後藤 仁(GOTO JIN)の絵本便り

後藤仁公式ブログ2~日本画家・絵本画家 後藤仁の絵本原画制作、展覧会便り。1968年生まれ。東京藝術大学日本画専攻卒業、後藤純男に師事。「アジアの美人画」をテーマに日本画を描き近年は絵本制作に力を入れる。日本児童出版美術家連盟、絵本学会、日中文化交流協会会員。


後藤 仁 公式ホームページ

「後藤 仁(GOTO JIN)のアトリエ」 べーっだ!
 

 日本画・絵本作品や金唐革紙作品の貴重な画像や解説が、たくさん掲載してあります。当ブログとともに、お楽しみ下さい。よろしくお願い申し上げます。   

       日本画家・絵本画家  後藤  仁 

後藤仁公式ホームページ「後藤 仁(GOTO JIN)のアトリエ」



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☆私の「絵本」をご紹介していただく皆様へ☆

  「絵本」を、機関誌・情報誌・ホームページ・ブログ・フェイスブック・ ツイッター・YouTube等でご紹介していただけるのは、作家として誠に有難いのですが、「絵本」の中身の公開は、著作権で国際的に制限されています。場合によっては、法的措置の可能性もあります。(表紙のみのご掲載は問題ありませんが、その場合でも、作品名・作者名・出版社名の表示をして下さい。)
 拙作絵本の中身のご掲載をご希望の方は、私へ一言ご相談下さい。私達作家は多くの経費・労力を払って「絵本」等の作品を制作して、それで食べていますので、ご理解の程よろしくお願い申し上げます。  

  日本画家・絵本画家、日本児童出版美術家連盟会員  後藤 仁



●著作権について詳しく知りたい方は以下の、一般社団法人 日本書籍出版協会 公式ホームページ「お話会・読み聞かせ団体等による著作物の利用について」、 福音館書店 公式ホームページ「著作物の二次的使用について」、 公益社団法人 著作権情報センター 公式ホームページをご覧下さい。


一般社団法人 日本書籍出版協会 公式ホームページ 「お話会・読み聞かせ団体等による著作物の利用について」  
  
http://www.jbpa.or.jp/guideline/readto.html
  
http://www.jbpa.or.jp/pdf/guideline/all.pdf  (PDFデータ)

福音館書店 公式ホームページ 「著作物の二次的使用について」
  http://www.fukuinkan.co.jp/help/info_3.html

公益社団法人 著作権情報センター 公式ホームページ
  http://www.cric.or.jp/index.html


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 2016年8月23日は、日本児童出版美術家連盟(童美連)著作権部の有志による「暑気払い会」が、「ルルとララ」「なんでも魔女商会」シリーズ(岩崎書店)で有名な絵本作家、あんびるやすこ さんのスーパー近未来型邸宅で開催されました。当日の参加者は、あんびるやすこ さん、しばはら・ち さん、ひらてるこ さん、手塚けんじ さん、つしまひろし さん、小堀文彦さん、すみもとななみ さん、と私です。

 お食事の前にアトリエを拝見。意外とこじんまりとした部屋ですが、画材等が機能的に収納された使いやすそうなアトリエです。絵本作家としての仕事なら、これ位の広さの方が集中力が増しそうです。
 絵描きの中には他人にアトリエを見せたがらない人も多いので、作家のアトリエを拝見できるのはとても勉強になります。ちなみに、私のおんぼろアトリエは8畳程の広さで、台所部分の床を使えば10畳程が使用できます。時にはこのアトリエで、NHK等のテレビ局や新聞社や美術誌の取材・撮影をお受けしたリ、福音館書店や岩波書店等の編集者が訪れたりします。学生時代は絵描き仲間と一緒に、お好み焼き大会を開いたりしましたが、近年では日本画家同士で集まる機会も減りました。

 ・・・・今までで印象に残っている作家のアトリエと言えば、やはり師である後藤純男先生の画室です。私の知る限りでも先生は当時、千葉県の自宅以外に、埼玉県と栃木県那須と北海道と奈良県と沖縄にアトリエ付き別荘を持っており、私はその内、奈良県のアトリエ以外は全て訪れています。埼玉県のメインアトリエには度々訪問し、自宅に泊まらせていただいた事もあります。中でも北海道上富良野のアトリエは大規模で、現在は1階が「後藤純男美術館」になっており、2階が120畳もある巨大アトリエです。先生は団らん室には頻繁にお客を招くのですが、画室には鍵がかかっておりなかなか他人を入れたがりません。北海道の先生のお宅には2度訪問していますが、1999年の「北海道・東北写生旅行」の際に立ち寄ったら、たまたま先生がおられて、中国(中華人民共和国)の西安美術学院(大学)の教授一行が来ていました。そこで、先生が教授陣をアトリエにご案内した時に、運良く私も画室内へ入れました。中には横10m以上・縦2m程の富士山と桜の絵が2枚、描きかけで置いてあり、棚には日本画の岩絵の具ビンが画材店より多い位(数百本)に並べてありました。紫檀の柱が数本使用された120畳の豪奢なアトリエに驚嘆したものです。その時には、金箔の扱い方を実践して見せていただきました。この体験は誠に貴重な出来事です。
 絵本作家では、いわむらかずお さんの「いわむらかずお絵本の丘美術館」(栃木県那須)にあるアトリエを訪問できたのは良かったです。広さは20畳程で制作机が3台程あり、本等の資料が山と置いてありました。緑に囲まれて窓から外光がさす心地良さそうなアトリエです。・・・・・

後藤純男常設展示館「北海道・東北写生旅行にて」(1999年4月) この時はまだ「後藤純男常設展示館」でした。現在は拡張して「後藤純男美術館」になっています。

後藤純男美術館 公式ホームページ  http://www.gotosumiomuseum.com/

浜田桂子・いわむらかずお絵本原画展「童美連企画 浜田桂子・いわむらかずお絵本原画展ツアーにて」(2015年7月) いわむらかずお さんのアトリエ。

いわむらかずお絵本の丘美術館 公式ホームページ  http://ehonnooka.com/?page_id=9


 「暑気払い会」では、素晴らしく美味しい、あんびるさんの手料理の数々が出され、舌鼓を打ちました。最後には豪勢な「鯛の塩釜焼き」が登場し、みなさんの歓声があがりました。
 童美連の著作権部に入ると、こんな素敵なイベントにも参加できますよ~、という事なのですね。来たれ童美連、来たれ著作権部・・事業部もネ!! ( ^^) _旦~~

  日本画家・絵本画家 後藤 仁

著作権部 暑気払い会「著作権部 暑気払い会」 あんびるやすこ さんのアトリエ

著作権部 暑気払い会「著作権部 暑気払い会」 乾杯!!
著作権部 暑気払い会「著作権部 暑気払い会」 乾杯!!
著作権部 暑気払い会「著作権部 暑気払い会」 私も乾杯!!

著作権部 暑気払い会「著作権部 暑気払い会」 あんびる さんのお手製、鯛の塩釜焼き

著作権部 暑気払い会「著作権部 暑気払い会」 鯛の塩釜焼き 完成! 良く出来てる~

著作権部 暑気払い会「著作権部 暑気払い会」 鯛の塩釜焼きを割るよ~!!!

