早川忠孝の一念発起・日々新たなり  通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。


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有識者にも色々あるが、私のブログの読者の中で私の記事についてその都度丁寧にコメントを寄せてくださっている方々は、有識者中の有識者、トップレベルの有識者と言っていいのだろうと思っている。

ハーディスさんという方は実に的確な指摘をしてくださっているので、この方の問題意識に適切に応えることが出来れば、共謀罪関連法案と私が呼んできた組織的犯罪処罰法改正法に内在する様々な問題点についての解決ないし解消の道が開けてくるような気がしている。

私のブログのコメント欄の中での議論に留まっていては広く世間に問題意識を拡げることは出来ないので、時々私のブログに新しい項目を立てて議論の深掘りが出来るように工夫はしているのだが、結構面倒な作業になりそうなのでこれまでは詳しくは論述して来なかったというのが正直なところである。

法律の条文を読むのにそれほど苦労されない方のようなので、まずは、ハーディスさんの問題意識に沿って私の愚見を申し述べておきたい。

まあ、愚見はどうやっても愚見に過ぎなので、私の意見を鵜呑みにされないで、皆さん、それなりに考察を深めていただければ幸いである。

ハーデスさん(ハーディスは間違い)の指摘:

「有識者のおかげで非常にいい感じで議論が進められていますね。

ところで6条の2。まず、組織的犯罪集団の定義は「団体のうち、その結合関係の基礎としての共同の目的が別表第三に掲げる罪を実行することにあるものをいう。」とあります。
つまり、罪を実行することが共同の目的でないといけません。

で、「次の各号に掲げる罪に当たる行為で、テロリズム集団その他の組織的犯罪集団の団体の行動として、当該行為を実行するための組織により行われるものの遂行を二人以上で計画した者は、その計画をした者のいずれかによりその計画に基づき資金又は物品の手配、関係場所の下見その他の計画をした犯罪を実行するための準備行為が行われたときは、当該各号に定める刑に処する。(以下略)」

で、次の各号に掲げられているのは別表4なんですね。

例えば例示で早川先生が挙げられている著作権法で言えば、119条1項、2項に限定されていて、この条項は明らかに著作権者から見て重大犯罪なのに、「犯罪になるか分からない」とか意味がわかりません。
いわゆる海賊版問題は長年の問題であり、そんなことを計画していたら明らかに組織的犯罪集団でしょう。

要するに、市民はビジネスで様々な法律と接しています。「テロ等」の「等」の意味を理解している人も一定数いると思います。

読み込みが甘いのではないですか?」

私の愚見:

「そうですね。別表4に掲げられている罪の遂行を計画したかどうかが計画罪(共謀罪)の肝になるんですよね。

私が懸念しているのは、別表4に掲げている罪に該当するのかどうかは、一般には捜査して見なければわからないんじゃないですか、ということです。

2020年東京オリンピックの競技場の設計デザインの盗用疑惑や公式エンブレムのデザインの盗用疑惑などを見ると、一見してそれが盗用に当たると関係者が認識していたかよく分からないようなケースもあるんじゃないんですかね。
マフィアとか暴力団といった組織犯罪集団としての特性が明確な団体ならともかく、一般の企業やデザイナー集団、設計事務所などがそういう嫌疑をかけられるような事態になったらさぞ大変だろうと思いますが、大丈夫なんでしょうかね。捜査の結果、検察官が構成要件を完全に満たすと判断できるような状況にまで行っていればともかく、警察が捜査に乗り出す段階ではどこまで分かるものでしょうかね。

結局は、警察の判断次第、ということにはならないんでしょうか。
強制捜査の場合を除いて、警察が捜査を開始する時点では裁判所の令状がないんですから、どこにもチェックが働いていない、ということがありませんかね。

まあ、十分法的なチェックがなされている、というのであれば、私が心配する必要はないんですがね。」

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