アメリカンテニスの祭典

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えっと、彼女が遊びに来たときの話はそろそろ終わり。
(これ以上リクエストがあれば...いや、無いよね)

それ書いてた間飛ばした話は、
まずテニスの全米オープンですかね。

Federer

フェデラーがロディックに勝って3連覇、
って言うのは、順当ですけど、
個人的にはロディックが勝てるかもと思ってました。

サーブとフォアハンドだけのテニスだったロディックが、
コナーズの指導でバックハンドとリターンを磨いて、
フットワークもかなりよくなってます。

Roddick

それでも、まだサーブ以外はフェデラーに劣りますし、
さらに大きな差があるように思えたのは、
「読み」でした。

ロディックと比べて、
相手の打った球に反応する始動のタイミングが、
フェデラーの方が明らかに早いんです。

そして、試合の始まりと終わり、
フェデラーが圧倒的な展開になったのは、
例の肉食獣の嗅覚みたいなところがありました。

ロディックは、メンタルな面で、
ちゃんと準備が出来ていなかったんでしょう。


でも第2、3セットは互角の勝負で、
フェデラーがギアを上げなければならない状況に、
ロディックは持っていくことが出来ました。

ロディックがこの調子で頑張れば、
ナダルも含めた3強にするのは、
十分可能だと思います。


ところで、この試合は、
近頃フェデラーとの比較が流行ってる、
タイガー・ウッズが見に来てました。

Tiger
(左はタイガーの妻エリン・ノルデグレン、
右はフェデラーの彼女ミルカ・バブリネク)

試合前のコイントスは、マルチナ・ナブラチロワ。
今大会、混成ダブルスで優勝しました。

Navratilova
(右はパートナーのボブ・ブライアン)

これで引退するらしいです。
アガシより、ずっとすごいですね。

アガシ、大した事無いね、ってことじゃもちろん無くて、
来月50歳になるってのにスラム大会に出てる、
ナブラチロワがすごすぎるんです。

シングルスで167のタイトル、ダブルスでも178。
メジャーでは、シングルスで18回、
女子ダブルスで31回、混成ダブルスで10回優勝しました。

他の人と比較のしようが無い数字です(笑)。


アガシとナブラチロワの引退や、
会場がビリー・ジーン・キング・ナショナルテニスセンターと
往年の名選手にちなんで名付けられたり、
アメリカのテニスの過去が目立つ大会でした。

会場命名の式典では、こんなシーンも

American greats

左下のビリー・ジーン・キングと、
その右のクリス・エヴァートが談笑するのを、
後ろでジミー・コナーズとジョン・マッケンローが見守ってます。

コナーズはロディックのコーチ、
マッケンローはテレビ解説者としても、
大会に関わってました。


ところで、
ロディックが決勝、ジェームズ・ブレークが準決勝に行って、
アメリカ男子は今後に期待が持てる大会だったのに、
女子の方は全然でした。

ヴィーナス・ウィリアムスは欠場して、
3回戦まで残ったのは
なんとセリーナとダヴェンポートの2人だけ。

準々決勝でエナンにダヴェンポートが負けた時に、
すでにアメリカ勢は全滅。

2000~02年には、
アメリカ人でメジャー9連覇もしたんですが、
遠い昔のように思えます。
(個人的には、今の方が面白いです)

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アガシ引退...

