早川忠孝の一念発起・日々新たなり  通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。


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今日の衆議院本会議に渡辺喜美議員は欠席した。

渡辺議員が今日付けで自民党総裁の麻生太郎氏宛てに提出した提言書の写しが私の手元にある。


渡辺議員をこのまま離党させてはならない。

私は、そう思っている。

渡辺議員が自分の政治生命を賭けて訴えていることの幾つかは、私にも理解できる。


渡辺議員を見くびったり、侮ることは危険であり、また勿体無い。

渡辺議員は、自分の政治生命を賭して麻生総理に提言する、と高らかに宣言しながら、次の7項目の提言をしている。

まずは、これらの提言を検討してみることだ。


1 衆議院を早期に解散するべきである。総選挙後すみやかに危機管理内閣を立ち上げるべきである。

2 定額給付金を撤回し、2兆円を地方による緊急弱者対策に振り向けるなど、2次補正予算案の修正を国会において行うべきである。

3 今国会における内閣人事局関連法案の中に、任用・給与制度改革法を入れること。給与法改正を行い、国家公務員人件費を来年度よりカット(目標2割)すべきである。

4 各省による天下り斡旋の総理による承認と、渡り斡旋を容認した政令等を撤回すべきである。雇用能力開発機構を統合する閣議決定を撤回し、福田内閣当時の廃止・解体・整理の方針にそって決定し直すべきである。

5 国家戦略スタッフを官邸に配し、経済危機対応特別予算勘定を創設し、その企画立案にあたらせる。政府紙幣を発行し財源とする。

6 平成復興銀行を創設し倒産隔離と産業再生を行う。同行において上場株式の市場買取を行い、塩漬け金庫株とする。財源は政府紙幣とする。

7 社会保障個人口座を創設し、国民本位の仕組みを作る。年金・医療・介護のお好みメニュー方式を導入し、納税者番号とセットで低所得者層への給付付き税額控除制度を作る。


第1の衆議院の早期解散の提言については、首を傾げるが、危機管理内閣を作るべし、というのはそのとおりである。

特に衆議院の解散をしなくとも、総理の腹一つでこれはできるはず、というのが私の考えである。


第2の定額給付金の問題については、私自身その大胆な設計変更を求めている。

国会で修正すべし、という意見に私も賛成する。


第3から第7までの提言については、少し頭を冷やして考えてみたい。

直ちに対応できるものと、中長期の視点での取組みを要するものが混在しているように思う。


しかし、渡辺議員が、政府紙幣の発行を具体的に提言したことは、画期的である。

やがては必要となる政策だと考えてきたが、金融財政の専門家でないため私から言い出すことは躊躇していた。

誰かが提案してくれないか、と思っていたが、ついに大胆な提言が現れた、という思いでいる。


政策の実現可能性や問題点の有無がまだ明らかでないため、渡辺議員の提言をどう政策に具体的に活かしてよいのか分からないが、渡辺議員の提言は看過してはならないと思う。

こういう大胆な発想が出来る人材をミスミス失うような、勿体無いことをしてはならない。


今のままでは渡辺議員は自民党を離党するしかなくなってしまうが、どうしても自民党の平場での議論の俎上に渡辺議員の提言を一度載せてみたい。

金融財政の専門化同志でどんなバトルが行われるか見聞した上で、自分自身の取るべき行動を選択したい。

それが、現時点での私の感想である。


渡辺氏の物言いはかなり乱暴で、指揮者、統率者としてはいささか問題があるとは思うが、現時点でこれだけの政策提言を出せる政治家は多くない。

この人の能力を使わない手は、ない。


私は、改めてそう思う。

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いよいよ通常国会が始まる。

今度の国会こそが日本の命運を決める国会だと私は思っている。


渡辺喜美氏が定額給付金構想の大転換を求めているが、この点については私も同じだ。

その趣旨は、このブログで述べてきたとおり。


第二次補正予算案には賛成する。

しかし、定額給付金の支給対象者の範囲や支給要領、ひいては支給しなかった金を地方団体が自由に使えるのかどうか、等についてまだ議論していない。

報道されているとおりの内容が法案という形で提出されたら、その段階で真剣に悩まなければならなくなる。

そういうことにならないように知恵を絞って欲しい、ということをこのブログで訴えてきた。

まだ間に合うはずだ。

そう叫んでいる。


麻生内閣の足元が乱れるような材料をわざわざ作ることはない。

今は、結束するときだ。

何としても補正予算と来年度の予算を一日も早く成立させて、景気対策、経済対策、雇用政策に万全を期そう。

そう、訴えてきている。


ここが私と渡辺氏が違うところ。

渡辺氏は、離党意思、造反意思を突きつけて政策転換を迫っている。

自分に自信があるからそんな無謀な行動に走るのだろうが、どうも美しくない。

マスコミの報道ぶりに原因があるのかも知れないが、私には暴走としか映らない。


ここは集団を組織して、定額給付金構想の柔軟化を含め、定額給付金構想の転換を求めるのが筋だろう。

短気は、損気。

単騎では、とても大事は成し遂げられない。

離党するのは勝手だが、今はその時期にあらず。


この思いが伝わればありがたい。


私のブログの読者は、多彩である。

国会議員やその秘書の方々。

自民党の広報や政策担当者も読んでいる可能性がある。

勿論、法務省や官邸の関係者も読んでいる可能性がある。

最近は、マスコミの方も覗いているようだ。

だから私のブログの読者は、保守一色に染まっているわけではない。


加藤鉱一氏を煽ってその大事な政治生命を大きく傷つける遠因になった民主党シンパが多いわけでもない。

どちらかというと、立場の違いを認識した上、冷静に情報交換し、真実発見に努め、できるだけ間違いのない選択をしようとしている人たちがこのブログの読者だと思っている。


早川さん、大丈夫?

そういう声が聞こえてきた。

大丈夫である。

なにしろ、私の選挙区の相手方陣営が一番の定期読者だから、十分注意しながら、このブログを書いている。

このブログで穏健保守の結集を求めているのは、あくまで政界の再編が必至であり、今のまま選挙に雪崩れ込んでもこの先日本にとっていい将来が開けるように思えないから、ということからである。


民主党の穏健な政治家と自民党のこれぞという若い政治家を一つのグループに纏めるためには、穏健な保守、というキーワードが一番相応しいと思うから、穏健保守の蹶起を促している、ということを理解して頂ければいい。


ポジショントーク、という指摘があったが、まあ、そういうことである。


勿論政策をしっかり作り上げなければ政治家が一つの集団に集まる大義名分が出来ない。

絶対に相容れない政策を掲げている政治家が同じグループにいつまでもいる、ということ自体が実は政治的な堕落だと思っている。





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