著作権部 暑気払い会あんびる さん家の巨大ネコ。カワゥイィ~

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 2016年9月8日(木)千葉テレビ放送(チバテレ) 「NEWS チバ 930」 (午後9時30分より、千葉県全域と東京都・神奈川県・埼玉県・茨城県の一部で放送)にて、『後藤 仁 スリランカ絵本寄贈プロジェクト』の模様を取材・撮影して放映いたします。
 〔放送日は8日(木)で決定しましたが、突発的な事件等により変更・延期の可能性がありますので、放送日直前に再度ご確認下さい。〕

 私の作画絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店こどものとも)、挿絵本『おしゃかさま物語』(佼成出版社)の他、日本児童出版美術家連盟(童美連)のご賛同者の「直筆サイン・メッセージ入り絵本」を合わせて、計52冊をスリランカの子供達へ贈りました。
 その他、アトリエでの日本画制作風景等も放映予定です。ぜひ、ご覧下さい。 

 私は今までにも、作家としての私を主体とした撮影の場合や、一助手として名前も出ない場合もありましたが、20回あまりテレビに出演しています。NHK(日本放送協会)、テレビ東京、千葉テレビ、ケーブルテレビ(JCNテレビ、J:COMテレビ等)が多く、テレビ朝日等にも少し登場しています。
 かつて、NHK 「日曜美術館(遣唐使・美の遺産)」(2010年5月2日放送)の取材を受けた際、5時間位かけて中国の壁画の復元模写の実演をしたのですが、上層部のご判断で撮影部分がカットされ、「取材協力」という名目で私の名前のみがテロップに流れました。私の取材・撮影分が多少、番組制作の内容構成に役立っていたようには感じましたが、少々、残念な経験でした・・・。
 NHK BSハイビジョン・BS2・総合 「にっぽん心の仏像」(司会:谷村新司、出演:松坂慶子、千住 博、緒川たまき 他/2007年8月13日放送)では、私のアトリエでしっかりと取材・撮影して放送していただきましたね。


  日本画家・絵本画家 後藤 仁


スリランカ寄贈絵本絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店こどものとも)、『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)、挿絵本『おしゃかさま物語』(佼成出版社)

スリランカ寄贈絵本絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店) 直筆サイン・メッセージ



千葉テレビ(チバテレ)公式ホームページ
http://www.chiba-tv.com/

千葉テレビ(チバテレ)公式ホームページ ─ NEWSチバ930  
http://www.chiba-tv.com/program/detail/1049 


 また、日本児童出版美術家連盟(童美連)公式ホームページ 「童美連トピックス ─ 風のたより」 と、美術年鑑社「新美術新聞」(9月1日号)でも、『スリランカ絵本寄贈プロジェクト』の記事をご掲載いただきましたので、合わせてご覧下さい。

日本児童出版美術家連盟(童美連)公式ホームページ 「童美連トピックス ─ 風のたより」
http://d-kouhou1.dobiren2.main.jp/?eid=194 

美術年鑑社「新美術新聞」 公式ホームページ
http://www.art-annual.jp/news-paper/

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 日本児童出版美術家連盟(童美連)の創設にもご尽力され、日本絵本界の発展に多大なるご貢献をされた、「だいちゃんとうみ」(福音館書店)、「チベットのものいう鳥」「月からきたトウヤーヤ」(君島久子 訳/岩波書店)等の絵本・挿絵本作品で知られる、太田大八先生が、先日、永眠されました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
 日本画の世界でも、東京藝術大学で直接お世話になった平山郁夫先生、加山又造先生や、日展の東山魁夷先生、高山辰雄先生が亡くなり、最近では日本美術院理事長の松尾敏男先生がご逝去されるなど、往年の大御所の方々が次々と世を去られています。今年、日本芸術院賞・恩賜賞を受賞された私の師である後藤純男先生も、ご高齢で北海道のアトリエから出て来られなくなりました。
 2010年の「平山郁夫先生お別れの会」(ザ・プリンスパークタワー東京)に私も参列しましたが、約2000~3000人もの関係者が居並ぶ様子は、日本画全盛時代の後期を支えた先生方の偉大さを感じました。
 『犬になった王子 チベットの民話』で文を書いていただいた君島久子先生や童美連の先輩方からも、太田先生との逸話を聞いて来ましたが、日本画の諸先生方や太田大八先生のご意志を私達若い絵描きが継承し、次の世代へ伝えていかなければならないという思いをなおさら強くしました。

 
共同通信「太田大八さんが死去」 
http://this.kiji.is/135251938906603526



犬になった王子―チベットの民話/君島久子 文、後藤 仁 絵/岩波書店

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『大垣祭り』 ユネスコ無形文化遺産に登録の見込み!! 

 私の伯父で、からくり人形師の後藤大秀が制作した「からくり人形」が乗せられて披露される『大垣祭り』が、昨年、「国重要無形民俗文化財」に指定され、今年2016年末には「ユネスコ無形文化遺産」に登録される見込みです。
 2009年には、後藤大秀が「全国山・鉾・屋台保存連合会 人形関係修理技術者」に認定され(全国で3名のからくり人形師のみ認定)、その技術の確かさが公の機関によって保証されました。
 伯父の「からくり人形」が活躍する『大垣祭り』の魅力が、世界に広がっていくのはうれしい限りです。毎年5月に岐阜県大垣市で『大垣祭り』が開催されますので、ぜひ見に行って下さい。
  日本画家・絵本画家 後藤 仁


大垣市 公式ホームページ : 大垣祭り
http://www.city.ogaki.lg.jp/0000001311.html

大垣観光協会 公式ホームページ : 大垣祭り
http://www.ogakikanko.jp/event/ogakimaturi/

「山・鉾・屋台行事」の ユネスコ無形文化遺産登録(代表一覧表記載)に向けた 再提案について - 文化庁 公式ホームページより (PDFデータ)
http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/pdf/2015021701.pdf

全国山・鉾・屋台保存連合会 - 文化庁 公式ホームページより (PDFデータ)
http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/supporter/pdf/katsudo_minzoku_05_ver3.pdf


からくり人形・能面展「後藤大秀 からくり人形・能面展」(2007年8月 名古屋市博物館) 後藤大秀、後藤 仁

大垣祭り 相生山「神主友成」大垣祭り 相生山「神主友成」(後藤大秀・制作)

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 前に、このブログでも伯父、後藤大秀を紹介しましたが、日本機械学会会員で大垣祭り・からくり人形研究家の早川晃示さんに送っていただいた資料等を元に、新しく書き直した内容を以下に掲載いたします。

【私の伯父、からくり人形師 後藤大秀  http://ameblo.jp/gotojinjapan/entry-12050667111.html 】



後藤 大秀(ごとう  だいしゅう、1929年~  、本名は後藤 秀美 )は、名古屋を中心に活躍する著名な「からくり人形師」であり、後藤 仁の伯父(父の兄)でもある。


〔概要〕
 現在、日本で本格的な「からくり人形師」として活動しているのは数名しかおらず、後藤大秀は日本を代表するからくり人形師の一人である。 全国的にも有名な大垣祭、大津祭といった祭りの、「山車からくり(だしからくり)」の完全復元や修復を多く手がける。(この場合の復元とは、昔の人形を基に全く同じ姿形の人形を新しく制作する事。修復とは、昔の人形の破損した箇所だけを作り直す事。)
 なかでも、大垣祭の相生山「神主友成」復元制作では、昔の人形は過去に紛失していた為、古い写真一枚と古老の証言のみを基に制作をしたので、この場合はほぼ完全創作と言える。

 「からくり人形」は頭・首・手・足・胴・胴串等から出来ており、頭・首・手・足には木曽檜、胴には桜、軸は樫、ピンは竹、滑車類はツゲといった木材を、バネには鯨のヒゲを使用する。昔と変わらぬ道具や材料を使用して、人形一体を制作するのに一年はかかる。
 後藤大秀の作品は、「能面打ち」修行でつちかった髪や目の繊細な線描きと、深い色合いの彩色や、「宮大工」時代につちかった高度な木工技術による、複雑なからくり仕掛けが特長である。

