(近況報告)SPACE BATTLESHIP ヤマトを見てきました② ~シリアス編~ | シャアに恋して ~デスラー総統のロマン航路~

諸君、ご壮健かな。



全艦。



シャアに恋して ~ガンダムマニア~
ヤマトを取り囲む艦隊に向けて突撃!



というロマンを求めて。

見てきた。


SPACE BATTLESHIP ヤマト。



宇宙戦艦ヤマトと機動戦士ガンダム。

この違いは、そのサブタイトルを見ればわかる。


ヤマトは「愛の戦士たち」。

ガンダムは「哀・戦士」。


ヤマトは、戦争での死を意義ある美しいものとして描き。

ガンダムは、それを虚しくただの現象として描く。


この差があるから。



沖田十三艦長と古代進の関係が、パオロ艦長とブライト・ノアと似ていても。

様々なオマージュが、物語の中で垣間見えても。


決定的な差として現れる。




シャアに恋して ~ガンダムマニア~
では、今回のヤマトはありかなしか。



シャア!的にはありだ。


今回のヤマトは、あまりにもリアルすぎて。

お国のためにと、旧日本軍の若者が命を散らせてきたのと同じく。


後世の人々に未来を残すため。

その命を散らしていく。


そのあまりの死の美しさが。

逆に妙なリアル感をもって迫ってくる。




シャアに恋して ~ガンダムマニア~


この物語が現実。

あのアニメが、それを紡ぎあげた物語。


しかし、その双方には。

確実にロマンが流れていた。


シャア!はそう思った。



さて。



デスラー総統とスターシャが出てくるかどうか。

これについて語ると、諸君の楽しみを奪ってしまうからあえて書くまい。


ただ確実に言えるのは。

デスラーの胸に宿っていた、ロマンと生への渇望の魂は物語全体に生きている。




シャアに恋して ~ガンダムマニア~

つらかったのは沖田十三。


彼が若者を率いて葛藤するのを。

同世代の佐渡酒造が、分かち合い語り合っていた。


佐渡先生が女性なのは悪くないな、と思ったが。

この重圧を一緒に背負ってくれる盟友がいないのが切ない。


だから、彼の重圧を古代が一部背負い。

その一部を森雪が背負い。

森雪の仕事を相原が背負うために、彼もまた女性となった。


この重圧の玉つきが。

老兵から若者へと引き継ぐ流れに竿をさすこととなる。



でも。



シャア!は涙した。


この宇宙戦艦ヤマトの総括とも言える作品。

これを見ると、やはりあの人を思い出す。


故・西崎義展プロデューサー。



彼の足跡は。


あまりにも力強く。

そして、誰にも消すことはできない。



ありがとう、ヤマト。


少年時代のシャア!は、確実にそのロマンにしびれていたんだ。