先日友人の病院に付き添いに行ってまいりました。
この数年、辛いことが続き入院病棟にゆくのは、とても苦手なのです。
病院のディルームの横を通った時に、5年前の事がふと思い出されました。



兄嫁が重い病気に侵され、危篤の連絡におびえる毎日の中、甥と息子の大学受験も同時進行していました。
甥を我が家に預かり、志望大学の本試験が終わった日も、甥と息子と義姉の病院に車を走らせました。
話す事も出来なくなった彼女の病室に入ることもできないので、私は息子と二人病院のディルームで座っていたら、急に息子が泣き出したのです。
「あいつが可哀そうや・・・」
声をあげて泣く息子になんて声をかけて良いのかもわからず、呆然と彼の姿を見つめていました。息子のそんな姿はきっと10年以上も目にしたことが無かったものですから。。
彼が泣いた時間はほんの1.2分だったような気がしますが、わたしにはとても長かったように感じています。
大学受験でも普通の家庭は大事ですのに、甥を懸命にサポートしながらよく乗り越えたものです。
無事二人とも合格通知を手にした後、兄からの頼まれ事も辛いものでした。
「二人の入学式のスーツと喪服を用意しておくように」
甥と息子をつれて、紳士服店で洋服の採寸をしながら、晴れの日のスーツと喪服を同時に誂える人生、なんて残酷なんだろうと感じていました。

こんなことがあった甥と息子も立派な大学院生。
甥はもうすぐ米国に留学へ。
どんな辛いことがあっても、真面目に頑張っていたら、神様は見守ってくださっているようです。

私自信もこの数年の困難から、やっと抜け出せたような今日この頃。
お蔭さまで毎日安定した気持ちで過ごせています。
病院のディルームの想い出で、毎日を感謝して過ごさなければいけないことを自戒した次第です。

あら、、そろそろ眠りのゴールデンタイム
今夜も美睡を飲んでおやすみなさい。