〔略歴〕
• 1929年 愛知県一宮市に生まれる。〔本名、秀美(ひでみ)。父は指物大工である。甥は日本画家の後藤 仁。〕その後、岐阜県大垣市に移る。
• 1948年 工匠の小寺浅之助に堂宮建築(宮大工)を学び、のち数寄屋建築(茶室)を手がける。
• 1950年 大垣祭の大黒山(三輌山)「保管箱(厨子)」制作。
• 1980年 能面打ち師の東 安春に師事し、能面打ち修行をする。
• 1984年より、「からくり人形」復元制作を始める。名古屋市 戸田まつりの四之割「宙吊り小唐子」「肩車大唐子」「采振り童子(ざいふりどうじ/采振り人形)」復元制作。
• 1988年 「大垣市市展賞」受賞。
• 1991年より、名古屋市筒井町 天王祭の神皇車(じんこうしゃ)「神功皇后(じんぐうこうごう)」「武内宿禰(たけのうちのすくね)」「面かぶり巫女」「采振り童子」復元制作。
• 1992年 大垣市東地区センター能面の会 講師。
• 1994年より、大垣祭の相生山「神主友成」「住吉明神」「尉」「姥」復元制作。
• 1994年 豊田佐吉記念「トヨタ産業技術記念館」(名古屋市)に唐子人形を制作納入。
• 1996年 大垣祭の相生山「神主友成」「住吉明神」完成。
• 1998年 「大垣市教育功労賞」受賞。
• 1999年 大垣祭の相生山「尉」「姥」完成。
• 1999年 大垣祭の愛宕山「武内宿禰」「神官人形(狂言師人形)」復元制作。
• 1999年 大垣市美術家協会 理事。「第14回国民文化祭」(岐阜県高山市)で、からくり人形の制作実演。
• 2000年 大垣市市展 審査員。
• 2001年 大津祭の龍門滝山「鯉」復元制作。
• 2001年 大垣祭の浦嶋山・布袋山「采振り童子」復元制作。
• 2003年より、名古屋市 広井神明社祭の二福神車(にふくじんしゃ)「恵比寿人形」「大黒人形」「采振り童子」復元制作。
• 2005年 岐阜県神戸町町展 審査員。
• 2007年 「大垣祭り出軕運営委員会 功労賞」受賞。「後藤大秀 からくり人形・能面展」(名古屋市博物館)開催。
• 2009年 大垣祭の布袋山「倒立唐子人形」復元制作。
• 2009年 「全国山・鉾・屋台保存連合会 人形関係修理技術者」認定(全国で3名のからくり人形師のみ認定)。
• 2014年 常滑市大野橋詰町 尾張大野祭の紅葉車(こうようしゃ)「逆立ち唐子」「采振り童子」復元制作。
• 2015年 大垣祭が「国重要無形民俗文化財」指定
• 2016年 大垣祭が「ユネスコ無形文化遺産」登録の見込み。

〔その他〕
• 後藤大秀が修復した「からくり人形」が使用されている山車。
 大垣祭の菅原山、榊山、愛宕山、神楽山(三輌山)
 大津祭の郭巨山
 名古屋市 戸田まつりの一之割、三之割、五之割
 羽島市 竹鼻まつりの福江町・上町の山車
 大垣市 綾野祭の猩々山
 半田市 亀崎潮干祭の東組宮本車
 津島市 津島秋祭の麩屋町車、池町車    等
• 「名古屋まつり」には、筒井町 天王祭の神皇車と広井神明社祭の二福神車が登場する。
• 後藤大秀の「からくり人形作品」は、名古屋市博物館、神皇車保存会、トヨタ産業技術記念館(名古屋市)等に収蔵されている。

〔参考文献〕
• 千田靖子「図説からくり人形の世界」2005年11月1日 法政大学出版局
• 早川晃示「第八章 大垣祭のからくり人形機構(大垣祭総合調査報告書より)」2014年3月 大垣市教育委員会
• 「第14回国民文化祭・ぎふ99 からくり文化フェスティバル─からくり今むかし─」1999年10月 第14回国民文化祭岐阜県実行委員会
• 「月刊西美濃わが街」1985年10月1日号 p.6(後藤秀美特集) 月刊西美濃わが街社
• 「月刊西美濃わが街」1986年3月1日号 p.56-59(後藤秀美特集) 月刊西美濃わが街社  
• 「岐阜新聞」1996年8月23日朝刊(美濃・飛騨のワザ人たち、後藤大秀特集)
• 特別展「からくり─見る・作る・遊ぶ─」図録 2007年7月28日 名古屋市博物館
• 「後藤大秀能面展(名古屋市博物館)」パンフレット 2007年8月 後藤大秀後援会  他



「大垣まつり 掛芸披露の様子」 大垣地域ポータルサイト西美濃


「国の重要無形民俗文化財に指定!大垣まつり2015(大垣ケーブルテレビ制作)」 大垣ケーブルテレビ公式チャンネル





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 「スリランカ写生旅行」の7日目、2016年6月12日(日)。旅もようやく1週間目です。わずかな旅の疲れはあるものの、段々体も土地に慣れて調子が出て来ました。
 今日の朝食もパンで済ませて、朝7時前にはバスでペーラーデニヤ植物園に向かいました。キャンディの市内バスターミナルからバスで20分位で着きます。この植物園はアジアでも屈指の規模を誇る植物園という事で期待が高まります。

 開園時間の7時30分の前に着いたので、入口付近の店でパンとジュースを買い込み、少し待ってから入園しました。入園料1500Rsです。(スリランカには「外国人価格」という制度があり、スリランカ人はずっと安い場合が多いです。)
 この園はすごいとは聞いていましたが、予想を超える素晴らしさです。まさにここは楽園でした。ヤシのコレクションや竹のコレクションなどを見て、池を巡り、大ジャワ・ビンローの広場へ出ました。前にあった超巨大なジャワ・ビンローの木は倒れてしまい、今は少し小ぶりな2代目が佇立しています・・・、と言ってもかなり巨大です。園の奥に進み、大王ヤシの並木を通ります。頭上を、大きなインドオオコウモリが無数に飛び交っており、いやが上にテンションが上がります。園の最深部には吊り橋もあります。
 心地良い林の中で一息ついて、入口で買っておいたパンとジュースをいただきました。園内のあちこちで、シマリス(インドでもよく見た種類です。私の挿絵本『おしゃかさま物語』〈佼成出版社〉の中にも描いています。)や、カッパのような頭のトクモンキーというサルに出会えます。花園の片隅で、日本にいない珍しい鳥を見付けたので近づいてみると、全く逃げません。よく見ると卵を抱いています。そこで、SM号のスケッチブックに一枚描きました。Red Wattled Lapwingという鳥だそうで、目の周囲のオレンジ色が特徴的です。

 フラワー・ガーデンや温室を見て、昼12時を過ぎてお腹もすいたので、園内の「ロイヤル・ガーデン・カフェテリア」で昼食です。少し高そうですが、気分が良いので奮発します。チキンカレー(725Rs)、ライムソーダ(260Rs)、サービス料を入れて計1083Rs(日本円では800円位)です。通常、公園内の食堂は今一つの場合が多いのですが、ここの食事はとても豪勢で美味しかったです。
 昼前に目星を付けておいた面白い巨木を、F4号に1時間30分ばかりかけて描きます。Java Fig Treeといい、周囲の木の枝と枝がつながり、異様な景観です。その隣に佇む苔むした巨木といい、まるでジブリアニメの「もののけ姫」に出て来そうな雰囲気です。
豆知識:8月5日に日本テレビ・金曜ロードSHOWで再放送された、スタジオジブリのアニメ映画「もののけ姫」にも影響を与えていると言われている宮崎 駿さんの絵物語「シュナの旅」(徳間書店)は、ジブリアニメ「ゲド戦記」(宮崎吾朗監督)の原案になった事でも有名です。その「シュナの旅」の原話が、チベット民話「犬になった王子」です。更にその「犬になった王子」を絵本化したのが、絵本『犬になった王子 チベットの民話』(君島久子 文、後藤 仁 絵/岩波書店)なのです。〕
 スケッチをしていると、グラサンをかけたスリランカのチャラい若者が寄って来て、スマホで自撮りツーショットを撮らしてくれと言います。何に使うのやら・・・、まあ、悪意のない陽気な若者でしょう。