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昨日に続いて、何年も前のような話。
休んでた間に自分が何してたのかは、
日本時間で、今日の昼過ぎから書き始めますね。

9月3日、「史上最高のリターナー」が、
20年以上にわたるプロ生活を終えました。

Agassi


長髪と奇抜な服装ヘアスタイルで目を奪い、
(同じ事2度書いてた...)
3つのメジャータイトルを取った
アガシの若手時代はインパクトが十分ありました。

ただ、それ以上に評価されるべきなのは、
98年から始まった選手生命の後半。

まず、36歳になるまでプレーできたのは、
この頃からのハードな筋力と心肺のトレーニングのおかげ。
一度はテニスへの情熱をなくしたようにも見えた人が、
1試合ずつ、1ポイントずつを大事にプレーする名選手になりました。


ライバルだったサンプラスに、
メジャータイトルの数では13対8で負けましたが、
全仏を取れなかったサンプラスに対して、
アガシは4つ全てのメジャーを取る生涯スラムを達成。

「イメージが全て」とCMでのたまった、
上っ面だけとも取れる若手時代とは裏腹に、
自分と相手をよく知り、しっかり試合を組み立てる能力が、
アガシをどのサーフェスでも力を出せる選手にしました。


ベンヤミン・ベッカーとの、アガシ最後の試合、
ちょっとしか見られなかったのは残念。

アガシの最後の勝利(バグダティス戦)は、
全部見られたんですけどね。


主役のアガシがいなくなった全米オープンは、
女子は決勝の2人、男子はベスト4が揃いましたね。


男子は、2番シードのラファエル・ナダルが、
ミハイル・ユジュニーに負けたのが意外。

それでも、先月フェレロに負けるなど、
今年のハードコートシーズンのナダルは、
圧倒的とはいえなかったです。


自分の予想 で書いたように、
ロディックの方にむしろ最初から期待してました。

ロディックは、ヒューイットをストレートで撃破して、
あとはユジュニーに勝てば久しぶりにメジャーの決勝です。


もう片方の準決勝は、フェデラーでほぼ決まりでしょう。

相手のニコライ・ダビデンコは、
レイトン・ヒューイットから激しさを取り上げたような選手。
フェデラー相手に打つ手の少ないタイプです。


女子の方は、モレスモがシャラポワに負けましたね。
6-0、4-6、6-0って言うスコアの通り、
異常な試合でした(笑)

シャラポワのショットが良く入っていた事以上に、
モレスモの自滅プレーが目立ちました。


もう1人のファイナリストは順当にエナン。

イェレーナ・ヤンコビッチ相手に、
第1セットを落として、第2セットで4-2でリードされましたけど、
そのあと10ゲームを連取して逆転勝ちしました。


この試合と、フェデラーの準々決勝(ブレーク戦)で思ったのは、
チャンピオンに弱みを見せると容赦ないな、って事。

フェデラーも、第1セットを取られて落ち込んだブレークに、
追い討ちをかけるように6-0で第2セットを取りました。
(その後ブレークが反撃しましたけど)

こういう肉食獣のようなkiller instinctで言うと、
この2人が今のテニスで一番じゃないでしょうか。


こんな話したところで思い出したんですけど、
「日本人が農耕民族だから○○」って話、やめましょうや。
しっかり検証してみると、ツッコミどころが多すぎます。

(写真はESPNより)

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アガシは休み、だけど

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ジェームズ・ブレークがこんな格好でした(笑)

Blake

10年以上前のアガシの真似。

Agassi

この大会を最後に引退するアガシを称えて、ですね。


アガシは、最近2年神経系の腰痛に悩まされて、
今回も痛み止めを打ってやっと試合をしてるんですが、
痛みが無いために、無理をしてしまうこともあります。

テニスが終わっても、人生終わりじゃないんで、
最後で体が変な事にならないよう気をつけて欲しいところです。

(写真はBBCとESPNより)

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次はアガシ×ベッカー!!

