼女だ。永遠に。





森 瑶子, 稲越 功一
ダイヤモンド・ストーリー
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塔の物語 ☆☆☆☆

テーマ:







「塔」というと、つい連想してしまうのは、グリム童話の「ラプンツェル」や悪名高きロンドン塔。
つまり、「幽閉」のイメージが強い。
幽閉と云えば、怨念とか幽霊とかに相場は決まってるわけで^^;。(短絡思考)
日本で云うところの「座敷牢」にも近い感じがするけれど、塔というといかにも西洋、それも中世のイメージが強くて、閉鎖的な恐怖を感じさせてくれる。

そんな、怪しげな塔に纏わるアンソロジーが13篇。

それぞれの小説も趣があったけど、またまた偶然にびっくりしてしまったのは、ギョエテ(ゲーテの古文表記)の作品「骸骨踊り」


<そのとき墓がうごきだす、一つにつづきまた一つ
現はれ出たは男や女、長く裾引く帷子姿。
ぐんと手を伸す足を伸す、さあ楽しみのはじまりじや、
骨のお手々を輪につなぐ、老若貧富差別なし。>

((((;゚Д゚)))ガクガクガクブルブルブル
つい先日、全世界注目のマイケルジャクソンの25周年記念「スリラー」が全米で発売されたばかり!
ギョエ~!てか???

ずっと本棚に置いてあったこの本。(いつ買ったのか記憶にないけど、たぶん数年前)
なんでよりによって「スリラー」の発売日に読んでみるんだ!?

編者の井上雅彦も述べているように、スリラーの関係者は、この作品をイメージして「スリラー」を創ったに違いないざます!
手塚富雄訳のこの文章は名文で、マイケルジャクソンの「スリラー」に興味がある方は、ぜひぜひ全文を読んでみて下さいまし。

てなわけで、あまりの偶然に興奮して、また話がずれちまいましたわ^^;。
気が向きましたら、続きます。。。

例のごとく、乞うご期待無く~♪


井上 雅彦
塔の物語―異形アンソロジータロット・ボックス〈1〉
Michael Jackson
Thriller (25th Anniversary Edition CD/DVD)

ついつい追記
言い忘れてたけど、マイケルジャクソンは、やっぱり色黒の方が似合うと思うんざますの。。。


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あたくしはこの手の人物集がわりと好きで何冊か持っている。

多くの作家、特に女流作家は、必ずといっていいほど歴史上の人物たちに焦点をあて、独自の視点で女性を解釈したがる。これって、女性特有の覗き見的好奇心なのでしょうね。(笑)


美しい女、権力のある女、悲劇のヒロイン、魔性の女。。。

どんな女性であろうと、その女性が魅力的であればあるほど、一家言述べてみたくなる。

女ってそんなものだもの。(笑)

<その生涯が語り継がれ、半ば伝説化してしまった女性たちがいる。(中略)
伝説というほどの存在になるためには、絶対に欠かすことのできない条件がある。

それは、いっけん華やかに見えるその生涯が、大きな悲劇に彩られていることだ。>

というわけで、山崎洋子論じる「伝説になった女たち」に挙げられた20人の女性たち。


ココ・シャネル

マリリン・モンロー

樋口一葉

シンプソン夫人

松井須磨子

カミーユ・クローデル

サラ・ベルナール

与謝野晶子

グレース・ケリー

エヴァ・ペロン

平塚らいてう

エディット・ピアフ

イメルダ・マルコス
アルマ・マーラー

マタ・ハリ

マリー・ローランサン

アナスタシア

江青

レニ・フェンシュタール

マリア・カラス

袋小路ぐた子

(えっ!一人多い?気のせいざますわよ!)



山崎 洋子
「伝説」になった女たち





父へ、母へ、妻へ、恋人へ

どうしても言えなかった

本当の思い・・・・・


「横浜恋文同好会・編」っていうのがいいよね^^。


この手の本は、いまや日本全国あらゆる機関で編集・出版されております。

何度も読むと感動が薄れちゃうとか、似たようなシチュエーションの手紙もあったりもしますけど、それでもやはり、応募者の生の言葉にハッとさせられたり、感動したり感心したり。

気が向いた時に、ぱらぱらっとめくって、自分の「気持ち」の再確認というのもいいものです^^。


それでは、気になった「出せなかったあの人への手紙」より。。。
(ネタバレですよ)








お父さん、だまっていては、何も伝わりません。

お母さん、もう少しだまった方が 伝わるよ。

(女性 21歳)


わーいわーい♪
どこのご家庭でも同じなんですねえ。(安心^^;)

口から生まれたぐた太郎~!(高橋英樹風)

キス





見え見えの仮病やめて。そんなことしなくても、仲直りしてあげるから。
(女性 17歳)


可愛いですね^^!仮病を使っているのは、親友かしらボーイフレンドかしら?

しっぽフリフリ




いつの間にそんなシワが増えたんだ。

今日初めて気づいたよ。

(男性 41歳)


あんたのせいだろ、おりゃっ!(まあまあまあ^^;)
ううむ。この手紙は様々な問題を提起していますね。

まず、エステサロンへ通わせてさしあげて下さい。

(そういうことじゃないってば!泣)

ブーケ1




「アレは?」「あそこだよ」

これで会話ができちゃうんだから、他の人とは暮らせないわ。
(女性 50歳)


ふうん。50歳ともなれば、超能力も備わるんですね!?((((;゚Д゚)))ガクガクガクブルブルブル

(違うってば!)

お茶




良く響くあなたの声が 私の背筋ではね返る。

トリ肌、たっちゃった。
(女性 23歳)


ああ、なんとなくわかります。

恋をしているんですねえ♪

これがもし、(女性 50歳)くらいになると、まったく逆のトリ肌だったりもする場合もあるかもね。(こら!)


恋の矢



大晦日に別れを告げたくせに、

「今年もよろしくお願い致します」

と年賀状が届きました。

まぬけなんだから。

でも、そんなあなたが好きだった。
(女性 23歳)

可愛いですね~♪

このまま別れちゃったのかな?と思わせる余韻がいいです。

ハートブレイク




おまえがいるから、定期預金なんかはじめちまった。
(男性 25歳)

なんかいいなあ^^♪

25歳っていうのが可愛いですよね!


男の子









111606

出せなかった「あの人」への手紙
横浜恋文同好会・編

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