 午後2時30分頃、7時間ばかり植物園を堪能して、キャンディの町へ帰りました。今日はキャンディ芸術協会(カルチュラル・ホール)のキャンディアン・ダンスを鑑賞しようかと考えながら、宿でシャワーを浴びて休憩していますと、外が何やら騒がしくなって来ました。窓外を見ると、ゾウの行進が見えました。「何だこのイベントは・・・」と、カメラだけを持って急いで外に飛び出しました。
 まだ行進は続いていました。丁度、仏歯寺の境内に入って行くところです。ペラヘラ祭のミニ版のような感じで、定期的に開催している行事なのでしょう。3頭のゾウと多数の男性ダンサー・楽隊が踊りながら、町を練り歩いて行くのです。行列に付いて行きながら、写真をバシバシ撮りました。この時期にペラヘラ祭が(かなり小規模ですが)見れるとは思っていなかったのでラッキーです。行列は、仏歯寺からまた外に出て、クイーンズ・ホテル前を通って、キャンディ湖畔の辺りで雨が強く降って来て解散になりました。
 今日はこれで満足したので、キャンディアン・ダンスを見ずに、夕食のパンを軽く食べて、明日のシーギリヤ移動に備える事にしました。シーギリヤ・ロックは、10数年前にテレビや写真集で美女のフレスコ画を拝見して以来、訪れてみたいと願って来た場所で、今回の旅の目玉です。

スリランカ旅行「ロイヤル・ガーデン・カフェテリア」 チキンカレー(725Rs)、ライムソーダ(260Rs)

スリランカ旅行「ペーラーデニヤ植物園」 Java Fig Tree、まさに「もののけ姫」の世界!

 旅行8日目、2016年6月13日(月)。キャンディのメインバスターミナルから朝7時30分発、シーギリヤ行きのバス(120Rs)に乗り込みます。11時頃、シーギリヤに到着。まずは宿を探します。シーギリヤ・ロック近くの「フラワー・イン」というゲストハウスに2泊する事にしました。部屋を見せてもらうと、とても立派なので、一泊1200Rsという値段が信じられず、思わず「1200Rsルーム?」と聞き返したほどです。部屋にはホットシャワーとトイレが付いていて、部屋の入口は心地良い内庭に面していて、そこのイスとテーブルで休憩もできます。宿のおかみさんも良い人です。

 今日はシーギリヤ・ロックの周囲を回ってみます。周囲の堀の畔では、スリランカ・ハイイロオナガザルやサイチョウやウシに出会えました。カワセミの一種の青い鳥が堀を飛び交います。ここは動物の楽園です。
 通常、観光客が立ち寄らない堀の奥に進むと、スリーウィーラー(3輪タクシー)のあんちゃんの休憩所があり、堀を発掘している箇所もありました。シーギリヤ・ロックを遠巻きに一周しようかと考えていたのですが、森が段々深くなり危険そうなので、引き返しました。良いアングルでシーギリヤ・ロックの頂上が見える場所があったので、そこから1時間30分くらいかけてF4号にスケッチしました。この角度からシーギリヤ・ロックを眺めた観光客はほとんどいないと思います。先程のスリーウィーラーや発掘現場の人が6~7人集まって来て、絵を見せてくれと言います。今までのスケッチを見せて説明してあげると、しきりに感心しています。「絵」は言葉の違いを超えて万国共通の言語になります。一気に地元の人と心が近くなり、一般観光客とは異なる対応をしてくれる場合もあるのです。こんな交流がまた旅の醍醐味でもあります。
 遅めの昼食は、「WIJESIRI FAMILY RESTAURANT」のチキンカレー(450Rs)、マンゴージュース(200Rs)、Curd(200Rs)を取りました。Curd(カード)というのは水牛のヨーグルトで、キトゥル・パニというヤシの花蜜をかけて食べるのですが、これが濃厚で実に美味しいのです。前にネパールの旅でバクタプルの名物、ズーズー・ダウという絶品濃厚ヨーグルトを食べた事があるのですが、それに次ぐ美味しさのヨーグルトでした。ああ、またズーズー・ダウが食べたい・・・、バクタプルも大地震の被害は相当大きかったようで心配なのですが・・・・。

スリランカ旅行ゲストハウス「フラワー・イン」の部屋(大きなベッドが2つありますが、シングルルームの設定です。たいてい蚊帳が付属しています。) シングルルーム(ホットシャワー・トイレ付、エアコンなし・ファン付) 一泊室料 1200Rs

スリランカ旅行「WIJESIRI FAMILY RESTAURANT」 チキンカレー(450Rs)、マンゴージュース(200Rs)

 宿のトイレの水の出が悪いので、トイレのタンクの中を見てみると、小さなカエルが2匹住み着いていました。夜になると部屋のあちこちにもカエルが出て来ました。カエル嫌いの方には迷惑な事でしょうが、両生類も爬虫類も昆虫も平気な私は、こんな可愛い出会いも楽しみました。夕食はクラッカーとバナナで軽く済まして、本を読みながら眠りにつきました。

 明日はいよいよシーギリヤ・ロックを探訪します。この模様はまた次回といたしましょう。

  日本画家・絵本画家 後藤 仁


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♡スリランカの子供達に「絵本」を贈ろうプロジェクト♡ 
いよいよ、50冊の寄贈絵本を乗せて船出しました~。

 寄贈絵本をまとめて、8月8日にスリランカへ送付しました。船便にて1~2か月をかけてスリランカに着いた後、スリランカのボランティア団体・スランガニ基金のご協力でスリランカの子供達の手に届く予定です。無事にスリランカへ到着する事を願っております。
(ご注意:スランガニ基金では一般の方からの絵本寄贈を受け付けていません。ご支援をお考えの方は、基金の公式ホームページからアクセスして、寄付金という形でお願い申し上げます。)

 今回、日本児童出版美術家連盟(童美連)の絵本作家にも声をかけて、ご協賛下さった方から、直筆サイン・メッセージ入りの「絵本」をいただきました。心より御礼申し上げます。

 この後も、熊本やネパールをはじめ、世界・日本各地への「絵本寄贈プロジェクト」は継続して行きたいと考えています。
 なお、今回の「スリランカ絵本寄贈プロジェクト」の模様は、千葉テレビ(チバテレ)にて取材していただきテレビ放映される予定です。放送日など詳しくは追ってお知らせいたします。

 千葉テレビ(チバテレ)公式ホームページ  http://www.chiba-tv.com/


 スリランカは長い内戦で国内経済は疲弊し、今ようやく経済発展をとげている途上ですが、出版事情は決して良いとは言えず、特に地方では子供達が良質な本を読む機会は少ないのが現状です。日本から贈った上質な「絵本」を読んで育った子供達が、豊かな心を育み、未来の明るく平和なスリランカ、そして世界を築いて行ってくれる事を願っております。また、これらの活動が、両国の更なる平和友好に貢献する事を期待しております。

  日本画家・絵本画家 後藤 仁 


スリランカ寄贈絵本絵本『ながいかみのむすめ チャンファメイ』(君島久子 再話、後藤 仁 画/福音館書店こどものとも)、絵本『犬になった王子 チベットの民話』(君島久子 文、後藤 仁 絵/岩波書店)、挿絵本(読み物)『おしゃかさま物語』(本間正樹 文、後藤 仁 絵/佼成出版社)



  【寄贈絵本目録】 

絵本『ながいかみのむすめ チャンファメイ』(君島久子 再話、後藤 仁 画/福音館書店こどものとも)26冊(うち1冊は寄贈済み)
絵本『犬になった王子 チベットの民話』(君島久子 文、後藤 仁 絵/岩波書店)1冊
挿絵本(読み物)『おしゃかさま物語』(本間正樹 文、後藤 仁 絵/佼成出版社)3冊(うち1冊は寄贈済み)、計30冊

