2011-12-04 00:56:42

星の王子さま

テーマ:ブログ
 昔から読み継がれてきた、名著とよばれるような本があります。
いつ読んでも古臭くなく、新しい発見をもたらしてくれるような本のことです。

 この『星の王子さま』も、1943年の発売以来、世界中で8000万部以上を売り上げている大ベストセラーであり、間違いなく名著と呼ばれる本です。


 星の王子様と言えば、「大切なものは目にみえない」というフレーズが有名なようです。私がこの本を読む前に知っていたフレーズもこれだけでした。でも、私にとって今回もっとも印象深かった場面はそこではありませんでした。


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 星の王子さまが住んでいた星に、どこからともなく花の種が落ちてきます。はじめは王子様は、それが星を滅ぼしてしまうバオバブの木なのではないかと疑い、注意深く観察していました。しかし、それはバオバブではなく、バラの花だったのです。バラが朝日と一緒に美しい花を咲かせた時、王子さまはバラのことが大好きになってしまったのでした。


 バラがそこにあるのが普通になってから、王子さまはバラに振り回されているんじゃないか、と、バラにマイナスの感情をいだくようになります。”ややこしいバラだ”とか、”気難しいバラだ”とか、良くない感情がふつふつと浮かんできてしまうのです。バラのトゲのある言葉にも傷つけられて、王子さまはすっかり落ち込んでしまいました。そして王子さまはバラを残して、ちがう星に移動することを決めてしまうのでした。

 そうしてバラと別れてから、王子さまはバラの魅力、素敵なところに気づいたのでした。身支度に何日も時間をかけた、これ以上ないと思えるような美しさ。バラは素敵な香りで心を満たし、王子さまの心を明るくしてくれていたということ・・・。


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 私が一番考えさせられたのはこのバラと王子さまの別れの部分でした。これこそが人間関係で、私達がもっとも陥りやすい間違いだと思ったのです。

 人間は、自分がしてあげたこと、自分が受けた痛みを実際の何倍にも大きく感じてしまうのです。逆に相手からしてもらったこと、相手の受けた痛みには驚くほど感覚のセンサーが働かないものです。そして、この評価の違いに気づけるのは、いつだって相手がいなくなった後です。取り返しの付かない状況になってからなのです。


 相手のたった4つしかないようなトゲに傷つけられていると感じてる時には、自分はもっと多くのトゲで相手を傷つけているかもしれない、と思うべきなのです。もっとも悪い時には、相手にはトゲなんかなくて、自分がハリネズミほどのトゲで相手を傷つけているかもしれません。


 
 感覚のセンサーをさかさまに働かせて、相手の痛み、ほどこしに対する喜びは敏感に。自分の痛み、ほどこしに対しては程良く鈍感に。そんな直接いわれたら真っ当すぎてクサいようなアドバイスを、星の王子さまは私にくれました。このアドバイスを素直にきかせる力こそが、この『星の王子さま』の魅力なのだと思います。




星の王子さま (集英社文庫)/アントワーヌ・ド サン=テグジュペリ

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