2011-05-25 21:05:43

Body and Soul

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Body and Soul


ジャズに名曲なし、名演あるのみ、なんてことが言われるがこれはリスナーの立場であって、演奏者から言わせるとイマジネーションを掻き立てるメロディーやコード進行があって当然ということが言える。 まあ比喩にしても名曲なしとは酷いな。


どんな名プレーヤーでも嫌い、とまでは言わなくても気乗りのしない曲はあるだろうし逆に何度演奏してもその都度新鮮な気持ちでプレイ出来る曲があると思う。

ただいつもは気乗りがしない曲でも、共演するメンバーや曲のアレンジ/解釈の仕方で実にスリリングな演奏になることもあるので面白いところである。


最も好きな曲の一つがBody and Soulである。 まずメロディーが素晴らしいし、コード進行が魅力的である。 Round Midnightも同じ意味で大好きだ。

何度演奏しても飽きることが無い、本当に名曲だと思う。

キーがD♭だが他のキーだと何となくしっくりこない。 ボーカルのバックではGでよくやるがやっぱり長年やっているD♭の方が曲が自然に入ってくる。 

サビはDからCで最後C7/B7/B♭7から頭に戻る。 よくこんな良い曲出来たもんだ、と感心する。


多くのプレーヤーがこの曲を取り上げているが、一番最高に好きなのはArt PepperのBody and Soulである。 聞いていると演奏に入り込んでしまう。 やっぱりこの人は天才だ。 歌だとSarah Vauganが素晴らしい。 

残念ながらギターの演奏では「これは」と感じる演奏は出会っていない。 やはりこの曲は本当のところサックスやボーカル向きなのかもしれない。


歌の場合は歌詞があるから当然曲の解釈として歌詞が大きなウエイトを占めるのだが、楽器でインプロビゼーションする場合、歌詞の意味を感じてプレイするというより曲のイメージを膨らませて行く、という方か自分にとって自然である。 

まあ歌詞の意味を知っていた方が良いとは思うが。 

その意味でBody and Soulはタイトルから察するとドロドロの恋愛もんの曲だろうが演奏する時はそんなことを考えたことが無い。 あくまでもハートのあるメロディックなラインを弾くことのみである。


でもBody and Soul 「身も心も」なんていう濃い世界はちょっと引いてしまう。 やはり演奏の曲のタイトルにしておくだけの方が良さそうである。














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2011-05-09 19:19:14

寺井豊さん

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寺井豊さん


今から30年ほど前京都で初めて寺井さんのプレイを聞いた。

その時の感動は今でもはっきりと覚えている。 フレーズ タイム感 フィーリング 歌心 どれを取っても素晴らしく、とても日本人のプレイには思えなかった。

それ以来ある意味で最も影響を受けたギタリストの一人である。 


プレイの素晴らしさはやはりライブを聞いてもらうしかないが、ご自身のCDや藤井貞泰さんとのDUOアルバムも是非聞いてほしい。 言葉で説明するのは難しいがこれぼど音に引き込まれ聞き入ってしまうギタリストは私の知る範囲では他にはWESぐらいである。


直接教えて頂いたことは無いが、聞いたり、ご一緒する事で本当に沢山のことを勉強させていただいた。

特にジャズのフィーリングや歌う、という点では寺井さんは私の目標である。

ジミーレイニーやケッセルやWESをよく聞いたとおっしゃっているがその影響はあっても、聞けば寺井さんとすぐに分かる、サウンドにオリジナリティーがある点でも同様に目標としている部分である。

特に若いギタリストにはジョンスコやメセニーも良いが是非寺井さんの演奏に接してジャズギターというものを色々吸収してほしい。 


先日2ギターのカルテットでご一緒させていただいたが相変わらず素晴らしいギタープレーだった。

他のメンバーも気心の知れた仲で楽しいライブとなった。

当日もそうであるが、演奏の度に車をご自分で運転されて、現役でライブを行なっているそのバイタリティーと集中力には本当に頭が下がります。


寺井さんのCDについては別の機会に紹介します。 またYou Tubeで演奏を聞く事が出来るので興味のある人は是非!







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2011-05-02 19:53:32

Pat martino Remember

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Pat Martino Remember


何年か前になるがPatの大阪のBlue Noteでのライブを見に行った。

生で聞くのは2回目だったが相変わらずの演奏に圧倒された。 演奏後スタッフにカメラを渡して2ショットで写真を撮らしてもらった。(この写真は私の宝物で自分の棺おけにいれてもらうように頼んでいる)

その時驚いたのは、彼が私の肩に手を置いて自分の方へぐっと引き寄せてくる。

緊張してカチコチになっている私に優しく微笑んでカメラに収まってくれた。

もう30年以上聞いているうちに、気難しいというようなイメージが勝手に出来上がっていたので、優しくて、マシュマロのようにふわっとした穏やかな人柄に接してますますファンになってしまった。


でも昔はどうもそうではなかったらしい。 何とか人より上手くなりたい、もっとメジャーになりたい、といったことをいつも考えていたらしい。 その後80年に頭の病気になって九死に一生を得たが記憶をなくしてしまい、ギターの弾き方さえ忘れてしまった。 その後のリハビリは大変だったろうな。 やはり病気を経験するということは人を優しくすることなのかな。 ちなみに今でもリハビリ中と語っていたが、演奏を聴くとそんなのウソやろと思ってしまう。


私の意見だが彼ほど好みが分かれるミュージシャンも少ないのではないだろうか。

彼のスタイルは空間恐怖症とも評される8分音符のシーツオブサウンドがあげられるが、これが無機的で面白くないという人がいれば、一方ではあのハイテンションでストイックなサウンドにとことんのめり込む人もいる。

特にギタリストがファンになった場合、好きというより完全に信者になってしまうといったケースが多い気がする。 

何をかくそう私もその一人である。 ただ10年20年ということではなく、数年ひたすら聞いて少しずつ冷静になって、違うサウンドを求めるが、それは潜伏期間であって何かのきっかけでまた再発することがあり、これを繰り返す感じがする。  それほど人のハートを掴んで放さないギターなのである。


弦は1弦が0.16~という信じられない太さのセットだそうで、丸太のようなネックでなければ到底弦のテンションに耐えられないだろうが、このゲージでガンガン弾き倒すのだから驚きである。 

昔は大理石のピックを使っていたとか聞いたことがあるが、DVDを見ると厚めだが特別変わったピックは使っていないようだ。  右手のピキングは流暢な動きではなく、例えればサイボーグのようなカクカクした動きで手首を下げ、多少手首のローリングを交えた独特なスタイルである。


彼の本当の凄さは早弾きなんかではなく、ただただその一つ一つの音符のスピードであると思う。 

これはベンソンでもジョーパスでもメセニーでも誰にも真似出来ない。 また特にバラードをやった時はその表現力において他のギタリストの追従を全く許さない。

これだけ巨人になるとホォロワーが出てきそうであるが、出てきていないのはやはりワンアンドオンリーの存在であるからだろう。


昔のアルバムにも素晴らしいものがあるが、最近のものでは「Live At Yoshi's」や「Think Tank」が素晴らしいが、個人的にはWesのトリビュートアルバムであるRememberが好きだ。 PatはWesと仲が良かったらしく色々と教えてもらったそうで、永遠のアイドルということでこのアルバムを作ったのだろう。 

特別なアレンジはなく、Wesの録音したスタイルとほとんど同じというのがまた良いし内容もたまらなくカッコいい。


Pat Martinoのことになるとついしゃべりすぎてしまう。 またPat熱が再発しそうだ。















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