絵本『ねずみのえんそく もぐらのえんそく』(藤本四郎 作・絵/ひさかたチャイルド)

絵本『あやちゃんのうまれたひ』(浜田桂子 作・絵/福音館書店)
絵本『おとをつくろう』(浜田桂子 作・絵、中西智子 監修/福音館書店)
絵本『わらう』(浜田桂子 作・絵/福音館書店かがくのとも)、計3冊

絵本『絵巻えほん 恐竜たち』(黒川みつひろ 作・絵、小畠郁生 協力/こぐま社)
恐竜絵本シリーズ(黒川みつひろ 作・絵/小峰書店)9冊、計10冊

絵本『せんたく ねこさん』(高木さんご 作・絵/ひさかたチャイルド)3冊

絵本『おつきさま なにみてる』 『おひさまさんさん おはようさん』(中嶋香織 作・絵/岩崎書店)、計2冊

絵本『おばけのだっこ』(嘉村靖子 作・絵/タリーズコーヒージャパン)
点字絵本『へんしん まるちゃん』 『おでかけ まるちゃん』(嘉村靖子 作・絵/ユニバーサルデザイン絵本センター)、計3冊 

  総計 52冊



犬になった王子――チベットの民話/岩波書店

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公益財団法人 仙台観光国際協会 主催
  「外国絵本のおはなし会」 開催


 私の作画絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(君島久子 再話、後藤 仁 画、福音館書店こどものとも)を大型スクリーンに映して、日本語と中国語で読み聞かせをするそうです。私も中国語の『チャンファメイ』を聴いてみたいものです。
 福音館書店を通して、著作権の使用許諾申請が私に来ました。お近くの方はぜひお出かけ下さい。

 絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店こどものとも)は雑誌の在庫期間の3年が過ぎ、今は中古品でしか手に入りません。ハードカバー化(書籍化)を望む声が私にも多数寄せられています。書籍化の判断は福音館書店編集部にゆだねられますが、私も『ながいかみのむすめチャンファメイ』が書籍化され、子供達・大人達に長く読み継がれる事を願っております。

  日本画家・絵本画家 後藤 仁

ながいかみのむすめチャンファメイ 表紙・表絵本『ながいかみのむすめ チャンファメイ』(福音館書店こどものとも) 表紙・表


●「外国絵本のおはなし会」プログラム(予定)
 1:00pm~2:30pm 幼稚園~小学生低学年の児童向けの絵本の紹介
 2:30pm~3:10pm 小学生中~高年の児童向けの絵本の紹介 
  絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』の朗読だと思います。
 3:15pm~4:00pm 外国の詩の紹介

日時:8月20日(土)午後1時~4時
場所:仙台・地下鉄東西線「国際センター駅」2階 青葉の風テラス 
   (仙台市青葉区青葉山2-1外)
対象:どなたでも
料金:無料
申込:事前申込なし(会場に直接お越しください。)
問合:仙台国際センター交流コーナー
  TEL: 022-265-2471  Email: koryuc@sentia-sendai.jp

福音館書店 公式ホームページ 絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』ページ
http://www.fukuinkan.co.jp/magadetails.php?goods_id=22975

仙台観光国際協会 公式ブログ
http://int.sentia-sendai.jp/blog/j/j-627/

仙台観光国際協会 公式ブログ(PDFデータ) 
http://int.sentia-sendai.jp/blog/wp-content/uploads/2016/08/交流コーナー企画「外国絵本のおはなし会~特別篇~」チラシ.pdf

仙台観光国際協会 公式ホームページ
http://www.sentia-sendai.jp/

国際センター駅市民交流施設「青葉の風テラス」 公式ブログ 
http://ameblo.jp/kokusai-sta/entry-12179839623.html




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 アメーバ大喜利とやら、boketeというサイトもしかり、「絵本」の画像を改変したリ、絵本紹介の目的以外に使用するのは著作権違反ですよ! せめて、作品名・作者名くらい掲示してね ( ;∀;)
 ええい仕方ないので、誰かが勝手に投稿していた、絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)の画像に、自ら投稿してやった!!これでどうだ!
 これも絵本人気の表れ・・・と思いたい。まあ、悪意もなく皆さんで楽しんでくれている範囲なら、許してやってもええかナァ・・・。
 日本画家・絵本画家 後藤 仁




アメーバ大喜利 : 絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)画像
http://ameba-oogiri.jp/sp/post/post_boke?imageId=1693352

【お題】このお題でボケて - ボケて bokete : 絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)画像
(boketeというサイトでは、色々なパターンで画像が使われています。)
http://bokete.jp/odai/1654166

http://bokete.jp/odai/1855078
http://bokete.jp/odai/2091915




この絵本は「犬になった王子 チベットの民話」(君島久子 文、後藤 仁 絵/岩波書店)なんや


後藤 仁さんのボケをもっと見る




犬になった王子――チベットの民話/岩波書店

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 「スリランカ写生旅行」の5日目、2016年6月10日(金)。昨日の のどの痛みもおおよそおさまったので、今日は仏歯寺(Dalada Maligawa)を見学します。この寺院は、スリランカで最も尊ばれている仏教寺院で、ブッダの歯がまつられていると言います。

 朝6時過ぎ、入口で荷物検査を受けて広い境内に入ります。仏歯寺本堂は8時30分に開くので、それまで仏歯寺周辺の菩提樹やパッティニ寺院やナータ寺院を拝見。一度、町に戻って、朝食を「ミッドランズ・デリ」の菓子パン・ジュース(140Rs)で済ませました。
 その後、再び荷物検査を受けて境内を通り、チケット(1000Rs、カメラ料込)を購入して、更なる荷物検査を受けて仏歯寺本堂に入ります。寺院というより宮殿といった趣の建物です。内部は凝った装飾・壁画で飾られていました。考古学博物館も併設されています。仏歯が納められた部屋の扉は9時30分のプージャー(仏への礼拝儀礼、一日に3回ある)でしか開かないと言うので、隣の仏教博物館(入場料500Rs)を見学。
 仏歯寺に戻ろうとしたら、入口の警察らしき人に呼び止められました。いらだった様子でチケットを見せろと言っています。どうやら仏教博物館は境内の外だったようです。チケットを見せると、今度はリュックサックのポケットに突っ込んだサンダルを見付け、「入口に靴を預ける所があっただろう」とかなり怒っています。スリランカ等の上座部仏教の国では履物は不浄の物とされ、入口で脱がなければいけないのですが、スリランカでは持ち込んだり見えているだけでもいけないようです。「Get out!Go straight.(あそこの出口までまっすぐ行って、出て行け!)」と言われました。ここが大切な聖地といえども、さすがに理不尽なものを感じましたが、逆らうと逮捕されかねません。一番近い出口にまっすぐ行くと見せかけ・・・途中の人ごみにまぎれて本堂に戻りました。日本からはるばる、絵描きが取材に来たのです。どうしてもプージャーを見たいのです。
 建物の横の入口から入ると、別の警察がいて、通常観光客が通らない所から入って来る外国人が不審だったようで、またまた呼び止められました。チケットを見せると、再びサンダルを指摘されました。ただ今度は「リュックの中に入れろ」という指示だけで済みました。この後も警察の視線は、常に私に浴びせられていましたが・・・。
 無事に本堂2階のプージャーを拝見出来ました。仏歯は仏龕のような物に入れられて直接は見えませんが、光あふれる小部屋の中央に安置されていました。多くの敬虔なスリランカの老若男女が参拝していました。厳かな雰囲気の中に、仏歯を大切に守って来た人々の強い思いがあふれています。
 満足した私は、仏歯寺周辺の巨大な菩提樹を2時間ほどかけてF4号にスケッチしました。その様子を見ていた家族の中に、目の大きな女の子がいたので、10分ほど軽くスケッチさせてもらいました。スケッチが終わった途端、雨が激しく降り出したので、一旦、宿に避難しました。こんな時に宿が近いと便利です。