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ボリス・ベッカーじゃなくて、
ベンヤミン・ベッカーですが。

アンドレ・アガシ×マルコス・バグダティス(8)
6-4
6-4
3-6
5-7
7-5

とんでもない試合でした。

第1セットにバグダティスが転んで左手首を傷めて、
バックハンドの精度が落ちます。

その影響もあって、
アガシが最初の2セットを取ります。

アガシのプレーのレベルは高かったですが、
ここまでは、バグダティスが全豪で見せたような、
観客のエネルギーから自分の感情を高めて、
プレーのレベルも上げるようなところが無かったです。


第3セットの最初のゲームの途中で、
アーサー・アッシュスタジアムの観客がウェーブ。
試合進行が遅れたところで、
初めてバグダティスが笑顔を見せます。

第3セットの途中から、
バグダティスがアガシを動かすショットを意識し始めて、
双方とも、ベースラインで相手を振り回すショット、
ドロップショット、ロブと、動き回ってのテニスになります。

バグダティスの感情の入ったプレーも戻って、1セット返します。


第4セットは、ローラーコースター。
アガシの4-0になったかと思うと、
バグダティスが4-4で並んで、
アガシが5-4としたあと、
3ゲーム連取でバグダティスがセットを取りました。

バグダティスが派手にガッツポーズをして、
アメリカ人のブーイングも始まります。


第5セット、バグダティスがいきなりブレークして1-0。

ただ、このゲームの後、
太もものマッサージを受けました。
確かに少し動きが鈍って、ブレークをすぐに返上。
1-1。

この後、2人とも疲れているとは思えないテニスで、4-4。


次のゲーム、なんとバグダティスが足を攣らせます。
太もものマッサージをすでに受けていたために、
ゲーム中の治療は許されません。

足が攣ったまま、いくつもポイントを取るバグダティス。
ポイントの途中は攣っているようには見えないのに、
ポイントの合間にストレッチしているのを見て、
当然、観客のブーイングが戻ります(笑)
(この辺、説明しても伝えられないです)

20ポイント以上のゲームで、アガシがなんとか5-4に。
バグダティスは、やっと治療を受けます。


治療の結果、バグダティスの動きが少しは戻りますが、
1ゲームとっただけで終わって、
アガシが何とか勝ちました。

真夜中を30分以上過ぎるまで続いた試合でした。

西海岸だと5時半開始だったんで、
試合終わってから夕食を食べるか、と思ったら、
9時半過ぎまで試合...

しかも、今夜は世界バスケ準決勝だし...

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全米オープン予想!

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明日から始まる全米オープン男子シングルス、予想してみます。
先のラウンドを見たりしないで、1試合ずつ予想していってみたら、
面白いストーリーがいくつも見えてきました(笑)

ベスト8から行くと、(カッコ内はシード)

(1)ロジャー・フェデラー×トマーシュ・ベルディフ(12)
(4)ダビド・ナルバンディアン×アンディー・マレー(17)
(9)アンディー・ロディック×イバン・リュビチッチ(3)
(19)ドミニク・フルバティ×ラファエル・ナダル(2)

ここに至るまでで、一番のストーリーは、
アンドレ・アガシの引退になりますね。

アガシが1回戦でパベル、2回戦でバグダティス、
3回戦でグロジャンに何とか勝つと予想(結構厳しいです)
そして、4回戦でロディックが、
アメリカの望みを受け継ぐ、って言うシナリオです。


他にも、サフィンがナルバンディアンに負けたり、
リュビチッチがガスケとヒューイットを破ってきたり、
ナダルがモンフィスとニエミネンと面白い試合をしたり、
と色々妄想どころがあります(笑)

一番序盤の組み合わせで面白いのは、
長年イギリスの1-2位だった、
ティム・ヘンマンとグレッグ・ルゼツキーの1回戦対戦。

次に面白そうなのが、
フルバティ、ユジュニー、マス、サングィネッティと、
地味だけど激しい試合をしてくれそうな4人のブロック。


準決勝の組み合わせは...

