移民の職業分布図?
テーマ:考える人になる日本にいる人は、『移民』という言葉を聞いて、どう感じるのだろうか。
ギリシャには、ほんとうにたくさんの移民がいる。
1980年代に移民の流入がはじまってから今に至るまで、ギリシャ側の移民管理局のキャパがその流入の度合いについていけていないために、移民は増える一方であるらしい。
そうやってギリシャに入国してきた移民たちはさっそくその日からできる仕事を見つけて生活の糧を稼ぐわけだが、見ていておもしろいのは、人種によってかなり職種が分かれていること。
ざっとこれまで目にしたり、直接聞いたりしてきた職業分布を書いてみよう。
まず、車で道路を走っているときに、ありとあらゆる交差点で窓拭き用のモップをもってたっているのがアフガニスタン・パキスタン系の人々。最初のひとかど目ではお金を払って窓を綺麗にしてもらい、ふた角目では、まあ必要はないけれどいいか、と思ってやっぱりお金を払い、でも三角目、四角目になるとなんだか断るのが苦痛になってきて、しまいに角のない道を探して車を走らす羽目になる・・・というのがアフガニスタン・パキスタン系のみなさん。
その一方で中国系の移民は、ギリシャ人のブローカーとうまく競合して、大量生産の安価な服飾品を販売する店をアテネの中心地区にわんさか構えている。その数、すごし。たしかにこの値段では、文句は言えないよね・・・というデザインの服しか売っていないが、この安さは生活の苦しい庶民や、移民を相手にいい商売ができているのだろうなと思う。ただ私としては、これだけの数の中国人がいて、だれも肉まんを売ってくれないのが不思議で不満。
フィリピンやインドネシア、またバルカン諸国(アルバニア、ルーマニア等)の人たちは、お掃除や家政婦さん、ベビーシッターとして働いていることが多い。ちょっと閑静な住宅地の公園に行くと、赤ちゃんを連れてきているのが全員褐色系のアジア人、ということもある。ギリシャ人の女性は職業婦人が多いので、ベビーシッター及び家政婦さんはなくてはならない助けとなるのだろう。
私もちょっとラフな服装で道を歩いていると間違いなくこの枠の一員として見られ、『一時間、いくら?』とか明け透けに聞かれたりする。自分の住んでいる場所で家政婦さんに間違い続けられるのも少々つらいものがあり、そのことを嘆いていると、私の日本語の生徒が『私は経済移民ではありません。』とプリントしたTシャツをわざわざつくってくれたのだが・・・やはりこれまた、こういうものを着るわけにはいかない。
またこっちでできた仲のいい友達に、カザフスタンからやってきたロシア人の女の子がいるのだが、その子は街を歩いていると、頻繁にストリップ・バーから声をかけられたりするらしい。確かに、ロシア、旧ソビエト圏からは多くの女性がやってきてストリップ劇場や売春関係の仕事で働いている・・・というのは暗黙の事実。
もちろん私の友人はギリシャ人の男性と結婚して、もっぱら母親業に専念している専業主婦だが、やはりストリッパーと間違われると傷つくらしく、ベビーカーを押しながら「もう、やってらんないわ」と泣きべそをかいている。でも私にいわせれば、ストリッパーに間違われるなんて、それだけの立派な体があるからなわけで、ベビシッターに間違われるより私もできればストリッパーに間違われてみたいものだが、哀しいかないまだこのかた、そういう間違いは一度もない。
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