スリランカ旅行「仏歯寺(Dalada Maligawa)」 プージャー。写真では露出オーバーで飛んでいますが、肉眼だと光の中に仏歯の入った仏龕が見えます。

スリランカ旅行仏歯寺周辺の菩提樹。木の周りではニワトリがうろうろしていました。

 一休みして、昼食は「クイーンズ・ホテルのカフェ」でパンとバナナラッシー(260Rs)を食べました。ここはキャンディの有名な老舗ホテルで、ヨーロッパ風の味のある建物です。なかなか注文した品が出て来ないので2~3回店員に言って、ようやく店員が来たと思ったら、ミキサーの調子が悪くてラッシーが作れないと言います。「それなら最初に言ってくれ」と少々怒ったふりをして注文をキャンセルしようとすると、上役風の男の店員が来て「仕方ないだろう、もう少し待ってくれ」と不愛想に淡々と語りますが、「ソーリ―」の言葉は一度もありません。更に待っていると、合計30分位してようやく品が出て来ました。老舗は案外こんな所もあるだろうな~と思いましたが、次に来る気はしませんでした。

 午後は、キャンディ・マーケット(市場)をぶらついて、キャンディ駅辺りを見物しました。夕食は、のど痛が再発しないように、買ったパンで軽く済ませました。
 今日は異様に厳重な外国人への警戒や、小トラブルに見舞われたな・・・と思い返しつつ、シビル・ウェッタシンハさんの本を読みながら眠りにつきました。今夜も、30度近い蒸し暑い夜です。


 旅行6日目、6月11日(土)。今日は体調も良いので、買っておいた朝食のパンを食べた後、小雨の降る中を歩いて、キャンディ湖が見渡せるというレイク・ビュー・ポイントに向かいます。
 到着すると、なるほどキャンディ湖とキャンディの町並みが一望出来ます。仏歯寺の黄金の屋根も輝いています。ここからの風景を1時間30分位かけてF4号にスケッチしました。雨もあがって強い日差しが降り注ぎます。この季節、コロンボやキャンディ辺りは、毎日一度は雨が降るのですが、後はカンカン照りです。
 町に戻る途中にローヤル公園(入場料100Rs)という植物園があったので寄ってみました。なかなか面白いので、2時間余り観賞して、熱帯スイレンをSM号に軽くスケッチしました。私は海外旅行にはたいていF4号とSM号の2冊のスケッチブックを持参し、鉛筆と色鉛筆で描きます。公園のいすで休憩していると、監視員らしき2人の男が同じテーブルのいすに腰掛けて来ました。「何をしているのかね。昨日も町で見かけたが・・・。」といったような事を話しかけて来ます。友好的な雰囲気ではなく、明らかに疑いを持った目です。「何故か、キャンディで要注意人物にされているのではなかろうか・・・。」という疑念が浮かびましたが、そんな訳はないだろうと打消し、スケッチを見せて「私は日本の絵描きだ。散歩するよ。」と返事して、2人から離れました。中年男の一人旅ですので、このように外国で怪しまれるケースは今までも度々あり、仕方ありません。

 町で両替をし、郵便局で絵葉書を出して、ぶらついていました。キャンディには、新しくて大きな百貨店がありました。キャンディ・シティ・センターです。最上階で多くの子供達が絵を描いていました。どうやら子供絵画コンクールを開催しているようです。熱心に紙に向かう子供達が素晴らしく、またけっこう良い絵を描いているのです。私は絵を描く子供達をSM号に、何枚もクロッキーして行きました。一人の親が「うちの子も描いて欲しい」と言って来るので、その人が持っていたペラペラの紙に簡単に描いてやって一枚差し上げました。私はプロ画家なので、日本では他人に絵を無償であげる事は極めてまれですが、外国では少々気前よくなるものです。
 元気な子供達の絵を見て機嫌が良くなった私は、百貨店の近くの「デボン・フード・コート」で遅めの昼食のチキンカレーとパパイヤジュース(412Rs)を食べました。ここは客も多くて味も良いです。お調子者のウエイターにはチップを差し上げました。

スリランカ旅行11日の早朝「オールド・エンパイア・ホテル」 バルコニーにて、後藤 仁

スリランカ旅行「キャンディ・シティ・センター」 子供絵画コンクール

スリランカ旅行「デボン・フード・コート」 チキンカレー、パパイヤジュース(412Rs)

 宿で一休みして夕食はパンで済ませました。今夜はキャンディアン・ダンス(スリランカ伝統舞踊)を鑑賞しようと思います。昨日、のどを痛めて行けなかったので、今日に懸けています。ガイドブック(地球の歩き方)によるとキャンディ・レイク・クラブが良いらしいので、そこに向かいました。宿から歩いて30分位かかります。夕方5時から1時間ばかりの公演で1000Rs(写真も撮影可)です。
 キャンディアン・ダンスはとても素晴らしくて、女性ダンスの優美さもさることながら、男性ダンスの激しい動きも魅力的でした。たいていの国では女性ダンスがメインなのですが、スリランカでは男性ダンスの方が主体なのではないかと感じます。上半身裸でキラキラ光る金属の飾りを身に付けて、躍動感たっぷりに踊る男達のさまは、実にエネルギッシュでありセクシーでもあります。

スリランカ旅行「キャンディ・レイク・クラブ」 キャンディアン・ダンス(スリランカ伝統舞踊) これは演目の一つ、ラクッシャ・ナトゥマという仮面舞踊

 明日は、キャンディ近郊の「ピンナワラのゾウの孤児園」に行くか、「ペーラーデニヤ植物園」に行くか、日本にいる時から迷っていました。3週間では全てを網羅する事は不可能です。ガイドブックに載っている足に障害のある子象の写真を見ると実にいじらしく、行ってみたいな~可愛いだろうな~と夢想するのですが、キャンディからはけっこう遠いのです。明後日は移動日も控えています。ペーラーデニヤ植物園は、私が教える絵画教室の受講者の方の父親が教授のような仕事を昔されていたとかで、アジアでも屈指の素晴らしい植物園だと言います。今日見たローヤル公園も面白かったし、色んな動物もいるとの事なので、明日はペーラーデニヤ植物園に行く事にしようか・・・と決めた所で、眠りにつきました。

 この続きはまた次回といたしましょう。

  日本画家・絵本画家 後藤 仁

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♡ スリランカの子供達に「絵本」を贈ろうプロジェクト ♡

 
 私は、2016年6月に3週間かけて「スリランカ写生旅行」に訪れました。その際に、日本でもよく知られたスリランカを代表する絵本作家のシビル・ウェッタシンハさんにお会いしました。(その時の模様は、このブログでもご紹介しています。)

 シビル・ウェッタシンハさんが顧問を務めるボランティア団体・スランガニ基金が、スリランカの子供達に「絵本」を寄贈するご活動を長年されている事に共感しました。私もかねてより「絵本寄贈プロジェクト」を進めており、作画絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店)『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)を、東北の被災地をはじめとする日本中の学校・図書館・児童施設等に、今までで1000冊以上寄贈して来ました。その他、海外では、中華人民共和国やブータン王室 等にも絵本寄贈をして来ました。また今後、ネパールの被災地や熊本地震の被災地(私の親戚も地震に遭いました)等への絵本寄贈も考察しています。

 今回は、『スリランカの子供達に「絵本」を贈ろうプロジェクト』を計画しています。私が「絵本」を全部まとめてスリランカに送り、スランガニ基金のご協力でスリランカの子供達の手に届く予定です。日本児童出版美術家連盟(童美連)の絵本作家にも声をかけて、多くの作家の直筆サイン・メッセージ入りの「絵本」をスリランカの子供達に贈る計画です。私は、作画絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店)26冊、『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)1冊、『おしゃかさま物語』(佼成出版社)3冊、を贈る予定です。