(1)ロジャー・フェデラー×アンディー・マレー(17)
(9)アンディー・ロディック×ラファエル・ナダル(2)

マレーは、アガシとロディックの元コーチ、
ブラッド・ギルバートをこの夏コーチにして、
まず精神的に余裕が見られるようになったと思います。

ギルバートは、試合で一番大事な4つの言葉として、
「ゲーム、セット、マッチ、マレー」
って言う勝った時の審判のアナウンスを叩き込んだようです(笑)

技術的にはそんなにパワーアップしてませんけど、
自信が付いただけで怖さが倍増しました。


ロディックとリュビチッチも実現すれば面白そう。

ロディックは、バックハンドとネットプレーを磨いて、
先週のシンシナティでは別人のようなテニスをしてました。

それでも今も弱点を挙げるとすればリターンがあるんで、
リュビチッチのサーブに対応できるか。
頭脳プレーでもリュビチッチに対抗しないといけません。

それでも、勝てるんじゃないかと思ってます。


決勝は、

(1)ロジャー・フェデラー×アンディー・ロディック(9)

フェデラーは、先週マレーに負けた雪辱を果たして、
ロディックはナダルに激戦の末勝利。

順当に行けばナダルなんですけど、
先週のロディックを見てから、過剰な期待をかけてます(笑)


決勝では、ロディックが観客を味方につけて、
4、5セットのマッチでフェデラーに勝つ予想。


アメリカで視聴率が上がりそうなシナリオ、ってだけかも(苦笑)


女子の方は、全豪決勝のリマッチで、
モレスモとエナン=アルデンヌの試合。
今度はエナンが勝つ、って予想にしてみます。

(あ、ウィンブルドン決勝もこの2人で、モレスモが勝ってました。
ウィンブルドンの記憶が薄い...大丈夫かな)

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また見損ねたけど

テーマ:
甲子園のネット中継を見ちゃったせいで、
昨夜から大変です。

つまらない試合だったら、
延長でも途中で観るのやめたでしょうけど、
下手に面白かったんでね(苦笑)

14回裏、早実の斎藤が1アウトで2塁にいる場面、
右打者がボールを引っ張って、
斎藤を殺してしまったのが残念...

かなり見ごたえのある試合の中で、
これは明らかにBad baseballでした。


とにかく、甲子園を見終わって、仮眠したのが午前1時頃。
で、3時半に起きて世界バスケのアメリカ×中国をテレビ観戦。

5時半過ぎにまた寝て、
7時に起こされて9時過ぎまで用事。

そのあとまた寝てたら、起きたのが12時半。
1時から録画放送でアルゼンチン×レバノンを見てたところです。
(今は3時過ぎ)


そんなこんなで、見損ねたのが男子テニスの、
シンシナティ・マスターズ決勝、
アンディー・ロディックとフアン・カルロス・フェレロの試合でした。

またもや時差のせいで、
こっちが西海岸で昼過ぎに起きたときには、もう終わってたんです(笑)


でも、この大会はなかなか面白かったですよ。

世界1位のフェデラーと、世界2位のナダルが2人とも負けたのが、
まず面白かった要素の1つ。

どっちも見てて面白い選手ですけど、
この2人だけが勝ってるだけだと、微妙ですからね。


Murray


フェデラーに勝ったのは、スコットランドの19歳アンディー・マレー。
今までは、才能を見せながらも、
スタミナ切れや、メンタル面の弱さからの自滅が目立った選手です。

アガシやロディックのコーチだったブラッド・ギルバートを迎えて、
精神面で成長しているように見えました。

チャンスを1回逃しても、執拗に攻め続けたフェデラー戦がそうでしたし、
次のジネプリとの試合では、最終セットでリードを許して、
スタミナ切れでもう終わりかと思ったあと、
力を振り絞って4ゲーム連取で勝ったのもそうでした。

そのまた次のロディック戦でも、
ロディックの勝ちが見えてきた後に鋭い反撃を見せてました。
収穫の大きな大会だったと思います。


Roddick



優勝したロディックは、去年の10月以来のタイトル。
兄ジョンと、ジミー・コナーズの指導で、
ネットプレーとバックハンドが、別人のように良かったです。

ベースラインでの動きもキレがあって、
これは全米オープンでも期待できると思います。

決勝でフェレロを倒したのも、縁起という意味では良いですね。
ロディックのただ1つのメジャータイトルは、3年前の全米。
このとき決勝で倒したのはフェレロでした。


Ferrero


見られなかったんですが、
フェレロにとっても準優勝は今年初めて。
ナダルを倒したのも彼でした。


フェデラーとナダルが負けた事で、何よりも面白いのは、
全米オープンで何が起こるのか分からなくなった事ですね。

(写真はwww.cincytennis.comより)

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フェデラー4連覇!

