野田総理が１０月３日に朝霞にきて着工に入った朝霞公務員宿舎建設用地の視察を行うようになったようだ。
わが街朝霞が全国的なニュースに取り上げられ、如何に朝霞が交通至便で緑にも恵まれたいい街であるかを全国にアピールできるようになったのだから、いいことである。
副都心線が乗り入れるようになってから池袋から新宿、渋谷まで一本で行けるようになった。
来年は横浜まで直通運転となるのだから、およそ街に変化が見られない地域にお住いの方々からみればさぞかし驚異だろう。
羨望の的、垂涎の的と言ってもいいかも知れない。
人口減少時代を迎えても朝霞は人口が増える街である。
これほど住みよい街はない。
駅前の商店街通りの整備が進んでいないのが残念だが、これが進めば東上沿線でも最高の住宅環境を備えた街に変貌する。
朝霞は、ちょっと工夫すると赤坂になる。
ASAKA と AKASAKA は、KA があるかないかだけの違い。
KAを加えれば、朝霞が赤坂になる。
凄いことだ。
朝霞の公務員宿舎建設問題が読売や朝日の一面で取り上げられる事態になった。
マスコミでは公務員宿舎の建設の金があるのだったら東日本大震災の被災者のための住宅整備事業にその金を回すべきだ、ぐらいの論調が続いており、与野党の国会議員の中からもそんな声が上がっているからこのままでいくと公務員宿舎建設が再び凍結、などということにもなりそうだ。
公務員宿舎の建設に併せて防災公園の整備などの計画を進めてきた地元朝霞市としては、国に翻弄されていたたまれない思いだろう。
いずれは公務員宿舎の整理統合はやらなければならない事業である。
イザと言うときに機能が麻痺して身動きが出来なくなる都心の東京２３区内に公務員宿舎を建設するよりもそれなりに広大な敷地を持っており、交通インフラも整っている朝霞に建設する方が明らかに役に立つ。
私は、この段階での見直しは何の役にも立たない愚策だと思っている。
自然の緑地を残せ、などという自然保護団体の声は依然として強いが、朝霞の公務員宿舎建設予定地は米軍基地跡地である。
米軍基地が日本に返還されて国の所有になっているが、元々は地元の地主さんの土地を国が接収したもので、昔から雑木林があったわけではない。
国が現状のまま、何もしないで放置しておくことが出来るなどと思っているととんでもない勘違いだ。
国が自己使用しない不要不急な土地は、結局民間に売却するしかない。
これが元々の国の方針であり、現にそのタイムリミットは過ぎている。
民主党に政権交代した直後の事業仕分けで凍結が決まったのに、昨年１２月、野田総理が財務大臣として朝霞公務員宿舎の建設にゴーサインを出したのである。
既に除染作業を終えて、従業員の宿舎や事務用のプレハブ建物も整備し、必要な資材の確保も済んでいるのに、この段階にきて事業の見直しをするということになったら、国は既に発注済みの契約を解除し、契約解除に伴う損害金・違約金の支払いをしなければならないことになる。
その金額は、おそらく数十億円の単位に上るだろう。
そんな愚かなことは止めた方がいい。
この巨額の損害賠償金を支払って契約を解除して、もう朝霞公務員宿舎の建設はしないということにしたら、結局この土地は民間に払い下げることになる。
全国的に朝霞の利便性や豊かな生活環境が知られるようになったから、民間デベロッパーが食指を動かしてくることは間違いないと思うが、民間に払い下げられたらこの用地に建設されるのは、大規模な集合住宅、マンションだった、ということにもなる。
愚かなことだ。
地元朝霞市が温めてきたの街づくり構想とは一線を画したものになってしまう。
防災公園の整備などはおそらく不可能になる。
くれぐれも鳩山内閣の普天間基地移設問題のようなみっともないことにならないようにすべきである。
一時的な大衆迎合で、自分が決めた方針を簡単に撤回するような愚かなことはしないことだ。
いつかはやらなければならない事業であれば、借金してでもやった方がいいこともある。
いくら泥鰌でも、迷走はいけない。
ここは、最後まで当初の方針を貫くことがいい。
あの赤坂議員宿舎のことなど、今は誰も文句を言わない。
精々が宿舎に女性を連れ込んだかどうか程度のことしか、皆、関心がない。
まあ、いずれにしてもこれで朝霞がどんなにいい土地であるか全国に知れ渡ったことはいいことだ。
お隣の和光もいい。
志木もいい。
新座もどんどん発展する可能性がある。
全国の皆さん、どうぞよろしく。