挑戦者たち スイートピーにかけた女(プロジェクトⅩ)
スイートピー。
皆様にコメントをいただき、ハッとした。
そういえば、耐寒性のこととか何も考えていなかった・・・。
いつもならば、色々と調べてから種を蒔いたりなんだりするのに。
あのときの私は、いつもと違っていたのだ。
そう、スイートピーの種を蒔こうと思い立った秋のころ。
私は、松田聖子に夢中だった。
松田聖子といえば、私世代には、永遠のアイドル。
今だにかわいらしい風貌を保っている松田聖子の姿を
何かのテレビで見た。
そして、私の中で、空前の松田聖子ブームが沸き起こった。
犬の散歩中や、仕事の合間に、私は松田聖子メドレーを歌いまくっていた。
天使がウィンク、ガラスの林檎、ロックンルージュ・・・。
歌いながら、私の頭の中では、自分が松田聖子になりきっていた。
ひらひらふわふわのドレスのすそには、白いテディーベアーがぶら下がっていた。
そして、最後に歌のは、やはり、『赤いスイートピー』。
犬の排便を見つめながら、しんみりと、赤いスイートピーを歌い上げる。
出来ることならば、スイートピーに囲まれた中で、この歌を歌いたい。
強く思った。
その思いだけで、種を入手した。
種を蒔くために庭に出たとき、
「いってらっしゃーい!」という、黒柳徹子と、久米宏の声が聞こえた気がした。
スイートピーの芽はいったいどうなるのか。
調べると、やはり霜よけは必要らしい。
寒冷地では、春蒔きが良いらしい。
スイートピーの花が咲くのか、誰にもわからない。
(風の中の昴~♪)
中途半端なプロジェクトだなぁ。