「俺は旗を振りたい」
テーマ:田原直「裏パラシューター」細野豪志自費出版本「パラシューター」に収めきれなかった裏話を
ボケナス秘書が綴る禁断のページ!
五年間の沈黙を破り、堂々の再開。
(大学時代編)
細野は京都大学、私は、拓殖大学へ進学した。
彼女と別れた、くっついたで、いちいち連絡をしたり、
金に余裕ができたときは互いの住処を訪れたり、といった生活であった。
この頃の細野のイロイロな話は私がもっともよく知っており、
この部分では細野は、私に頭が上がらないはずである。
そして大学3年の11月の事、細野から電話があり
「東京を案内してくれ」
という。
私は、ちょうど今のカミさんと付き合い始めたばかりで、
さすがに迷ったが、
一日はデートに出かけ、その他の日は細野に付き合う事にした。
最高裁判所、国会、そして松下政経塾。
私には何の興味もないところばかりであったが、仕方なく付き合った。
そしてその夜、久しぶりに細野と一杯やりながら話をした。
「俺は政治をやってみたくなってきた」
こんな調子で切り出してきた。
「弁護士じゃないのか?」
それまで司法試験を受ける、受けないと
迷っていたようだったので聞いてみた。
「政治って、表舞台でやるのか、
それとも裏で政策を作ったりしてやるのか?」
と聞くと
「俺は旗を振りたい」
と答える。
私は、浪人時代のことを思い出した。
そういえば、当時は、
何かと言うと5人の住人のまとめ役のような存在であった。
しかしそれはたった5人というきわめて限られた中での話であり、
日本という大きな社会の中では、
「旗を振る」といってもおよそ現実的な話には思えなかった。
またまた何か言い出した。
しかし、
この男の能力は日本と言う舞台でこそ花開くのかもしれない。
ただ賢いだけではない。
デジタル化された社会に、
人間臭さがぷんぷんする、
細野豪志のようなやつが必要なのではないかと思った。
私は、
「やってみたら?旗でも何でも振ってみろよ!」
と無責任に言ってみた。
今自分がやっている事を考えると笑ってしまうような話である。
(つづく)





