諸君、ご壮健かな。
諸君も御存じのとおり、私の憧れは。
彼のように真っすぐな生き方は、ものすごくかっこいい。
自分に正直に、最期は宇宙に消えていった。
しかし。
シャア!は思う。
彼のようにピュアすぎる人間は
自分を追い詰め、パンパンに膨れ上がった風船のように散って行く。
そんな苦しい生き方は、私にはできない。
私がこうありたい、そういう生き方がある。
それは。
戦争を等身大で写実的に書き、ある意味客観的な目で見る「機動戦士ガンダム」。
その根底には、徹底した戦争への嫌悪感が見て取れる。
しかし「宇宙戦艦ヤマト」は、戦争を浪漫一杯に書き続け、主観的に描いている。
戦争への賛美ではないが、戦う戦士たちを讃えている。
だから、私がありたいと思う「男」がたくさん出てくるのだ。
「機動戦士ガンダム」でいえば、ランバ・ラルのような不器用で
でも男気のある戦士たちがたくさん出てくるのだ。
私は、高ぶる気持ちを押さえながらページを開く。
なんと言っても、この無骨なフォルムに男を感じる。
デスラー総統は、もともとは古代進ら地球の主人公の敵。
しかし、戦う中で許しあい友情が芽生え仲間になる。
そんな懐の深さが大好きだ。
デスラーのこの心の動きが嫌いな人が多いが
私は、その敵でも認める男気は大好きなのだ。
顔が青くたって。
私は大好きだ。
実際の戦闘ではありえないが
命をかけた後、次の戦闘を楽しみにする余裕がかっこいい。
そして。
おそらく、嫌いな人が多いかもしれないが。
このシーン。
なんて言っても。
こんなことを言う。
敵であるヤマトを守るために、自分の乗るデスラー艦を盾にする。
この男の中の男を描くこの映画。
しびれる。
私の中で、抱かれたい男ナンバーワンだ。
そんな男のロマンを堪能した私は。
あるページで目がとまった。
大迫力。
1/665スケールという現実感のない縮尺が
その質感を伝えてくる。
あー、今回のデスラーを取り扱った巻はすごくよかった。
なんて思い、裏表紙を見た。
すると。
沖田十三。
本当に男がいっぱいなドラマだ。
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