<セ・リーグ>
中日5-2阪神
DeNA5-3広島(延長10回)
<パ・リーグ>
オリックス8-4日本ハム
ソフトバンク4-0ロッテ
昨季日本一の日本ハムと3位ロッテが開幕から苦しんでいる。
不調のチームが出てくると、「ここが良くないから」という理由を挙げたりすることがよくあるが、日本ハムとロッテ。どう考えても似つかわしくない両チームだから、なかなか説明しずらい。
例えば、ドラフトでいうと、日本ハムは非常にバランスが取れたドラフトを展開し、育成も上手く行っているチームと言われている。一方のロッテは、ドラフトは偏った指名を続けているし、育成も行き詰っている。
どちらかだけが転んでいたら、ドラフトが悪いんだ。育成が下手なんだといえるのだけれども、両者転んでいる。
指揮官の姿勢もまさに反対。
「俺が悪い」と言い続けて選手を気遣っている日本ハム栗山監督と、見せつけるかのように連日居残り練習をさせている伊東監督とスタイルは違う。
でも、どちらも成績がよくない。
どっちが悪いというわけではないということ。
歯車が合っていないとしか言いようがない。
日本ハムはけが人多発による歯車。カバーすべき選手が不調に陥っている。大谷が投げられないならば、有原がエース級の活躍をしてもらいたいところ、調子がよくない。
ならば、増井をまた先発再転向という策もあるが、クローザーのマーティンがケガ。左腕・エスコバーも状態が芳しくなく、カバーしたくてもできない状況になっている
打線の方も、大谷をカバーできるのは無理だとしても、何かで貢献できそうな、谷口、大田がケガで離脱。中田翔の分も補えない。FA移籍した陽の代わりとして期待した、岡大海も万全じゃなく、開幕から調子が上がらず2軍降格。
これだけカバーする選手が本調子でないと、「育成の日本ハム」でも、生産が間に合わない。
一方のロッテは、そもそも、レギュラーが3人しか確定していないチームで、骨格がない。そのうちの一人、角中が欠け、外人二人が不調、レギュラーとして期待した中村は高校・大学では守ることができなかった遊撃に回され、いろんな意味で崩壊(荻野のショートコンバートと似ている)。
投手陣は枚数がいるのに、右腕が飽和状態なので、この2年で成長しつつあった期待の二木が開幕ローテ漏れ。ルーキー佐々木もいい(酒居もいる)。石川が不調で、関谷もいないから問題なきように見えるが、右投手だけ人材豊富な状態に。。。
とはいえ、まだ4月。
時間はある。
日本ハムは、まずはけが人が戻ってくること。
ロッテは、、、、トレードが選択肢として浮上するころだろうから、選手たちは奮起するしかない。
さて、今節のセ・リーグ。
広島が初の連敗を喫して、セ・リーグはやや落ち着いてきたか。とはいえ、広島は最下位・ヤクルトとの対戦になる。前回は加藤がノーノ―を達成しかけたが、また加藤が先発の予定だ。中日が初の連勝。どこまで勝ちを増やせるか。その中日はともに連勝中のDeNAとの対戦。両者とも、この勢いを持続したいはず。
阪神は踏ん張りどころだろう。いい試合をしながら守備の破たんで連敗した後だけに、大事な節となる。連勝の巨人、育成枠の選手が上がって活躍した。、こういうのは雰囲気をよくするはず。広島戦の3連敗を振り払うためには、ここから勢いをつけたい。
巨人―阪神戦は、初戦の先発がマイコラスとメッセンジャー。
これは面白い試合になりそう。
2戦目は田口と横山?(不確定)
3戦目は大竹と能見。
久々に熱いGT伝統の一戦と呼べるかもしれない。
ひとつのことで、ガラッと変わる。
まだ4月。何が起きるかは分からない。
パ・リーグの展望はベースボールチャンネルにて。
お昼ごろには更新されるはずだ。