兵庫県佐用町の昨年8月の豪雨災害で行方不明となっている町立幕山小5年小林文太君(10)が、避難時に持ち出した紺のランドセルが18日、約8か月ぶりに見つかった。

 発見場所は文太君が流された幕山川から南へ約12キロ離れた同県上郡町の千種川河川敷。ランドセルを受け取った祖父武さん(68)は「目の前にあると、文太を抱き締めているような気持ちになる。きっと近くで待っているはず」と声を詰まらせた。

 文太君の捜索は、武さんや佐用署員らが今も断続的に行っている。この日、武さんは参加しなかったが、署員や千種川漁協のメンバーら約45人が幕山川下流の千種川に行き、竹やぶに堆積(たいせき)した木の枝を掘り起こすと、光に反射する金具に気づいたという。泥はほとんど付いていなかった。

 文太君は豪雨で避難する際、自分と、助かった中学1年の兄(13)の二つのランドセルを前後に抱えていた。見つかったのは、兄のもので名前や住所、血液型のペン書きが残っていた。

 昨年10月には、佐用町上月の河川敷でも兄の下敷きが見つかっている。武さんは「今回、ランドセルを見つけてくれたことに感謝したい。新たな手がかりが見つかったことで、文太を捜す気力を持ち続けることができる」と語った。

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