宮崎県で感染が拡大している家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」問題を受け、牛や豚、ヤギなどと触れ合える大分県内の施設で、防疫の観点から動物の公開を控える動きが出ている。

 一方、畜産業が盛んな九重町の観光施設・九重“夢”大吊橋(おおつりはし)では、入場ゲート前に消毒マットを設置し、感染拡大を未然に防ぐ取り組みを始めた。

 宇佐市安心院町の九州自然動物公園アフリカンサファリは、「ふれあいエリア」で公開しているヤギや豚、ヒツジを、4月末にウサギなどに変更した。同園の獣医師、神田岳委(いわい)さん(40)は「口蹄疫は人に感染しないが、利用者に不安を与えないため、独自の判断で変更した」と話す。

 豊後大野市緒方町の酪農体験施設「ジェラート屋ミルクファームフルショウ」では、4月下旬から乳牛の搾乳やブラッシングなどの酪農体験を中止している。ウイルスが持ち込まれ、感染が拡大しないための措置で、酪農体験の代わりに、ジェラート作りやピザ焼き体験を用意した。

 九重“夢”大吊橋が消毒マットを設置したのは15日。マットは縦約1メートル、横約4メートルで、消毒液を染み込ませ、橋の両側に置いた。

 橋には平日で約2000人、休日で約5000人の観光客が訪れている。橋を管理する町は「観光客が万が一、ウイルスを持ち込んだ場合、感染拡大が懸念される。未然に手を打った」と説明している。

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