6月9日、野党議員のグループが全国選挙評議会(CNE)本部前で抗議行動をおこなっていたところ、警察とベネズエラ政府支持派と思われるものたちからの攻撃を受けた。議員たちはニコラス・マドゥロ大統領罷免のための国民投票の日程について、回答を要求して本部に詰めかけていた。国際的な通信社が伝えた。大統領は攻撃について、「挑発者たち」の責任によるものと非難した。


戦闘装備をした数百人の警察と国家警備隊は、ゴム弾、催涙ガス、胡椒ガスを使用し、CNE本部前に集まった異なる野党に所属する議員、かれらの支持者など約70人を解散させた。AP通信社が伝えた。


抗議行動のあいだに、何人もの政府支持者と思われるものがあらわれ、野党とのあいだで衝突が起こり、負傷者が生まれた。そのなかには国会野党議員団長のフリオ・ボルヘスが含まれていた。


政府宮殿で支持者をまえに、マドゥロは野党にたいし、街頭での暴力の悪循環を引き起こしていると非難した。「かれらのあらゆる形態の暴力を、今日、明日、いついかなるものも非難する。カラカス中心部で引き起こされた暴力を非難する。右派によって起こされた暴力、挑発だ。人民に挑発に乗らないように訴える」。


また米州機構(OEA)のルイス・アルマグロ事務総長にたいする批判を繰り返した。かれは「米州民主憲章」(CDI)を引っ張り出し、「ベネズエラにたいする政治的、軍事的干渉の門を開こう」としている。


一方で約20人の覆面をした若者たちは、ベネズエラ中央大学(UCV)まえに待機していた警察、国家警備隊とビン、石、棍棒で衝突した。治安部隊は学生たちがCNE本部まえでの国民投票を要求する野党に合流するため、デモ行進に出ようとするのを阻止した。


治安部隊は催涙ガスを発射して解散させようとしたが、「抵抗」を叫ぶ学生たちとのあいだで、1時間以上にわたって衝突が続いた。


野党は国民投票を要求する署名が130万人分提出されたと、CNEが認めているとして、今年中に投票をおこなうように圧力をかけている。しかし与党側は、法的期間はこれを認めていないとしている。


もしも国民投票が2017年1月11日以前に、マドゥロが大統領の任期を4年務めるまえにおこなわれ、かれが敗北した場合、あらたに選挙がおこなわれることになる。しかしこの日付のあとに投票がおこなわれた場合、そしてマドゥロが罷免された場合、残りの2年間は、大統領によって指名された副大統領が任務を遂行することになる。


この日の夜、CNEは、6月20日から24日にかけて、署名の有効性について精査すると発表した。

(N01384) [La Jornada による]