テーマ:
フェデラーがウィンブルドンで4連覇しました!

Federer


これで、サンプラスの記録(7回)の折り返し点を越えましたし、
来年のウィンブルドンでのストーリーも決まりましたね。
それは、ビヨルン・ボルグの5連覇に並べるかどうか。

(1)ロジャー・フェデラー×ラファエル・ナダル(2)
6-0
7-6(7-5)
6-7(2-7
6-3

ナダルのスタートが悪くて、
どうなることかと思いましたけど、
第2、3セットは互角の戦い。
見ごたえのあるマッチでした。


ナダルが今年のウィンブルドン決勝に出てきたのには
自分も驚いてますけど、
ある意味、時間の問題だとは思ってました。

なぜなら、
彼の一番勝ちたいトーナメントはウィンブルドン、
と去年からずっと言っていたから。

彼ほどの能力があって、競争心の強い選手なら、
そのうち芝でプレーできるようになるだろう、と思ってたんです。

Nadal


決勝を見ていると、
トップスピンのフォアハンドは、
クレーと違ってフェデラーのストライクゾーンの上には行きませんが、
それでも相手を振り回す効果は抜群でした。

そして、速く走れることが
アドバンテージにならないコートはありません。

サーブとリターン、そしてネットプレーを磨けば、
ウィンブルドンの優勝も夢ではなさそうですね。


第2、3セットでは苦しんだフェデラーですけど、
第1、4セットで目立ったのは、
ショットの切れだけでなく、読みとフットワークの良さ。

ナダルがショットを打つ前に動き始めていたり、
ショットを打ったあとのリカバリーが速かったり、
動き一つ一つが効果的でした。

ショットメイカーとしてのフェデラーは世界一です。
でもそれ以上に、ショットの合間のプレーで、
見るたびにフェデラーには感心してしまいます。


8つ目のスラムタイトルは、もう史上6位タイ。
並んでいるのはフレッド・ペリー、アガシ、コナーズ、
ケン・ローズウォール、レンドルと、
それぞれの時代を代表するような選手が揃ってます。

ロッド・レイヴァーと並ぶまであと3つ、
ピート・サンプラスまではあと6つ。
どこまで行けるでしょうか?

(写真はBBCより)

モレスモ2冠!!

テーマ:
サッカーワールドカップと
ウィンブルドン男子シングルスの決勝が同じ日って、
もう大変な日程ですね。

ウィンブルドンで雨が無ければ、
同じ時間にやることはなさそうですけど、
逆にテレビの前で過ごす時間は長くなりそう...


女子シングルスの決勝は、

(1)アメリ・モレスモ×ジュスティーヌ・エナン=アルデンヌ(3)
2-6
6-3
6-4

全豪の決勝のリマッチで、またモレスモが勝ちました。

Mauresmo


ただ、全豪の時はエナンが棄権したので、
モレスモはマッチポイントを勝ち取ることができず、
不完全燃焼だったかもしれないタイトルでした。

これでその印象は完璧に振り切ったと思います。


今日の試合の話をすると、
立ち上がりにモレスモが酷かったのを除けば、
かなり均衡したマッチでした。

2人とも片手でバックハンドを打ちますけど、
モレスモの方がバラエティーの豊富な武器になっています。

そして、エナンのフォアハンドが大振りなことや、
ネット際でのボレーの技術では、
モレスモの方が格段に上なことなど、
芝ではモレスモの方が強いな、
と思わせる要素がありました。


