[士官学校物語] ひとりぼっちのハブラシ編 | シャアに恋して ~デスラー総統のロマン航路~

※この記事は過去記事の再構成です



諸君、ご壮健かな。



名前が出るたびに、不愉快な波動が胃の奥を襲う男。


乙。


先日、彼のクレーマーぶりを 紹介したが。


まだまだある。


それでは、その生態をご紹介しよう。


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私と、ビーチャと乙。チェーン店の居酒屋にいた。つぼ八は嫌なのに、白木屋はいいと独特のこだわりを見せる乙。お得意のウイスキーロックを飲みながら吠える!


「歯ブラシがヨウ!」


うーん、とてつもなく嫌な予感がする。


「買ったんだけど、ぐにゃぐにゃなのよ」


ビーチャは咄嗟に漫画雑誌を取り出して広げる。


「かためを買ったのにヨウ!腹立つからコールセンターに即電話よ」


想像してたより「やわらかい」。なんとも主観的な理由で電話?


「なんか認めねーからよ、あの手この手で粘って歯磨き粉ゲット」


にんまりしながら、そう得意げに言う乙。


「ざまーねーぜ」

「せこい、クズだな」


本から目を離さないビーチャの一言に、乙は閉口。












(過去の士官学校物語 )