ガダルカナル戦書籍一覧


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↓ガ島中央戦跡要図
ガダルカナル戦関連書籍 Guadalcanal

作文 従軍慰安婦・慶子
前日の 西山日誌
一日の 若林日誌
前日の 亀岡日誌
前日の アウステン山の記録
一日の 堺台第一拠点の記録



第38師団歩兵第228連隊 
第三大隊長 陸軍少佐 西山 遼 氏の日誌


現在地、見晴台大隊本部
昭和十八年一月三日 日 晴  
ガ島上陸60日目

昨日稲垣部隊方面戦闘激烈にして同部隊後方高地に敵の侵入を許せるものの如し。
同部隊も十数日来、悪戦苦闘を続け居る由。
浅?ひ危殆の状況なるも伝統の我、歩兵第228連隊魂により此の敵を撃滅すべし。
ガダルカナル Guadalcanal
昨夜は夜間戦闘激烈を極めたるも必ずや此の敵を撃退したるものと思ふ。
我方面も後方迂回に対し十分厳戒を要す。
見晴台西部地区守備やや手薄なるを以ってiA小隊(大隊砲?)小銃一ヶ分隊を配置を配置し守備せしむると共に各MG(機関銃)、予備隊をして偵察、戦闘準備を遺憾なからしむ。
我等第一線正月以来平静、但し敵重砲、迫撃砲、爆撃は終日終夜を通し盛んなり。

糧秣交付は好転し圧搾口糧二四梱、米四三〇キロ、醤油・甘味品・煙草・缶詰等来る。
部下のはしゃぐ顔を見ると予も自然気の晴るる思いをなす。
後方糧秣も逐次集積され五日よりは九〇三高地に前送され同地二日置きに受領され得る見込みつきたり。
もう大丈夫、第一線も厳として死守頑張るべし。
予も安心して第一線に要求し得るなり。
五日には海軍大海戦を遂行しガ島方面の敵、海軍撃滅戦を展開するとの情報あり。
我等の後続部隊も逐次上陸し来るべし、必勝、確信、我は将に目捷に迫れり。

   待ちわびし食料来り明るげに
      笑い興ずる髭の顔々

午後変わらず盛んに砲撃し来る、然れども以前マタニカウ河谷に落下大した損害なし。
重砲による射撃、それが終わると迫撃砲による集中射撃、ドロンドロンとつるべ打だ。
次いで飛行機による爆撃、約一時間連続する。
然る後一時平静になる。
出撃は概ねなく第一線は平静。
砲爆撃間は掩蓋下にかくれ居たれば損害なしむ、持久戦の要領を概ね会得したり。
本日も栄養食支給さる。
甘き事限りなし。

一同皆ほほえみて一時に元気快復せるが如く見ゆるもうれし。
「ビタミンC」多少補給されたるも各人に交付する程なく将来患者に与える様配慮す。

>糧秣交付は好転し圧搾口糧二四梱、米四三〇キロ、醤油・甘味品・煙草・缶詰等来る。
この時期これ程の糧秣が前線に届いたという記述を初めて目にし、暫し唖然!
自分の勉強不足かも知れませんが他の書からは読み取ることが出来ませんでした。

米軍資料、この頃米軍が占領したアウステン山附近より撮影したとされる見晴台(ギャロッピングホース)
左に天幕のような物が写っているのは米軍の宿営地か?
ガダルカナル Guadalcanal
米軍の資料にはこの時期の米軍兵四万以上、日本軍の兵力は二万五千以下との記述がある。
日本軍将兵数を多めに見積もっている。
しかしながら小川陣地、第一拠点、第二拠点、見晴台、アウステン山シーホース、アウステン山ギフ高地の第一線で対峙する戦闘可能な日本軍将兵は多く見積もっても五千名、ともすれば三千名・・・あくまで自分の想像なのですが。

つづく


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歩兵第十六連隊 連隊本部 最後の人事係 准尉  長谷川榮作さまのホームページ
ガダルカナル戦関連書籍 Guadalcanal
冥府の戦友(とも)と語る
お立ち寄り戴けましたら幸いです。



新発田歩兵第十六連隊の兄弟部隊である高田歩兵第三十連隊の従軍記録等を公開されているウェブサイト

ガダルカナル戦関連書籍 Guadalcanal
石坂准尉の八年戦争さま
と相互リンクさせて戴きました。



平成24年9月8日 日本青年遺骨収集団さま主催による ガダルカナル島「丸山道」自主派遣隊 の皆様がガ島御遺骨収集をされ7柱の御遺骨をお迎えされたそうです。
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○原発関連情報○

独逸天気予報より →  放射能予報

文科省発表 → 全国放射能濃度一覧

武田邦彦教授の → ブログ




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