エナンはウィンブルドンさえ取れれば、
スラム4大会全部で優勝した事になるんですが...
ほとんど直前にある全仏が
彼女にとって一番思い入れのある大会なのもあって、
調整も難しそうですね。

Henin


モレスモは、
すでに取っていておかしくなかったタイトルをやっと取った、
っていう感じでしょう。

にしても、フランス人の女子シングルス優勝は、
スザンヌ・ランラン以来ってのもすごい話。

ヘミングウェイの「日はまた昇る」に名前が出てくる人ですよ(笑)

(写真はBBCより)

ナダル危機一髪!

テーマ:

テニス全仏オープンの男子シングルス、

チャンピオンのラファエル・ナダルが、

3回戦でかなり苦戦しました。


Nadal

ポール=アンリ・マチュー×ラファエル・ナダル(2)

           7-5

           4-6

           4-6

           4-6


マチューは、去年の夏、ハードコートで活躍して、

自分は全米オープンで期待してたのにダメだった選手(笑)


Mathieu

ショットメイクの才能のあるフランス人選手が、

ホームの観客に押されて第1セットを取って、

最後までナダルに食いついていった好試合でした。


第3セットには、珍しいハプニングが。

ナダルが休憩中に食べたバナナがのどに詰まって、

トレーナーを呼んでタイムアウト(笑)


こんなの初めて見ました。



ナダルの恐いのは、

普通の選手相手ならこれでポイントが終わり、

って言うショットを打っても、

追いついて返してくる事ですね。


しかも、ただ打ち返すだけでなく、

ベースラインのかなり後ろからでも

パッシングショットが出てきたり、

とんでもないプレーが良くあります。


それを支えているのは、

まず足腰の強さですし、上半身の強さもあります。

そして、ラケットも通常より軽いのを使っていて、

ラケットのスピードを最大限に上げています。



とにかく、コートの端っこまでボールを追いかけて

打ち返してくるナダルに対して、

2度、3度ととどめのショットを打たなければならないマチューは、

さすがに精神的にもプレッシャーを感じていたようです。


第4セットにブレークを献上してしまったのは、

完璧なショットを打とうとしてのミスが重なっての事でした。



自分のベスト8予想、4人も消えちゃってますね(苦笑)

ロディック、アカスソ、シモン、アルマグロが負けて、

残ってるのは

フェデラー、ナルバンディアン、ガウディオ、ナダル。

なんか誰でも予想してたような面々ですね(笑)



女子シングルスは、

1回戦で森上が3番シードのペトロワに勝った後、

大体、上位シードがそのまま勝ち進んでましたが...


(4)マリア・シャラポワ×ディナラ・サフィナ(14)

            5-7

            6-2

            5-7


Sharapova

4回戦で、シャラポワが敗退です。

まだ試合見てないんでコメントできませんが(苦笑)


Safina

今は、ディナラ・サフィナが、

マラト・サフィンの妹として知られているのが、

そのうち、マラトがディナラの兄として知られるようになる、

っていうブラッド・ギルバートの冗談も、

そんなに現実とはかけ離れていないかもしれません。



3回戦でも、一昨年準優勝したデメンティエワが、

注目のイスラエル人選手、

シャハール・ペールにストレート負けを喫しました。


女子もここから面白くなりますね。


(写真はBBCより)

全仏の勝ち方

テーマ:

最近2日は雨の中断が多い、テニスの全仏オープン。


そのせいでまだ2回戦が全部終わってませんが、

ここまででも、5セットに持ち込まれる好マッチがいくつもありました。



そのうち4つ、

クレーコートでの勝ち方にヒントを残した試合をまとめてみます。



ノヴァーク・ジョコビッチ×フェルナンド・ゴンザレス(9)

