メロメロパーク
1 | 2 | 3 |最初 次ページ >> ▼ /
2011年03月31日(木)

愛猫の病

テーマ:ブログ
愛猫。

口からよだれを垂れ流し、

嫌な鳴き声を上げていた。


えさも減っていない。


その日、俺はそのまま仕事に出かけたが、一日中猫が心配でならなかった。


帰宅し猫の様子を窺うと、朝、家を出たときと同じようによだれを垂れ流し、

嫌な声で鳴いていた。

元気もなくぼろぼろになってうずくまっているだけだ。



次の日。

猫を獣医のもとへ連れて行った。


かかりつけの獣医が休診で、携帯で他の獣医を検索した。

どうしても、今日中に診てもらいたかった。




「さて、どうしたものか」



獣医が言った。


様々な可能性があって、原因が特定出来ないという。


一瞬、かかりつけ医へ見せればよかったという思いが頭をよぎった。


しかし、この獣医師はヤブではなかった。


尿を採ったときに、ほぼ原因を特定した。


採取した尿をプレパラートへ、

顕微鏡にセットし、レンズを覗くように勧められた。


血漿や細胞の一部か見えた。

ペットフードのパンフレットのような物を見せられた。

そこには顕微鏡写真があり、それとレンズの中の物を見比べる。

疑われる病気の説明と、それにともなって弱っている臓器について。

獣医師は自らも猫を飼っていて、長年のあいだ推奨するえさを与え続けていて、

そのため病気もないと言っていた。


獣医に対する印象はちょっとした事から変わる。


獣医がペットを飼っていなかったら、それは信頼に値しないだろう。


猫の病気の原因はえさ以外に考えられなかった。


離婚後、猫のえさは当然俺が買っているのだが、

いつからか安物のえさに変えてしまった。

(ここ2、3ヶ月はディスカウントショップのしょぼいえさを食わせていた)


獣医師の説明を聞いて、いかにえさが大事かという事を、

俺は理解したのだった。


もう、安物のえさなど与えない。

俺は思い知ったのだった。


俺の愛しい猫ちゃんよ。すまなかった。



動物病院の帰り。



俺はえさの新しい容器と、猫用のベットを買った。

帰宅し、

医師からもらったえさを、洗った容器に開けた。


猫は力なく部屋の隅に歩いて行くと、


隠れるように丸くなった。



俺は猫の名を呼んだ。


猫は何の反応もしめさず、動かなくなった。

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
最近の画像つき記事
 もっと見る >>
2011年03月15日(火)

99円

テーマ:ブログ
震災で職場もダメージを受け、

自宅で待機するように指示を受けていた。

家にいても、何もする事が無かった。

昨日はレンタル屋へ行って、DVDを借りた。

見たい映画など無く、無理矢理選んだ。

「ゲーム」

「Vフォーベンテッタ」

一本99円。

それも、一週間で。


外へ出てみると、飲食店が営業を始めていた。

水道が復旧したためだろう。


見たい映画がレンタル屋に無かったので、

Amazonで購入しようと思ったが、

何故か該当住所には配送出来ないと弾かれてしまう。

これも、震災の影響なのか?


行きたいところがあった。

しかし、

ガソリンが手に入らない。

二日前。

2時間近く並んでガソリンを入れなければならなかった。



今朝夢をみた。

夢の中で、俺は………。

なんてこった。




AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2011年03月13日(日)

水道復旧

テーマ:ブログ
朝目覚めると、市の防災放送が聞こえた。


一部の地域から随時水道を復旧して行くとの内容だった。


階下で水の流れる音がする。

一瞬、何故、と思ったがトイレのタンクへ水が流れ込む音だと知り納得する。


外で人声がした。


聞き覚えのある声。

老人の声。


その声を聞いただけで、


俺は一瞬にして食欲がなくなり、さらに気分が滅入った。



二階の窓をそっと開け、老人の家とその周辺を確認した。


野郎どこにいやがる?


よく見ると、手前の住宅の木の陰に、老人の姿があった。


俺は音を立てないようにそっと窓を閉めた。


飯を食う気分に慣れずに、ぼんやりとNHKのストリーミングを眺めた。


気分はさらに悪くなり、時々聞こえる老人のくぐもった声が、

鬱々とした気分に追い打ちをかけた。




やつがいなくなったら、外に出よう。


風呂屋にでも行ってみるか。



俺はそんな事を考えながら、モニターを眺め続けた。


死者の数。

放射能漏れ。

押し寄せる津波と、

流される家や車。

地震速報。


悪夢だこれは。

俺は悪夢に飲み込まれる事無く、今こうして生きている。

それも、住んでいる場所が、地球規模でみたら僅かに離れているだけで。


どんな事があろうと、


生きているだけで、めっけもんだ。

心底そう思う。


俺はすべてが億劫になってしまった。

外へ出るのも面倒だった。


床に転がっているボトルをつかみ、

僅かに残ったウイスキーをグラスに注いだ。




多分今日も、



家の中だ。
AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
1 | 2 | 3 |最初 次ページ >> ▼ /

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。