2012-02-26 22:05:49

楽器のコントロールは大変

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ピッキングのフォームは人様々で観察すると中々面白い。
クラッシックギターでは先生からギターの角度・右腕の位置や手首の角度など指導されて、多少の違いはあるによプロもアマも大きく変わるところは無い。 ギタリストが何人か集まっての合奏なんか見ると申し合わせたようにヘッドの角度や腕のポジションなど一緒で関心してしまう。 


一人ぐらいWESみたいに親指でバリバリ弾くとか、ベンソンみたいに逆アングルアポヤンドギター弾きなんていたら面白いんだが。
フォームを含め奏法が確立されているということはそれが演奏上合理的で無駄が無く身体的にも理に適っていることを証明しているのだろう。


一方ロックやジャズの世界を見るともうめちゃくちゃである。 皆好き勝手な引き方をしているがこれがその人のサウンドや個性になっている部分でも有り実に面白い。

弾き方やフォームは普通ギターを買って好きに弾いているうちに自然と自分なり形が出来るのであろうし、ギタースクールでもフォームを直すなんてことは聞いたことが無い。
少し上手くなると好きなギタリストのフォームを真似することはあるかもしれないが、外国のギタリストと比べると腕の長さや手の大きさが全然違うし、少し頑張ってみるが「だめだこりゃ」ということで結局前のスタイルに戻ってしまう事が多いと思う。
ただ一念発起して全く違うフォームで猛練習してスタイルを変えたというギタリストも知っている。 でも大変だったろうな。 その過渡期は全然弾けないんだから。


まあ楽器を自分がコントロール出来るのであればどんなフォーム・弾き方、時にはギターを逆さまで好きに弾いて構わないのであるが実はこの「コントロール」が曲者であると同時にこれが出来たら最高なのである。

我々の日々の練習目標としての「楽器をコントロール出来るようになる」という事であるが、単に楽器を上手く弾けるようになるといった単純な結果では無い。 これにはもっと深い意味がありそうである。


巨匠と言われるギタリスト、例えばWESを始めベンソン・パットマルティーノ・JOE PASS・ジミヘンなど弾いている姿を見るともう楽器と一体になっていて実に自然体である。

「弾きながらきょろきょろしてても考えてるのは死ぬまでお前と一緒や」「オレがニコニコ機嫌がよいのもお前がよう鳴ってくれるからや」「ビシビシ弾くから我慢してや 後でちゃんと磨いてあげるから」「苦虫系の顔でにこっともせんけど優しく弾くからね」「たまには火もつけるけどこれも愛情の表現やで」なんて言っている会話が聞こえてきそうである。
楽器と会話しながら一体になって自分の意思を自由自在に音で表現出来る、これが本当に楽器をコントロール出来ているという状態ではないかと思う。 

曖昧な記憶だが確かチェロの巨匠カザルスが「自分とチェロを隔てているものは指の皮一枚だ」と言っていたのを覚えている。 ここまでの境地になるには本当に長く楽器と付き合う時間が必要だろうな。


一流のギタリストでも「気まぐれな彼女に手を焼く」と同じにたまに「ギターの機嫌が悪く思い通りにならないことがある」と言っていたが、ギターも生き物だとすると愛情を注いでいても時に気分次第で嫌われることもあって当然かもしれない。
まあ嫌われると言っても殆どの原因は弾き手にありそうだが。


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