 童美連の皆様からは続々と「絵本」が届き始めました。心より御礼申し上げます。他にもご賛同いただける絵本作家の方がおられましたら、私までご連絡下さい(冊数は一人1冊で良いです)。現在、集まっている「絵本」は以下の通りです。
 私の作画絵本(上記)、計30冊。藤本四郎さん『ねずみのえんそく もぐらのえんそく』(ひさかたチャイルド)。浜田桂子さん『あやちゃんのうまれたひ』(福音館書店)、『おとをつくろう』(中西智子 監修/福音館書店)、『月刊かがくのとも わらう』(福音館書店かがくのとも)、計3冊。黒川みつひろ さん『絵巻えほん 恐竜たち』(こぐま社)、恐竜絵本シリーズ(小峰書店)、計10冊。高木さんご さん『せんたく ねこさん』(ひさかたチャイルド)、3冊。中嶋香織さん『おつきさま なにみてる』『おひさまさんさん おはようさん』(岩崎書店)、計2冊。嘉村靖子さん『おばけのだっこ』(タリーズコーヒージャパン)、『へんしん まるちゃん』『おでかけ まるちゃん』(ユニバーサルデザイン絵本センター)、計3冊。
 7月末を受付締め切りと考えており、8月初めにはスリランカへ送付予定です。
(ご注意:スランガニ基金では一般の方からの絵本寄贈を受け付けていません。ご支援をお考えの方は、基金の公式ホームページからアクセスして、寄付金という形でお願い申し上げます。)



 スリランカは長い内戦で国内経済は疲弊し、今ようやく経済発展をとげている途上ですが、出版事情は決して良いとは言えず、特に地方では子供達が良質な本を読む機会は少ないのが現状です。日本から贈った上質な「絵本」を読んで育った子供達が、豊かな心を育み、未来の明るく平和なスリランカ、そして世界を築いて行ってくれる事を願っております。また、これらの活動が、両国の更なる平和友好に貢献する事を期待しております。

  日本画家・絵本画家 後藤 仁 


スリランカ寄贈絵本私の作画絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店)26冊、『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)1冊、『おしゃかさま物語』(佼成出版社)3冊、の計30冊。

スリランカ寄贈絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店) 直筆サインとメッセージ。

スリランカ寄贈絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店) 直筆サインとメッセージ。

スリランカ寄贈絵本『おしゃかさま物語』(佼成出版社) 直筆サインとメッセージ。

スリランカ寄贈絵本藤本四郎さん『ねずみのえんそく もぐらのえんそく』(ひさかたチャイルド)。中嶋香織さん『おつきさま なにみてる』『おひさまさんさん おはようさん』(岩崎書店)、計2冊。

スリランカ寄贈絵本黒川みつひろ さん『絵巻えほん 恐竜たち』(こぐま社)、恐竜絵本シリーズ(小峰書店)、計10冊。

スリランカ寄贈絵本嘉村靖子さん『おばけのだっこ』(タリーズコーヒージャパン)、『へんしん まるちゃん』『おでかけ まるちゃん』(ユニバーサルデザイン絵本センター)、計3冊。「まるちゃんシリーズ」は、まだ数の少ない点字絵本です。

スリランカ寄贈絵本浜田桂子さん『あやちゃんのうまれたひ』(福音館書店)、『おとをつくろう』(中西智子 監修/福音館書店)、『月刊かがくのとも わらう』(福音館書店かがくのとも)、計3冊。

スリランカ寄贈絵本高木さんご さん『せんたく ねこさん』(ひさかたチャイルド)、3冊。







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 「スリランカ写生旅行」3日目、2016年6月8日(水)。今日は、スリランカを代表する絵本作家のシビル・ウェッタシンハ(Sybil Wettasinghe)さん にお会いする予定です。この計画は、今回の旅の大きな目的の一つで、とても楽しみです。

 ・・・日本で旅行準備をしている時に、こんな事がありました。・・・・ 海外旅行では長くアトリエを空けますので(管理者はいますが)、仕事関係等の各方面にご連絡をします。また、私にとっての”長旅”というものは、一種の再生儀礼のようなもので、「一度死んで、生まれ変わる」というニュアンスを持っているのです。大げさに聞こえるかも知れませんが、場合によっては本当に日本に帰れない事態になるかも知れないという覚悟もあります。
 そんな対応に奔走していた旅行の5日位前に、絵本作家の長野ヒデ子さんにご連絡する機会があり、スリランカに行く事をお伝えすると、「私がファンの絵本作家、シビル・ウェッタシンハさんにお会いして来たら良いですよ・・・。」というアドバイスを受けました。私は「絵本」の世界は3年余りと経験が少ない故、まだまだ知らない絵本作家も多いのです。(歴史上の画家や日本画家や純粋美術の作家はかなりよく知っています。) シビル・ウェッタシンハさんも作品の表紙を少し見た事がある位でした。こんな機会に勉強しなくてはいけません。こうして、ここ数年間に膨大な量の「絵本」関係の知識を増やして来ました、多分、誰よりも旺盛に・・・。
 まずは、近くの大きな図書館(葛飾区立中央図書館)に置いてあるシビル・ウェッタシンハさんの作品を全て読みました。そして日がないので、教文館ナルニア国にシビル・ウェッタシンハさんの代表作『きつねのホイティ』(福音館書店)を注文して送ってもらう事にしました。その時、教文館の個展でもお世話になった店長さんが、『わたしのなかの子ども』(松岡享子 訳/福音館書店)というシビル・ウェッタシンハさんの随筆が素晴らしいとおすすめいただきました。松岡享子先生とも多少のご縁がありましたし、児童書に詳しい店長を信じて、その本も取り寄せる事にしました。
 ところで、シビル・ウェッタシンハさんに会うと言っても、どこにどうしていらっしゃるかも分かりません。こんな時には私の果敢な行動力がものを言いますが、今の時代にはインターネットという魔物(人類にとって一見便利だが、最も危険でもある代物)があります。シビル・ウェッタシンハさんが、スランガニ基金(Surangani Voluntary Services 〈SVS〉)というボランティア団体の顧問のような事をされていると分かると、早速、スランガニ基金に連絡を取り、スリランカで8日にお会いする計画を整えました。(ただし、シビル・ウェッタシンハさんも著名な方ですし、お忙しい事でしょうから、どなたでもお会いできるという訳ではない事をご承知おき下さい。) ・・・・・

 朝食をパンで済ませて、スランガニ基金を訪問する10時までには時間があるので、コロンボのペター地区を散策します。コロンボ・フォート駅を過ぎてバスターミナルまでの間に大きな本屋があります。M.D.GUNASENA BOOKSHOPという書店ですが、日本で言えば紀伊国屋書店等にあたるスリランカで最も大きな書店らしいです。4階建て位でかなり多くの本が置いてあります。1階が児童書の売り場です。日本をはじめとする外国の「絵本」は見られず、薄い表紙のスリランカの「絵本」しか置いてありません。内容はともかく、印刷品質は日本等と比べると決して高いとは言えないレベルです。ただ、東南アジア・中華人民共和国等の大型書店を幾つか見て来ましたが、それらと比べてもここは「絵本・児童書」の数は相当多い方です。それだけ児童教育等にも力を入れようという方向性がうかがえます。(ただし、この後、地方でも書店・図書館を探しましたが、まれに小さな店があるだけで全く充実はしていません。)店員にシビル・ウェッタシンハさんの絵本はあるかと聞くと、大きな棚の全てがシビル・ウェッタシンハさんのコーナーでした。やはり、スリランカでもよく知られた絵本作家なのです。サインを入れていただく為と、旅の途中で読む為に、日本から『わたしのなかの子ども』を持参していたのですが、この書店でもシビル・ウェッタシンハさんの絵本を5冊買い込みました(5冊で1170Rs)。
 ペター地区にジャミ・ウル・アルファー・モスクというイスラム教の巨大なモスクがあるので見学しました。白と赤の石で組み合わされた面白いデザインの建物です。今のところスリランカでは、上座部仏教(南伝仏教)をはじめヒンズー教、イスラム教、キリスト教が混在し、うまく調和を保って存在しています。