           6-4

           6-1

           3-6

           4-6

           6-1


クレーコートでは

ショットの威力がバウンドで失われるので、

パワーで押し切るだけでは勝てません。


攻撃的なテニスをする事自体は失敗じゃないですけど、

そのためには、ミスを最小限に抑えないと自滅する事になります。



ゴンザレスは一昨日のサフィン戦では、

攻撃的かつミスの少ないテニスで勝ちました。

ただ、ジョコビッチとの試合では、

集中力が切れた第2セットと第5セットに、

ミスで自分の首を締めてしまいました。



(21)セバスチャン・グロジャン×マルティン・バサージョ・アルゲージョ

              6-1

              4-6

              6-4

              5-7

              2-6


マルク・ジケル×ニコラス・キーファー(13)

      0-6

      1-6

      7-5

      6-3

      9-11


グロジャンは好きな選手なんで、まず負けてしまって残念。

ジケル×キーファーは、今のところ大会最長のマッチ。



クレーでポイントを取るためには、

パワーだけで押し切れない以上、

コート上を走り回る事が最低条件です。


そして、クレーで走る方向を1歩で変えようと思うと、

滑ってしまいます。

そこでうまく滑れるかどうかが、

クレーコーターと、そうでない選手の違いの1つになります。


これは、ESPNの放送では

アガシやロディックの元コーチの解説者

ブラッド・ギルバートが中継で繰り返してる話なんですが、

クレーで走りながらショットする時に大事なのは、

ショットに滑り込む事。


滑り込まずにショットを打つと、打った後に滑る事になります。

つまり、1歩や2歩、無駄に走ってしまって、

次のショットが返せなくなる事が多くなる、と。



グロジャンに勝ったアルゲージョと、

キーファーを脅かしたジケルは、

この滑り込む技術が素晴らしかったです。

グロジャンとキーファーも悪くはないんですが。


逆にロディックなどのアメリカ人の選手や、

ヒューイットなどを見ると、そう言った技術を会得していないので、

滑らないように小刻みにステップを踏んだり、

ショットを打った後に滑ったりしているのが分かります。


滑るフットワークを習得しないで全仏に勝ったのは、

最近ではモニカ・セレシュとアンドレ・アガシだけ。

セレシュやアガシほどのショットメーカーでないと、

上手に滑れない不利は挽回しきれないって事です。



(19)マルコス・バグダティス×ジュリアン・ベネトー

             6-3

             4-6

             3-6

             7-6(7-1)

             4-6


クレーコートで多用されるショットに、

ネット際に柔らかにボールを落とすドロップショットがあります。


上手く使えば強力な武器になる一方、

使い方を誤ると自滅に繋がるショットです。


ドロップショットを使うタイミングは、

まず当然、相手が予測していない時が一番。


深いボールのラリーが続いている時に突然使ったり、

ギリギリまで普通のショットの構えで相手を欺くのが大事になります。



場面的にはもちろん、

相手が後ろに下がっている時に一番効果的です。


そして、

自分がネットに近いときの方が打ちやすいショットになって、

相手のコートに届くまでの時間も短くなります。


つまり、守りに回って苦し紛れに使うのには、

あんまり向いていないショットです。



こういったタイミングを心得てドロップショットを打てば、

相手の選手が打ち返せないことも多いでしょう。

ただ、打ち返された場合のために、

しっかり自分も動かないといけません。


ラファエル・ナダルなどを見ると、

ドロップショットを打った瞬間から

相手のショットのコースを予測して、

詰めに走っているのが分かります。



バグダティス×ベネトーの第4セットのタイブレークでは、

バグダティスが3つのドロップショットを決めてセットを取りました。

ただ、必ずしも↑のように上手く使ったとは言えないのもいくつか。


そして、バグダティスは第5セットに入っても、

ドロップショットを多用しつづけたんです。


ここまで来ると、

ベネトーはドロップショットを予測してますし、

間違った場面でも使ってしまい、効果は半減以下。

結局はバグダティスの負けに繋がりました。