そもそも コンセプトとは なんなのでしょうか?
辞書によると 「 概念 」 とありますが、
漠然としすぎていて よくわかりません。
現在 オーシャンでは オフィス家具の販売をしております。
さまざまなオフィス家具をあつかう上で、
当然 機能や特徴は知ってはいても
販売する際、商品コンセプトが あるかないかで
売れ方が変わってくるのでは?と考えました。
そこで、コンセプトとは何か?
それは、売りたい「もの」を売れる「商品」に変えるためのツールです。
「コンセプト」という言葉が、様々な場面で曖昧に使われているのを見聞きしますが、実戦に使うコンセプトは以下の3つの要素でできあがります。
具体例でお話します。
花王から販売されている「ヘルシア緑茶」
はご存知ですか? テレビコマーシャルでもおなじみの、「体脂肪にガツンと効く!」お茶です。
「ヘルシア緑茶」を、「もの」として考えると「ちょっと苦めの緑茶」ということになります。(何も知らされずにこのお茶をコップで出されて飲んだときのことを想像してください。ただの「苦めのお茶」ですよね) このままでは、あまり買おうって気になりません。
そこで、コンセプトの3要素を付加してみます。
ターゲット:中年太りを気にする男性
便益:体脂肪への効果
便益を約束できる理由:特別な成分(権威ある機関のお墨付き)
これで、「ただの苦いお茶」が「ヘルシア緑茶」になるわけです。
もし、この緑茶に違ったコンセプトをつけられていたら、どうなっていたでしょう?
例えば、ターゲットを「お茶の苦味にこだわる昔気質の男女」にして、便益を「ペットボトルで初めての本格緑茶」、理由を「○○茶園の特別茶葉配合」と設定したら? 同じ「もの」でも全く違った「商品」になってしまいますよね。名前も「ヘルシア緑茶」では違和感がありますから、当然変更になります。どっちの「商品」が売れると思いますか?
繰り返しになりますが、コンセプトは売りたい「もの」を売れる「商品」に変えるためのツールです。従って、コンセプトはマーケティング(=商売)の成否を左右する重要な役割を果たすわけです。