スリランカ旅行M.D.GUNASENA BOOKSHOP(コロンボ) シビル・ウェッタシンハさんの絵本コーナー。数10冊~100冊はあります。(書店員の許可を得て撮影)

スリランカ旅行ジャミ・ウル・アルファー・モスク(コロンボ)

 9時になりましたのでスリーウィーラーを捕まえて足代700Rsで手を打って、コロンボ郊外のスランガニ基金まで向かいました。少し道に迷いながら、10時過ぎに到着しました。
 スランガニ基金の代表・創設者は日本の方で、馬場繁子さんです。この方を中心にスリランカのスタッフとともに、内戦中の困難な時代から長い期間、スリランカで有益なボランティア活動をされて来られたという事です。誠に頭が下がります。特に、子供達へ「絵本」を届ける活動に力を入れられている事に共感しました。馬場さんは、穏やかな物腰の裏に、強い意志力の感じる人でした。団体の活動状況のお話や写真や職場を一通り拝見し、ここなら信頼がおけるだろうと判断し、日本で構想していた「スリランカへの絵本寄贈計画」をスランガニ基金にゆだねる事に決めました。
 スランガニ基金では、寄付以外のボランティア活動の資金調達や絵本普及の為に、シビル・ウェッタシンハさんや一部の日本の絵本をスリランカのシンハラ語に訳して出版したりもしているそうですが、スリランカの出版業界はあまり発達しておらず、有力な出版社も少なく、特に出版卸業・流通は未整備のようです。そこで基金が独自に印刷して、直接、M.D.GUNASENA BOOKSHOP等の大型書店に持ち込むのだそうですが、半分ほどのマージンを取られるので、なかなか大変だという話です。

 そこから車で移動し、シビル・ウェッタシンハさんのアトリエに着きました。シビル・ウェッタシンハさんはそのユニークな作風を彷彿とさせる、優しそうでおおらかな雰囲気を持った方でした。ご年齢は88歳位ですが、とてもお元気で好奇心の旺盛な方です。馬場さんの通訳でお話をし、絵本を多数見せていただき、今制作中の福音館書店の絵本の制作状況をアトリエで見学できました。アトリエに人を入れたがらない作家も多いですので、これは実に貴重な体験です。
 その後、昼食をごちそうになりました。手作りのスリランカ料理はとても美味しいのです。シビル・ウェッタシンハさんに饗応いただけるという事もあるでしょうが、今回のスリランカの旅で最も美味しかったです。(ちなみに、スリランカの食事は基本、毎日カレーです。)
 日本から持参したり現地で購入した「絵本」にサインを入れていただいた他、シビル・ウェッタシンハさんから6冊も「絵本」をプレゼントしていただきサインももらいました。これは、絵描きにとって一生の宝物です。旅の途上にて少々重たいですが、我慢ができるというものです。
 私からも、シビル・ウェッタシンハさんとスランガニ基金に、絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店こどものとも)『おしゃかさま物語』(佼成出版社)をプレセントしました。また、日本から絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)等をお贈りする約束をしました。
 こうして充実した時間はあっという間に過ぎ、スリーウィーラーで宿に帰りました。帰りは、シビル・ウェッタシンハさんのアトリエからなので行きより遠かったのですが、メーターで行くと650Rsですみました。馬場さんがおっしゃるには、スリーウィーラーはメーター付きならメーターで行った方が安いとの事です。

 この日の夕食は、「ピラウ」のフィッシュコットゥ(320Rs)とラッシー(180Rs)を取り、(コットゥというのは、小麦粉とココナッツを混ぜて焼いて作ったゴーダンバ・ロティを刻んで、野菜・肉等と一緒に炒めた料理)、シビル・ウェッタシンハさんの『わたしのなかの子ども』を読みながら眠りにつきました。毎日、テレビもない孤独な宿で、夜はこの本を読むのが日課となりました。古き良きスリランカが描かれており、シビル・ウェッタシンハさんの挿絵も面白く、今回の旅のお供にぴったりでした。千夜一夜物語の如く止めどなく流れる物語の、ゆったりとした時間が、実に心地よいのです・・・。

スリランカ旅行スランガニ基金(コロンボ) 活動報告の写真。左下に、児童施設へ寄贈する「絵本セット」が写っています。

スリランカ旅行スランガニ基金の皆様と。 右から2人目が馬場繁子さん、中央が私。

スリランカ旅行シビル・ウェッタシンハさんのアトリエ(コロンボ) シビル・ウェッタシンハさんに、描く様子を見せていただきました。これから日本で出版される予定の、福音館書店の最新作だそうです。

スリランカ旅行スリランカ・カレーをいただきました。本当に美味しかったネ~。 ( ^^) _U~~

スリランカ旅行シビル・ウェッタシンハさん、スランガニ基金・馬場繁子さん、と私。

 旅行4日目、6月9日(木)。この日はキャンディに移動します。朝食は大体パンで済まします。7:00コロンボ発の国営ノーマルバス、キャンディ行き(150Rs)。11:00にキャンディのメインバスターミナルに到着しました。スリランカのバスは古いものが多く、あまり快適とは言えませんが、スリランカの国内移動には安くて便利です。
 最初、宿とは逆方向に歩いてしまい随分大回りをして宿に着きました。この季節、コロンボやキャンディは、毎日、短時間の雨が降りますが、それ以外は日差しが強くて結構暑いのです。ガイドブック(地球の歩き方)で見当を付けておいた「オールド・エンパイア・ホテル」で、一泊1400Rsのシングルルームに4泊しました。トイレ・シャワーは共用です。コーヒー工場を19世紀にホテルに改装した歴史あるホテルという事で、小さくて古いながらに雰囲気があります。ちなみに、スリランカでは「ホテル」というのは安い大衆食堂をさす場合が多いのでややこしいのです。
 昼食は近くの「ミッドランズ・デリ」で、チキンカレー(200Rs)、パパイヤジュース(200Rs)、サービス料(50Rs)の計450Rsで取りました。
 この頃少しのどが痛くなって来ました。寝る時にはファン(天井に付いた巨大な扇風機。アジアのホテルには大体これが付いていますが、回ると結構うるさいのが難点です。)を消すのですが、それ以外は常時付けているので、空中のほこりや大気汚染も伴って、旅行の初期にのどを痛めるケースが多いです。午後は、市場で買った果物の女王・マンゴスチンを食べる前にSM号にスケッチ。キャンディ湖周囲を軽く散歩して、湖をSM号にスケッチ。夕食は、昼と同じ食堂のケーキセット(300Rs)で軽く済ませました。ここで無理をすると後にこたえます。
 夜、何かカリカリ音がするのでゴミ箱の下を見ると、蛇も虫も人もお化けも少々の危険も孤独も・・・大概の事は平気な私が唯一何故かしら好きになれない、あの黒光りする虫がいました。ごみ箱を遠ざけ、パン等の食料をビニールに入れてつり下げました。アジアの安宿ではアリや黒虫が出るので、食料を机の上等に置かずに、出来るだけ虫が付きにくいようにフックにつり下げておくという処置も必須です。あと、安宿の扉など簡単にぶち破れるので、寝る前に扉の前には椅子等を置いておきます。ただの気休めですが、何者かが突入して来たとしても、音で気が付く可能性が高くなるのです。自前の南京錠も忘れないように・・・。私が経験上編み出した、旅のミニ知識です。
 黒虫はいやだな~と思いつつも、『わたしのなかの子ども』を読みつつ、夢の中に入って行きました。


 明日は、スリランカの古都、キャンディの街を歩きます。この様子はまた次回といたしましょう。

  日本画家・絵本画家 後藤 仁

スリランカ旅行「ミッドランズ・デリ」 チキンカレー(200Rs)、パパイヤジュース(200Rs)



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