いつもながら、ぐた夫の本棚には、手にも取りたくないような、面白そうじゃない本が並んでいる。(笑)
ところが読んでみると、かなりの確率で面白い!
と、分かっていても、やっぱりタイトルだけ見ていると、金輪際読みたくないような本ばかり(絶版書も多い)なんだよねえ^^;。
というわけで、ぐた夫蔵書を読むには勇気か気まぐれか退屈というモチベーションが必要。(笑)
(前置きと電話が長いのは、あたくしの特徴^^)
まず何故この本を読んだかというと、目次の最終章、「怪奇譚から怪奇文学へ」という最終章に気を惹かれたから。
というわけで、まず最終章から読み始めちゃったんだけど。(笑)
いやに、アルコール依存症と幻覚とか薬物とか、物騒な薀蓄が多くない?
と思ったら、著者は霊能研究者でも文学者でもなくて、精神科医だったんですね!(汗)
要約すると、この章は、なぜ怪奇文学が生まれたのかがテーマ。
怪奇文学が生まれるのは、勿論、人間の神秘に対する畏怖心や好奇心に他ならないのだけれど、何故、怪奇小説を好んで描く作家が存在するのかをテーマに、西は怪奇小説のエドガー・アラン・ポー、東は幽霊物語で有名な上田秋成を中心に、錚々たる作家連にスポットを当てている。
著者が触れている作家は次の通り。
エドガー・アラン・ポー、ホフマン、ゴーチェ、ボードレール、、ユージン・オニール、ネルバル、ノディエ、ボレル、上田秋成、森鴎外、ラフカディオ・ハーン、etc.
その豊富な文学的知識と精神医学に基づいた分析は、信じる信じないを別としても、非常に面白かった!
つまるところ、マザーコンプレックスとかエディプスコンプレックスとかの常套的なユングやフロイト式心理学説に落ち着いてしまうのだけれども、個々の作家の心理状態を非常に細かく掘り下げて書かれており、文学愛好家や怪奇文学愛好家にはヨダレものの一冊。(笑)
ちなみに、心理学用語でいう「アニマ」とは、<男性の心に内在している女性の心象>だそうで、つまり男性にとっての永遠の理想的な女性像のこと。
このアニマは潜在意識的に母親の影響が絶大なのだそうで、ほとんどの芸術作品はこのアニマが根底にあるらしい。
<母性像はその男性の同一性と深く関係しているので、男性の配偶者選択にも重大な影響を及ぼす。>
よく聞く話だけど、男性は無意識のうちに自分の母親に似た女性を妻に選ぶっていうわよねえ。(汗)
((((;゚Д゚)))ガクガクガクブルブルブル
ううう、あたしゃ、やっぱり、しうとめだす♪
に似ているのでしょうか。(しょっく!)
ダジャリストのあたくしとしては、アニメーションのアニメって、語源は、このアニマから来ているのかなぁなんて思ったりもして。(笑)
そういえば、ぐた夫は「ちびまる子ちゃん」が大好きなんだよなあ。(泣)
ぐた姫の理想像は、「エーズをねらえ」のお蝶夫人なんですけど、なにか?
似てるちゃあ似てる?わけない。
←どうにも読みたくならない、胡散臭い表紙。(爆)
- 中村 希明
- 霊感・霊能の心理学
- さくら ももこ, 川嶋 優
- ちびまる子ちゃんの四字熟語教室
- 山本 鈴美香
- エースをねらえ!全14巻セット
関連記事:(ぐた夫の本棚より)