諸君、ご壮健かな。
さて、シャア!の士官学校(大学)時代の哀しい物語。
過去の振り返りも終わり、ようやく新しい記事の更新だ。
低温やけどみたいに、じわじわと不快な熱い人気があるこのシリーズ。
(過去の回想録は → ビーチャの項を参照 )
脱力の前回に続いて。
今回も再び冬の物語を語ろう。
寒さもやわらいできたので。
語ろう。
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シャア!たちはゲレンデに出た。
銀色に輝く雪が、無意味にムサイ男たちを照らす。
さっきまで宿に対して不満タラタラだったくせに。
急にテンションあがりやがって。
機嫌がよくなっても悪くなっても、気に障る。
なんという不思議な生命体だろう。
ツトム「兄貴がもう滑ってるってさ。」
ツトムは雪国出身のナイスガイ。
彼の兄も今日は来ているらしい。
ツトム「あ、来た。」
シャア!たちは山の上の方を見上げる。
「いくぜー。」
シャー!シャー!シャア!
華麗に滑り降りてくる兄。
まるでプロスキーヤーだ。
シャア!「うまいな。」
ビーチャ「そうだな。」
ぽつりと言う二人の横で。
ゴゴゴゴゴゴ(乙)。
おおう?
なんでそんなに対抗心を燃やしてるのだ?
というか。
お前、スキー下手だよね?
で、お約束。
対抗意識に燃えた乙は。
準備運動もしないでリフトで頂上まで行き。
尻で滑ってくる。
どうせなら顔で滑って来い。
首の骨でも折れるのが希望。
シャア!は目を凝らす。
乙の後ろをエテ吉が。
ガチガチのボーゲンで超ゆっくりと降りてくる。
お前もかよ!
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