2011-05-11 23:02:31

復興構想7原則についての感想。

テーマ:復興構想会議関連
5月10日、東日本復興構想会議が【復興構想7原則】を発表した。これがどのような性質のモノなのか詳しくは示されていないが、おそらくは今後の復興はこの原則に沿って行う、というものなのだと思う。

まずはこの7原則を見てみよう。


原則1:失われたおびただしい「いのち」への追悼と鎮魂こそ、私たち生き残った者にとって復興の起点である。この観点から、鎮魂の森やモニュメントを含め、大震災の記録を永遠に残し、広く学術関係者により科学的に分析し、その教訓を次世代に伝承し、国内外に発信する。

原則2:被災地の広域性・多様性を踏まえつつ、地域・コミュニティ主体の復興を基本とする。国は、復興の全体方針と制度設計によってそれを支える。

原則3:被災した東北の再生のため、潜在力を活かし、技術革新を伴う復旧・復興を目指す。この地に、来たるべき時代をリードする経済社会の可能性を追求する。

原則4:地域社会の強い絆を守りつつ、災害に強い安全・安心のまち、自然エネルギー活用型地域の建設を進める。

原則5:被災地域の復興なくして日本経済の再生はない。日本経済の再生なくして被災地域の真の復興はない。この認識に立ち、大震災からの復興と日本再生の同時進行を目指す。

原則6:原発事故の早期収束を求めつつ、原発被災地への支援と復興にはより一層のきめ細やかな配慮をつくす。

原則7:今を生きる私たち全てがこの大災害を自らのことと受け止め、国民全体の連帯と分かち合いによって復興を推進するものとする。




この原則を見て思うことは、これでは【原則に成りえない】ということだ。


【原則】とは、「守るべき基本的な決まり・法則」のことだ。人々に守ることを求める以上、分かりやすく、誰でも理解できるものでなくてはならない。なぜなら、理解できなければ守ることもできないから。


いくつか有名な原則を見てみよう。

まず有名なのが非核三原則だ。この原則は「核兵器をもたず、つくらず、もちこませず」という3条からなる、国の核兵器に対する対応をしめしたものだ。しっかりと守られているかは別として、非常に分かりやすい。小学生に教えたってきっちり理解できる。

そしてSF好きには有名なロボット三原則というのもある。これはアイザック・アシモフのSF小説で示された架空の原則であるにもかかわらず、実際のロボット工学にも影響を与えた。
ロボット三原則は


第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。

第二条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。

第三条 ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。(wikipediaから引用)

という3条からなっていて、これもとてもわかりやすい。このわかりやすさ、現実的な考え方があったからこそ、小説から飛び出して、現実世界にも影響を与えられたのだろう。




これらを見たあとで、今回の復興構想7原則を見てみよう。
とっても分かりにくい。笑 文章は簡単な言葉で書かれているけど、実際にどんなことを示しているのかが分かりづらい。

原則1ぐらいは具体性があって理解できるけど、原則2の「地域、コミュニティ主体」っていう言葉の意味も曖昧すぎてわからないし、原則3の「潜在力」っていうのも、よくわからない。原則6の前半に至ってはただの希望であって原則には成りえない。


このような曖昧なものを「復興の原則とする」といわれても、東北の人は反応し辛いに違いない。具体的にどうなるかが全く見えてこないのだから。

これはあくまで方針ということで、最終提言ではない。6月末をめどに発表される第一次提言では、もっと具体的で、噛み砕かれた提言があることを期待したい。


曖昧な言葉や、抽象的な概念に頼って、毒にも薬にもならないような提言をするだけなら、この会議は存在する意味が無いのだから。

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