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ロールキャベツ (ヨーロッパ)



今回のメニューは、言語文化学科に所属する数名がゼミのウェンディー先生に勧められ、即決。先生から英語のレシピーの本を借り、和訳しながらの調理になりました。調理に関する特殊な単語や言いまわしを面白がりながらの準備でした。

アメリカのロールキャベツ(Stuffed Cabbage Rolls)は東ヨーロッパ人の移民によって紹介されたキャベツ料理のひとつだと書かれていました。ロールキャベツの起源は、古くからトルコで食べられてきたドルマという、キャベツの葉やブドウの葉に米やひき肉、野菜を包んだものだそうです。そのうちキャベツの葉で包んだものがロールキャベツとしてヨーロッパ各国に伝わっていったとのこと。さらに、日本には明治になって西洋料理のひとつとして紹介されたことになる。ん~、ややこしい。

野菜の葉で具を包むということ以外は、いろいろな食べ方があることはわかったけど、日本で時々見かける和風の汁で煮込んだおでんの具は日本独自の料理といっていいのかも。

とは言いつつも、私たちが目ざすのは「おでん」ではなく、アメリカでも人気のロールキャベツなのです。

作り方:必要量のキャベツの葉(硬い部分は除く)をはがして、大鍋で茹でておく。次に、牛ミンチと玉ねぎをフライパンで炒めて、ビーン、カッテージチーズ、オールスパイスを入れて混ぜる。これをキャベツの葉の真ん中に入れて葉を巻いていく。葉は両側からミンチが隠れるように折り曲げる。フライパンに缶詰のトマトを煮立て、砂糖と塩で味を加減した後、ロールキャベツを入れて葉が柔らかくなるまで煮て、出来上がり。とろりとしたソースが好みの方は、煮汁にコーンスターチを入れてもいいかも。

カッテージチーズを入れることで日本では馴染みのない味に、しかしとてもおいしく仕上がりました。いつか、お米入りのロールキャベツにも挑戦してみようと思ってます。

キャベツの葉で具を巻いたところ

http://www.shigakuweb.com

フォー(ベトナム)

フォー:ベトナムの米麺




今回は、ベトナムで最もポピュラーな麺類の一つ、フォーに挑戦。ライスヌードルに牛肉をのせた「フォー・ボー」、鶏スープをかけ鶏肉をのせた「フォー・ガー」がありますが、予算の関係でフォー・ガーに決まり。

実は、ベトナムには、いろいろな米麺があります。細いビーフンなど、切り口が丸いものはブン、平打ちのものはフォーといいます。ブンを使った料理に、ブンボーフエがあります。素麺状の丸麺に牛肉や豚足からだしを取ったスープをかけ、レモングラスと赤唐辛子を効かせるのが特徴だそうです。辛いものに弱い私たちには、ちょっと無理。

フォーは日本のきしめんに似た平打ちの米粉の麺に、鶏や牛肉から取った透明なあっさりしたスープを入れ、鶏肉や牛の薄切り肉、肉団子などが具材・・とある。やはりこれですね。好みによってコリアンダーなどの香草をつけるとありましたが、こちらも割愛。

作り方: フォーはアジアン・フードの店で手に入れました。スープには、フォー用の固形鶏がらスープがお奨めといわれますが、手に入らなかったので日本の鶏がらスープと醤油で代用しました。

人数分の鶏がらスープに鶏肉を入れ、中火でしっかりゆでる。こうすることで、鶏の旨味が出てスープがさらにおいしくなります。茹で上がったら、鶏肉を取り出し、鍋のスープに、大さじ1杯のヌクマム(ベトナムの醤油。ここでは、タイ産のナンプラーで代用)を入れます、塩コショウで味を整えます。

次に、別の鍋にたっぷり沸かした湯に、人数分のフォー入れ、軽くほぐしながら5~6分ゆでます。ゆであがったら、ザルでを切ってから、どんぶりに入れる。麺の上に、鶏肉やもやし、ネギなどをトッピングして出来上がり。お好みでレモンを入れると、爽やかなトロピカル風味になります。

試食: フォーは作るのも、食べるのも初めてでしたが、なんといっても麺のつるつるした食感が特徴といえます。讃岐うどんの本場の香川県で麺にはうるさい私たちですが、この食感は癖になりそう。讃岐うどんのようにコシがある麺でもないのですが、レモンの酸味が鶏の薄味スープとマッチして、さわやかな麺料理になってます。夏でも楽しめるホットヌードルです。

今回は、本場のスープを使うことができませんでしたが、チャンスがあれば試してみたい一品でした。

ナシゴレン(インドネシア)

ナシゴレン: インドネシア風焼き飯 (http://www.shigakuweb.com)

ナシゴレン

米を主食とするインドネシアには、いろいろな米料理があります。米はジャワ米で、ぱさぱさしたインディカ米(いわゆる外米)ではないといいます。その米質についても、モチ米やウルチ米があり、モチ米は赤や黒い色をし、行事食や菓子に使われるようです。普段はウルチ米が使われるというので、日本のお米で調理しても大丈夫そうです。

また、栄養の宝庫、ココナッツがたくさんとれる熱帯の国だけあって、ご飯にもココナッツミルクを入れるナシウドゥッ(nasi uduk)も普通に調理されるようです。しかし、ココナッツミルクの味に不慣れな私たちは比較的抵抗がなさそうなナシゴレン(nasi goreng)を選びました。

ナシゴレンのナシは「飯」、ゴレンは「炒める」の意で、いうなれば焼き飯のことです。これなら、わたしたちでも食べれそうです。ただ、インドネシアの焼き飯の味にはサンバルという特殊な調味料が必要になります。サンバルはニンニク、唐辛子、トラシという醗酵させたエビの調味料を混ぜて作られますが、ここではネットなどで販売されているものを使いました。

サンバルの他に、インドネシア風味を出すのに、クルプック (Kurupuk) というエビせんを添えることにしました。クルプックは、東南アジアで広く食用に用いられているキャッサバ芋から採れる澱粉に、海老や魚のすり身などを混ぜ合わせた後、平たくのばして乾燥させたものです。これを油で揚げると日本のエビせんの様な食べ物になります。これもネットで調達しました。

材料さえそろえば、作り方はいたって簡単です。

作り方: 人数分のたまねぎと鶏肉少々を予め炒めておく。冷飯(人数分)を加えて強火で炒める。サンバル(ナシゴレン用の調味料、ネットで手に入る)を適量加え、塩コショウで味を調える。これに、目玉焼きと揚げておいたエビセンをのせてできあがり。

2008年度になって初めての活動。選んだ料理はナシゴレン。
みんな一緒に調理したのは初めてだったけど、チームワークよろしくてきぱきとできました。とにかく、おいしい!

(注意点)
見た目の色の割りには、サンバルは辛い(普通の日本人にとって)ので、ご飯の量と調味料には注意する。また、エビセンは揚げると3倍以上の大きさになるので、半分に割ってから揚げてもよかったかも。エビセンは見た目以上のおいしさです。
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